逗子市『つく志』を再訪 まさか料理家も絶賛する「人生で一番美味しいアジフライ」だったとは

アジと言えばアジフライ！　というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。TV番組にも紹介されることになった逗子市の老舗和食居酒屋『つく志』を再訪しました。

■夕食時に訪れ「好き放題夜定食」を構築！

　美味しいアジフライを求めて、筆者（増井貴光）がやってきたのは神奈川県逗子市です。某バイク雑誌で連載しているデイキャンプの撮影から帰ってきたのですが、やたらと腹が減り「逗子駅」付近に向かいました。そうです！　今回は「美味しいアジフライ・リバイバル!?」ということで、お食事処・酒処「つく志」を再訪しました。JR「逗子駅」と京急「逗子・葉山駅」の中間、どちらの駅からでも徒歩3分ほどの場所にある老舗の居酒屋です。ランチや夜も食事ができます。

JR横須賀線の「逗子駅」と、京急逗子線の「逗子・葉山駅」の中間にある老舗居酒屋「つく志」。地元の常連客だけでなく、わざわざ都内からやって来る人などで賑わっている。今回は夕食にアジフライなどをいただいた

　逗子市は海岸線を走る国道134号が通っていて、鎌倉市と葉山町に挟まれています。逗子海岸から江ノ島までは、シーサイドツーリングができる気持ちの良いルートなのです。

「つく志」がある駅周辺の市街地は、海岸線から少し内陸へ。バイクで来ると逗子駅や市役所の近くにある「逗子駅一般有料第2駐輪場」に停めるのが便利です。駅近辺には何カ所か駐輪場がありますが、排気量125ccクラスを超えるバイクが停められるのはここだけです。

　じつは数日前、テレビ朝日の「キッチンカー大作戦」という番組の制作スタッフから連絡があり、以前「美味しいアジフライを求めて走る旅」に掲載した「つく志」のアジフライの写真を使いたいということで、バイクのニュース編集部の承諾も得て提供しました。

　料理家の河瀬璃奈さんが「人生で一番美味しいアジフライ」ということで番組内で紹介されたそうです（12月8日放送）。また、年明けにも話の続きがあるそうです。

　そんなお話もあったので、また「つく志」のアジフライが食べたくなって再訪した筆者でした。

こちらは以前いただいた「つく志」のランチメニュー「地魚フライ定食」。フライはアジに限らず、その日に仕入れた新鮮な地魚を使用している

　以前に伺った時はランチタイムに「地魚フライ定食」をいただきましたが、今回は晩飯ということで刺身も美味しそうだなぁと、ちょっと悩みます。結局「あじフライ」と「まぐろぶつ切り」に「ポテトサラダ」、それにご飯とみそ汁をオーダーしました。

「つく志」は駅からも近く、美味しい料理と昔ながらの雰囲気もあって、いつ行っても地元のお客さんを中心に賑わっています。創業は昭和26年（1951年）と、70年以上続く歴史ある店です。

　この季節は鍋もうまそうだなぁ、なんてメニューを見ていると「あじフライ」が出来上がってきました。揚げたての香りが空腹の胃をさらに刺激します。腹減りマックスなので早速いただきます。

■「人生で一番美味しい」と絶賛する理由とは……

　夜メニューのアジフライは1尾分。付け合わせはキャベツの千切りとレタスでサラダ風。タルタルとマスタードが添えられています。大きさは普通サイズでしょうか。それほど大きいアジではありません。

「つく志」の「あじフライ」に、人気メニューの「まぐろぶつ切り」と「ポテトサラダ」、それにご飯とみそ汁をオーダーして筆者的「つく志」夜定食に

　一口食べてみると、河瀬璃奈さんが「人生で一番美味しい」と絶賛する理由が分かります。サクサクの衣に、究極のふわっとした身のアジフライです。歯応えも抜群でアジの旨みが最高に感じられます。

　筆者的に、この店に来た時の定番メニュー「まぐろぶつ切り」は、新鮮なまぐろで色味からして違います。

　もう20年以上昔の話ですが、ミクロネシア連邦の首都があるポナペという島に何度か訪れた時のこと。当時は遠洋漁業の基地があり、冷凍していないクロマグロの刺身が食べられたのですが、「まぐろってこんなに美味しいんだ！」と、感動したのでした。トロではなく赤身ですが、まぐろ本来の味が非常に濃かったのです。「つく志」の「まぐろぶつ切り」は、その赤身を思い出す味でした……。

国道134号の江ノ島から逗子間は快適なビーチサイドクルージングを楽しめるが、渋滞していることも少なくない

　さておき、「ポテトサラダ」は良い意味で「普通なポテサラ」で、普通故に美味しいのです。そしてみそ汁は胃袋だけでなく気持ちまで温まります。

　どれもこれも好きなものばかり、美味しい料理を食べて幸せだなぁ……と、感謝しながら家路につく筆者でした。