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夢のような場所!バイクで海岸を走れる場所が日本にあるってホント?

バイクのニュース / 2023年11月12日 9時10分

バイクで爽やかな海風を浴びながら、海へ沈む夕日を眺めたい…そんな夢を思い描いたことのあるライダーもいるのではないでしょうか。なんと日本には、そんな夢を叶えられる場所があるようです。いったいどのような場所なのでしょうか。

■バイクで海岸線を走行できる場所?"千里浜なぎさドライブウェイ”とは

 タイヤが砂に埋もれてしまうので、一般的なバイクは砂浜を走行することができません。しかし日本には世界でも珍しい、海岸の砂浜をバイクで走れる場所があるといいます。一体どのような場所なのでしょうか。

能登半島の西側の海岸線にある「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一バイクで砂浜を走れる海岸です能登半島の西側の海岸線にある「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一バイクで砂浜を走れる海岸です

 能登半島の西側の海岸線にある「千里浜なぎさドライブウェイ」は、日本で唯一バイクで砂浜を走れる海岸です。石川県の羽咋(はくい)市から宝達志水町にかけて全長8kmにもおよぶ砂浜のドライブウェイで、バイクだけでなくクルマやバス、自転車も走ることができます。

 砂浜を走れるのだから「何か特別な仕掛けがあるのでは」と、疑いの目でみてしまうかもしれません。しかし千里浜なぎさドライブウェイは、正真正銘の自然にできた海岸線にある砂浜です。

 この砂浜は西側に向いているため、晴れた日には日本海に沈む美しい夕日を思う存分堪能することができます。また夏になると海水浴場として開放されるほか、毎年さまざまなイベントやお祭りなどが開催されるため、人気の観光スポットとしても有名です。

 千里浜なぎさドライブウェイは、金沢からバイクで走ると約45分の場所にあります。24時間、365日走行することができますが、波が高いときや強風などの影響で危険だと判断された場合は、通行止めとなり走ることができません。また、海水浴シーズンには速度制限や追い越し禁止の標識が立てられて臨時交通規制がかかるため、交通ルールを守って走行する必要があります。

千里浜なぎさドライブウェイは、ブロックタイヤを履いたオフロードバイクだけでなく、ノーマルタイヤの普通のバイクで走ることができる千里浜なぎさドライブウェイは、ブロックタイヤを履いたオフロードバイクだけでなく、ノーマルタイヤの普通のバイクで走ることができる

 砂浜を走行できるのはブロックタイヤを履いたオフロードバイクだけでなく、ノーマルタイヤの普通のバイクで走ることができます。ではなぜ千里浜の砂浜は、タイヤが砂に埋もれることなく走ることができるのでしょうか。

 それは、千里浜の砂の大きさに秘密があります。ほかの砂浜の普通の砂は、大きさがバラバラでムラがあるのに対し、千里浜の砂は一粒一粒が小さく、大きさが揃っているのが特徴。このきめ細やかな砂に海水が含まれると、砂浜は引き締まりアスファルトの道路のように固くなるためバイクの走行が可能になります。

 でも、さすがに大きなバイクはタイヤが沈んでしまって無理なのでは…と思うかもしれません。しかし心配無用です。車体の軽い原付バイクから、重量級の大型バイクまで問題なく走ることができます。

 また千里浜なぎさドライブウェイでは、毎年5月下旬に「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリングラリー)」というツーリングイベントが開催されています。

SSTRは、世界的なオートバイ冒険家である風間深志が発案したSSTRは、世界的なオートバイ冒険家である風間深志が発案した

 SSTRは、世界的なオートバイ冒険家である風間深志が発案。ルールは単純明快で、日の出から日没までの時間制限を設定して、朝日とともに自身が定めた日本列島の東海岸からスタートします。太陽を追いかけながら日本列島を横断、そして千里浜にて西の海に沈む夕日を見てゴールするという「Chasing the Sun(太陽を追いかけろ)」をテーマに掲げた壮大なスケールのツーリングラリーです。

 優劣をつけるイベントではなく、ライダーひとり一人が旅のテーマを決めて無事にゴールを目指します。全国から参加するライダー同士の交流を深めることを主な目的としている、自己完結型のラリーです。

 なお千里浜なぎさドライブウェイをバイクで走行する際は、走るラインに注意する必要があります。砂浜の全域が走れるわけではなく、海水で適度に砂が湿った色の濃い部分が固く安定して走れる場所です。

 海岸線に近すぎると砂浜部分が柔らかくぬかるんでいたり、海から遠すぎる砂が白くなっている場所も、乾燥しすぎてタイヤが取られてしまうことがあります。走行するときは砂浜のちょうど中央あたりの砂が湿っているラインを通るようにしましょう。

一般道のようにセンターラインやガードレールは無い一般道のようにセンターラインやガードレールは無い

 また、一般道のようにセンターラインやガードレールがありません。他車とすれ違うときなどの際は、ゆずり合いの気持ちをもって走行することが大切です。そのほか、海辺を散歩している人や、サイクリングを楽しんでいる人などもいるので、速度を控えめにして十分に注意しながら安全運転を心がけましょう。

 なお、海辺にあるドライブウェイであるため、通行止めの判断はその日の海の状況を見てからでないとわからないそうです。千里浜なぎさドライブウェイにツーリングを予定している場合は、「石川みち情報ネット」で走行できるか調べることができます。調べる際は前日ではなく、当日になってから確認してみるとよいでしょう。

※ ※ ※ 

 日本は海に囲まれた島国ですが、バイクで海岸の砂浜を走れるのは石川県にある「千里浜なぎさドライブウェイ」だけです。まだ足を運んだことがない人は、次回のツーリングの予定先に入れてみるのもよいかもしれません。

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