バイクを停めてもいいの？ 夜間にパーキングメーターが停止している時間帯の扱いとは

都市部や繁華街などでよく目にするパーキングメーターやパーキングチケット。駐車場が見つからず困る機会の多いバイクにとっては、まさに救世主といってもよい存在でしょう。しかし便利ではあるものの、24時間使用できるわけではありません。夜間のパーキングメーターが停止している時間帯に、バイクを停めると何かしらの違反が適用されるのでしょうか。

■パーキングメーターやパーキングチケットが停止中にバイクを停めてもいいの？

　街中でたびたび目にする、パーキングメーターやパーキングチケット。これらは手数料を支払うことで、「時間制限駐車区間」へ一定時間駐車することができるという仕組みで、いずれも基本的に前払いとなっており、追加料金を払ったとしても延長はできません。

　なお、パーキングメーターやパーキングチケットはクルマが使用しているイメージが大きいかもしれませんが、バイクでも利用することは可能。バイクで利用する場合も、クルマと同様に1枠につき1台のみ停められる決まりとなっています。

　そんなパーキングメーターやパーキングチケットが設置されている場所には、「時間制限駐車区間標識」という青い標識が設置されており、この標識には利用できる時間帯と制限時間が記載されていて、記載されている時間帯でパーキングメーターが稼働していることを示しています。

　つまり24時間利用できるのではなく、限られた時間のみ利用できるということ。では、パーキングメーターが停止している時間帯にバイクを停めたら、何かしらの罰則が科せられるのでしょうか。

夜間のパーキングメーターが停止している時間帯にバイクを停めると違反になるかどうかは時間制限駐車区間標識と連結している標識によって判断できる

　違反が適用されるかどうかは、時間制限駐車区間標識と連結している標識によって判断できます。つまり「駐車禁止の標識」や「駐停車禁止の標識」が設置されており、標識上部に数字が書かれている場合、その時間帯は駐車禁止、もしくは駐停車禁止となります。

　たとえば、時間制限駐車区間標識に「9-19」、駐車禁止標識に「19-9」と書かれていたとすると、パーキングメーターが停止している19時から9時の間にバイクを停めると駐車違反が適用されるということ。

　一方で、駐車禁止標識が連結されておらず、時間制限駐車区間標識のみであれば駐車違反にならないという訳ではなく、標識がなくても、駐車違反となる可能性はあり得ます。

　道路交通法によって、駐車禁止の標識や駐停車禁止の標識がなくても、駐車や停止を禁止している場所がいくつか定められており、それらには駐車場などの自動車専用の出入り口から3m以内の場所、消防用の器具や防火水槽などがある場所から5m以内の場所、消火栓の標識から5m以内の場所などが該当します。

　また駐停車禁止の場所は、坂の頂上付近や勾配の急な坂、交差点の5m以内の場所、横断歩道の端から前後5m以内の場所なども挙げられます。そのため、標識が有るか無いかに関わらず、駐車や停車が禁止されている場所に停めてしまった場合は放置駐車違反が適用され、違反点数3点に加え、二輪車、原付ともに1万円の反則金が科せられます。そして駐車禁止場所の場合は、違反点数2点に加えて二輪車、原付ともに9000円の反則金が科せられます。

　ちなみに、標識が連結されておらず駐車や停車が禁止されていない場所だったとしても、長時間駐車することは禁止。これは自動車の保管場所の確保等に関する法律（車庫法）で、「同じ場所に日中は12時間以上、夜間は8時間以上駐車してはいけない」と定められているためです。

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　パーキングメーターやパーキングチケットは、駐車場に困る機会の多いバイクでも利用することができる便利な設備です。しかし、停止している時間帯にバイクを停めると駐車違反などが適用される可能性が高いので、標識を十分に確認して利用するようにしましょう。

　また、もし夜間に駐車したい場合は、事前に24時間対応の駐車場を探しておく事をお勧めします。