どこに注意すればいい? 旧車バイクを購入する際のポイントとは
バイクのニュース / 2023年12月12日 13時10分
独特の雰囲気やデザイン、キャブレターならではの豪快な吹けなど、旧車バイクには現行モデルにはない魅力があります。そんな旧車バイクに憧れを持っている人は多く、最近ではちょっとしたブーム。ただし、あくまでも数十年前の古いモデルであるだけに、新車のように気軽に楽しむことができないのも旧車で、買ってはみたもののトラブル続きで泣きを見ることも。そうならないためにも旧車を購入する際の、注意ポイントを整理してみました。
■まずは相場を知ることが大切
旧車バイクには時代ごとの独特の雰囲気やデザイン、キャブレターならではの豪快な吹けなど、現行モデルにはない魅力が多数あるため、旧車に憧れを持っている人は多いと思います。
しかし、カッコ良くてもあくまで数十年前に作られた古いモデル。新車のように気軽に楽しむことができないのも旧車の特徴で、購入直後からトラブル続きなんて事も珍しくありません。
そうならないためにも、旧車バイクを購入する際の注意点を覚えておきましょう。
旧車バイクはカッコ良くてもあくまで数十年前に作られた古いモデルのため、購入直後からトラブルが発生する場合も多いので購入時は要注意
新車と違い、中古車はすべてのバイクで状態が異なり、一物一価。旧車となると、その差はさらに激しく、場合によっては同じモデルでも100万円単位で差がつくことがあります。それらはグレードや程度、カラーリングなどが理由なのですが、購入時まず、どれくらいの状態で、いくらぐらいになるのかを事前にリサーチしておくようにしましょう。
中古車サイトなどを見れば大体の相場感はわかってくるはず。そうすれば、実際に中古車を見に行った際も、そのバイクが安いのか高いのかを判断する基準となります。
■何台も見て、詳しく説明してもらうことも重要
憧れの旧車を目の前にして、舞い上がってしまう事もあると思いますが、まずは冷静になることが大切。できる限り多くの台数を見ることで、価格と内容のバランスがわかってきます。つまり事前に調べておいた相場に対して安い高い、程度がいい悪いということが自分で判断できるようになり、数を見ると、良いか悪いかという雰囲気もつかめるようになるでしょう。
そのうえで気になる車両があれば、各部をよくチェックし、車体の状態について詳しく説明してもらうことが重要。
よくあるのが、「旧車なんてこんなもんですよ」という言葉で、古いからそんなものかと思いがちですが、いくら古いからと言っても、新車当時は問題なく走っていた訳なので、この言葉に納得してはダメ。
質問についても「何度も質問しては悪い」とか、「こんなことを聞いてもいいのか」と思って遠慮しがちですが、安くはない買い物ですし、ショップもあくまでも商売なので、気になることは遠慮なく聞くことが重要です。
嫌な顔をされたら、そのようなショップということで避けたほうが良いでしょう。不具合や納車整備についてはどこまで、どのようなことをやってくれるのか具体的に確認することも大切なポイントです。
旧車バイクを購入する際は車体の状態を詳しく説明してもらう事も重要
また、旧車物件のウリ文句に「レストア済み」というモノがあって、実際によく目にします。
レストアというのは新車のようなレベルに戻すことを指す、素敵な言葉に思えますが、問題は本当にレストアしてあるかどうか。見た目だけピカピカにしてレストア済みと謳っている事もよくあるので、注意してチェックしましょう。
エンジン、ミッション、フレーム、サスペンション、外装などすべてを新車レベルにまで戻してこそレストア済み。そもそもレストアしているのに車両価格が安いというのはありえないという事を、頭に入れておいてください。
■買ってからのフォローも重要
旧車は買ってからのフォローも大切で、DIYでの部品調達から修理までを自身でできる人は別として、メンテナンスや修理を行なう体制や、パーツの供給についても確認しておきましょう。
特に旧車の維持で、部品の確保は最重要項目のひとつ。生産中止となっているパーツがある事が当たり前の存在だけに、そのなかでどこまで対応できるか、ない場合はどうするのかなども確認し、少しでも不安があるのなら、ほかを探す勇気も大切。
実際のところ、旧車の整備ができなかったり、パーツを用意できないショップはたくさんあり、高いお金を払って泣き寝入りということもよくあるので、身近な問題として認識しておいたほうが良いでしょう。
また、いざというときに備えて、車両購入とは別に予備予算を用意しておけるとベストです。
旧車バイクを購入する際は、買ってからのフォロー体制も確認するようにする
良心的なショップを探す手として、ネットの活用が有効。口コミだけでなく、整備の専門店ならブログも判断材料になります。日々、仕事内容を具体的に詳しく取り上げているショップもあるので、そういうところは実力があると思って良いでしょう。
「今日の整備はこちらです、ハイ完了」的なブログのショップがすべてダメとは言いませんが、過程の説明が曖昧なショップは注意してください。
ネットオークションや個人売買アプリでの購入も、正直に説明欄に車体の状態が書いている場合もありますが、詐欺的な内容のものも多数出品されているのも事実。
たとえば「エンジン実働」とあっても好調とは限らなず、さらに言ってしまえば「絶好調」でも、基準は人それぞれで異音がしていて、もその人にとっては絶好調と言われればそれまでです。個人間での取引は安く買えたり、前オーナーの顔がわかるのはメリットだけに無下に拒絶するのも考えものです。
旧車の場合、マニアが出していることも多々あるため、とにかく現車を見に行き、エンジンの始動も含めて、できるだけ細かく確認することが購入成功のカギとなるでしょう。とは言っても、不安になって考えすぎると、いつまでも買うことができません。自分なりに納得したら買う、という決断力も大切です。
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