どうすれば壊れにくい？ お気に入りの愛車に長く乗り続ける為の注意点とは

お気に入りに愛車には、ずっと乗り続けていたいと思う人も多いでしょう。そこで気になるのがバイクの耐久性。クルマでは、ひと昔前までは10年10万kmなどと言われていましたが、バイクはどうなのでしょうか。

■愛車の寿命を延ばすのはメンテナンスと予備パーツ

　お気に入りの愛車には、ずっと乗り続けていたいと考えている人も多いと思います。そこで気になるのが、バイクの寿命。ひと昔前までクルマでは、10年10万kmなどと呼ばれていましたが、バイクはどうなのでしょうか。

1台のバイクに長く乗る為に重要なのはパーツの確保

　まず、1台のバイクに長く乗る為に一番重要となるのは部品です。

　消耗品だけでなく、長く乗れば故障もするので、それを直す部品がなければそこで終了。メーカーの部品供給に決まった期間はありませんが、車体の生産終了から10年ぐらいは問題なく、走る、曲がる、止まるに関係する消耗品については、20年程はメーカーから供給されることがほとんど。

　また、他車と共通で使えるものは、古くても入手は可能だったり、ベアリングなどの規格品は、純正にこだわらなければ代替品を見つける事は可能です。

　そのほか最近では、中古部品もネットオークションやフリマアプリで入手しやすくなっている事も追い風にはなっています。ただ、どんなに探しても出てこない古い部品はあるもので、見つかっても非常に高額であることが多いので注意は必要。

　とはいえ、部品の供給状況から見ると、10年以上乗り続ける事は可能です。ただ、昨今の状況を考えると、突然、部品が生産中止になることもあるので、長く大切に乗りたいなら消耗品を一式ストックしておくのがオススメです。

■長く乗る為に重要な部分とは？

　故障した部品によっては、所有するのを諦めるほどの部位もあります。

　それは、いわゆる大モノで、フレームやサスペンション、そしてエンジン＆ミッションが該当。フレームやサスペンションは歪んだり、腐食すると使えません。

バイクで故障すると致命的なパーツはフレームやサスペンション、エンジンやミッションなど大物と呼ばれるもの。

　さらに深刻なのはエンジンとミッションですが、盲点がタンクで、専用品なうえに内部はコーティングされていないので腐食しやすいのも欠点です。

　これらに不調をきたすと、部品が手に入る状況でも非常に手間がかかるうえに、専用部品も多く、入手できなければそこでおしまいということもあり得ます。

　実際のところ、真っ直ぐ走らなくなったり、エンジンが直せなくなった時点で廃車となることがほとんど。ただし、時間と費用があれば、ほぼすべての部位がオーバーホールできるのもまた事実で、一見するとお手上げと思えるミッションのギアも作ることは可能ですし、フロントフォークの腐食も溶接での穴埋めや研磨、再メッキで再生することはできます。

　そう考えると、愛車に半永久的に乗り続けることは可能とも言えますが、よほどの名車か思い入れがない限りは現実的ではありません。

■普段使いでのリアルな耐久性とは？

　ここまでは、相当愛着のあるバイクにずっと乗り続ける為の、パーツの重要性を解説しましたが、しっかりとメンテをしながら乗り続け、費用がかかるようなら手放すといった、一般的な乗り方の場合、クルマでいう10年10万kmに相当するのは、バイクではどれくらいなのでしょうか。

適切なタイミングでの定期メンテナンスは愛車の寿命を延ばす最重要事項

　バイクに必須の定期メンテナンスである、オイル交換やブレーキまわりの交換、フィルター類の交換などを、決められたタイミングで行えば好調は維持できます。

　メンテを怠るとその部分だけでなく、ほかの部分にもストレスが掛かってしまうため、メンテは励行したうえで、通勤やツーリングで乗り続けた場合は、だいたい10万km走れれば十分といったところ。クルマに比べると短いですが、バイクの場合は高回転を常用することや、ちょい乗りが多いことなどが理由となります。

　機械は長時間使い続けるほうが調子はよく、バイクでもバイク便などに使われるバイクは20万kmから30万kmぐらい使う例もあります。

　メンテナンスを欠かさず行なったうえで、エンジンや車体に負担を極端にかけない乗り方をすることで、最大限に愛車の寿命を伸ばすことができるので、乗り方の部分も意識して乗ると、愛車の寿命を延ばすことが可能です。