1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

あの車両はもしかして!?覆面パトカーはいるけど「覆面バイク」はいないのか?

バイクのニュース / 2023年12月10日 12時10分

覆面パトカーが高速道路で交通違反の取り締まりをしたり、市街地で張り込み捜査をしたりしているのをよく目にしますが、覆面バイクはいるのでしょうか。

■覆面バイクは存在する?黒に銀、青などさまざまなカラーが!

 年末が近づき、忘年会も多くなってきました。こんな時期には飲酒検問やパトロールが増え、飲酒運転を取り締まる体制が厳しくなります。そしてこの時期、通常のパトカーと同様に大活躍するのが覆面パトカーです。

和歌山県警の黒豹隊和歌山県警の黒豹隊

 覆面パトカーが取り締まりや張り込み捜査をしているのを目にすることはよくあります。高速道路で緊急走行をするクラウンやマークXに、自分が取り締まられるのではないかと肝が冷える思いをしたというひとも少なくないでしょう。

 しかし一方で、覆面のバイクはなかなか目にすることはありません。そもそも覆面バイクは存在するのでしょうか。

 各都道府県警察の資料を見てみると、少数ながらも覆面バイクは存在するようです。なかでも代表的なのが、和歌山県警の黒豹隊です。

 黒豹という名前からもわかる通り、車体色は黒色。ジャケットやズボンなども黒で統一され、重厚感のある見た目が特徴です。車種は白バイと変わらず、大型バイクが採用されているようです。

 黒豹隊は日本で初めて導入された覆面バイクの部隊で、2002年に結成されました。当初は夜間の暴走族の取り締まりを目的としていたようですが、現在では暴走族の数は激減。取り締まりに限らず、抑止という観点での警ら活動も行っているようです。

 黒豹隊の活躍は全国的に有名になり、他府県警も黒色の覆面バイクを導入するようになりました。現在は和歌山県警だけでなく、大阪府警、宮城県警、青森県警などが覆面バイクを導入しているようです。

 また、覆面バイクは黒色に限りません。和歌山県で活躍する銀色の覆面バイクは、黒豹になぞらえて銀虎と呼ばれています。銀虎は普通の白バイや黒バイと異なり、小柄な中型バイクを採用しています。

ホンダ「ホーネット」ホンダ「ホーネット」

 具体的には、ホンダ「ホーネット」が採用されていたことが確認できました。250ccクラスの小柄な車体ながらも4気筒エンジンを搭載し、最高出力40馬力を誇るホーネットは大型クラスにも引けをとらない瞬発力を兼ね備えています。

 そのため大型バイクでは入れないような路地での追跡も得意としており、いちど狙われたら絶対に逃げきれないとも言われています。

 また、大阪府警も同じように中型バイクの自動二輪車部隊を採用していますが、和歌山県警とは少々事情が異なるようです。

 大阪の部隊はスカイブルー隊と呼ばれ、暴走族対策ではなくひったくり対策として1997年に結成されました。

 その背景には、大阪府でのひったくり発生件数の多さがあります。1976年から2009年までの34年間、大阪府はひったくり発生件数ランキングでワースト1位でした。そのためひったくり対策に本格的に乗り出す必要があり、スカイブルー隊が結成されたのです。

 なお、現在ではひったくり件数は激減しており、2000年には1万件を越えていたひったくり件数が、2021年には100件まで減少しています。こうした減少の背景には、もちろん防犯カメラ台数の増加や市民の意識の変化などもありますが、スカイブルー隊の活躍も無視できないでしょう。

ホンダ「CB400SUPER FOUR」ホンダ「CB400SUPER FOUR」

 なお、車種は和歌山県警の銀虎とおなじホーネットや、教習車としてもおなじみのホンダ「CB400SUPER FOUR」が採用されているようです。

※ ※ ※

 覆面バイクを目にする機会は少ないものの、一部の府県警では実際に活躍しています。具体的な目的は暴走族対策やひったくり対策などさまざまですが、その核心には、市民の安心な暮らしを守るという共通の理念があることが伺えます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください