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【関ケ原の戦い】カリスマ父に恥じぬ2人の働き! 攻撃の狼煙はここから上がった

バイクのニュース / 2023年11月7日 8時10分

1600年10月21日(慶長5年9月15日)に起きた「関ケ原の戦い」は、わずか半日で決着しました。東軍西軍による天下分け目の合戦で、東軍の黒田長政(くろだながまさ)と竹中重門(たけなかしげかど)が布陣した、戦況を見渡すことのできる「岡山」と呼ばれる丘陵へスーパーカブで訪れました。

■2人の優れた軍師、その子らの活躍が家康に勝利をもたらす

 NHK大河ドラマ『どうする家康』でも描かれている、1600年10月21日(慶長5年9月15日)に起きた「関ケ原の戦い」は、わずか半日で決着しました。東軍西軍による天下分け目の合戦で、東軍の黒田長政(くろだながまさ)と竹中重門(たけなかしげかど)が布陣した、戦況を見渡すことのできる「岡山」と呼ばれる丘陵へスーパーカブで訪れました。

「岡山烽火場(おかやまのろしば)」へ続く細い脇道。対面に駐車場があるので、そこにバイクを停めてから散策した「岡山烽火場(おかやまのろしば)」へ続く細い脇道。対面に駐車場があるので、そこにバイクを停めてから散策した

 現地に設置された解説板によると、岡山は標高164mの丘陵で、小早川秀秋(こばやかわひであき)が布陣する松尾山、石田三成(いしだみつなり)の笹尾山、また東山道(中山道)、北国街道などが一望できるため、西軍の動きをはじめとする戦況がよく見渡せたとのことです。

 黒田長政と竹中重門は約5千の隊で岡山に布陣、位置的には東軍の最右翼に当たります。重門は当時の関ケ原一体を領有していたため、地の利を生かしていたのだとか。さらに重門は、当初は西軍に属していましたが、徳川四天王の1人、井伊直政(いいなおまさ)の仲介により、東軍へ転じたそうです。

道は竹林の中を通っている。舗装路の下にも根が張り、凹凸が激しいので足元に注意道は竹林の中を通っている。舗装路の下にも根が張り、凹凸が激しいので足元に注意

 午前8時頃に開戦、ここから攻撃の合図の狼煙が上がります。長政と重門は、細川忠興(ほそかわただおき)らと共に三成を攻撃するも、三成の家臣、島左近(しまさこん)の奮闘で幾度も押し返されます。

 その様子は以前、TV番組『ブラタモリ』でも解説されていました。それによると、関ケ原は断層地帯にあるため、盆地の周りに起伏の激しい丘陵が多数あり、その裏道を使って笹尾山の北側へ隠密に迂回して左近に接近し、石田隊を側面から攻撃したそうです。

 番組では「地形を活かした戦い」として紹介されていました。左近は長政の家臣、管六之助(かんろくのすけ)の銃撃で負傷したと言われています。

「岡山烽火場」に到着すると、そこはまさに「関ケ原古戦場」を見渡せる丘陵だった「岡山烽火場」に到着すると、そこはまさに「関ケ原古戦場」を見渡せる丘陵だった

 正午頃に秀秋が東軍に寝返り、戦況は東軍に有利に進みます。午後2時頃には西軍が総崩れとなり敗走しますが、黒田隊は他の東軍諸隊と共に、踏みとどまっていた石田隊に最後の猛攻を仕掛けて壊滅させます。

 東軍勝利の鍵は、家康の調略や秀秋の寝返りなど多々ありますが、石田隊に対して大きなダメージを与えた長政、重門らの活躍も見逃せません。

 重門は名軍師として名高い竹中半兵衛(たけなかはんべい)の子です。関ケ原以前から多くの武功を挙げていましたが、この戦いでは西軍から東軍に転じ、西軍の小西行長(こにしゆきなが)を伊吹山山中で捕縛するなどの大功を挙げ、家康からも謝礼を受けるほどの活躍ぶりでした。

 長政は、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で岡田准一さんが主人公を演じた黒田官兵衛の息子です。長政と重門は、元々は幼馴染の関係でした。

現地には分かりやすい「史跡位置図」が設置されたいた。正面に見えるのが小早川秀秋が布陣した松尾山。手前には東軍の先駆け攻撃を行なった井伊直政の陣がある現地には分かりやすい「史跡位置図」が設置されたいた。正面に見えるのが小早川秀秋が布陣した松尾山。手前には東軍の先駆け攻撃を行なった井伊直政の陣がある

 共に官兵衛、半兵衛という、ドラマや小説の主人公になるような偉大なカリスマ軍師・武将を父に持ち、その息子達も歴史に残る大活躍を見せたのでした。

 両雄が並び立つ「岡山烽火場(おかやまのろしば)」は、それぞれの家紋が誇らしげに風に舞っていました。

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