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徐々に増えつつある? 自転車が走行できる道路の区分とは

バイクのニュース / 2023年12月1日 11時10分

近年、自転車が走行するための道も少しずつ整備されています。これにはいくつか種類があり、違いを理解しておかないと余計なトラブルを招く可能性もあります。あらためて、自転車が走行できる道について確認しましょう。

■歩行者、自転車、クルマとバイク、お互いに理解を

 2007年に国が「自動車安全利用五則」を打ち出して十数年が経過し、「自転車は原則として車道の左側を走る」というルールも多くの人が知ることとなりました。そして「普通自転車歩道通行可」の標識がある場所では、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が運転する自転車をはじめ、道路工事や駐車車両の回避、交通量が多く危険を感じる場面など、やむをえない場合において例外的に歩道を走行しても良い、という決まりについても理解が進んでいるのではないでしょうか。

少しずつ整備されつつある、自転車向けの通行帯少しずつ整備されつつある、自転車向けの通行帯

 とはいえ、自転車で車道を走るのは怖いし、歩道を走っていたら歩行者に邪魔者扱いされそう……。そんな時は、自転車のために用意された道を走りたいものです。近年では徐々にではありますが、自転車が走行するための道も整備されつつあります。ただ、いくつか種類があるので違いを理解しておかないと、余計なトラブルを招く可能性もあります。

 自転車向けに整備された道は、大きく分けて4つあります。まずひとつ目は、車道の左側に青色で連続する矢印が描かれた「自転車ナビマーク」や「自転車ナビライン」と呼ばれるエリアです。こちらは自転車専用ではなく、あくまで自転車が車道を走行する際の推奨路で、クルマやバイクも走行が可能です。逆に、自転車もこのエリアだけを走らなければいけないというわけではなく、駐車車両の回避や危険を感じる場面では、歩道に移って通行することができます。

 2つ目は、青色や茶色などで塗装された路面に「自転車専用通行帯」という文字が書かれているエリアです。文字通り自転車専用となるので、クルマやバイク、そして歩行者も通行することはできませんし、自動車の駐車や停車が禁止されている区間もあります。

 自転車専用の通行帯とされていますが、「左側を走る」という原則は生きているので逆走はNGです。「自転車ナビ」よりも安心して走行できますが、意外とその存在は知られていないようで、「自転車が大丈夫なら歩行者もいいでしょ」と、ランニングしている人も見かけるので注意は必要です。

 さらに安心して走行できるのが、3つ目となる「自転車道」です。ガードレールやブロック、植え込みなどで歩道や車道と完全に分割されているので、基本的には自転車同志が気をつけ、ほかの道路利用者はなく安心・安全に走行できます。ただ、こちらも「歩行者もいいでしょ」と入り込んでしまう人もいるので、気を抜くことはできません。

 4つ目は、歩道の上で色分けされ、自転車のマークなどが描かれた「自転車の通行指定部分」で、ここでは徐行しなければいけません。それ以外の場所を走行すると罰則の対象になる可能性があるので注意が必要です。

 また、通行指定部分を歩行者が歩いている場合は、一時停止や自転車から降りて押し歩くなど、歩行者を優先します。できれば歩行者にも理解してもらい、なるべく通行指定部分を歩かないようにして欲しいものですが、そうはいかない場合も多いので、走行する際は歩行者優先を徹底しましょう。

 普段から自転車を使う人だけでなく、乗らない人も、道路のエリア分けを知ることでお互い通行しやすくなります。自分の行動範囲で道路がどのように分けられているか、あらためてチェックしてみると良いでしょう。

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