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一体なぜ? 運転免許証を作る際に暗証番号を設定する理由

バイクのニュース / 2024年2月4日 8時10分

クレジットカードや銀行のカードなど、悪用の可能性があるものに暗証番号の設定が必要なICカードは多々あります。それは、ICカード化された運転免許証も例外ではありません。しかし普段バイクを運転する上で、この暗証番号を入力する機会はほとんどないと言ってよいでしょう。ではいったいなぜ、暗証番号を設定する必要があるのでしょうか。

■今現在普及している「IC免許証」は、セキュリティ万全!

 昨今の「運転免許証」は、ICカード化されています。そのため、クレジットカードと同様に、作成する際は暗証番号を設定する事が必須となっています。

 しかし、バイクを運転していて、その暗証番号を使用したことは無いと思います。では、一体なぜ暗証番号を設定する必要があるのでしょうか。

運転免許証に暗証番号を設定する理由はセキュリティ運転免許証に暗証番号を設定する理由はセキュリティ

 その理由は、近年は偽造工作の精度が非常に高まっており、精巧に偽変造された運転免許証が出回っています。そのため、一見しただけでは本物かどうか判別することができません。

 精巧に作られた他人名義の偽造免許証は、銀行口座を開設したり携帯電話の利用契約などに使用され、振り込め詐欺など悪質な犯罪などに不正利用されてしまいます。

 こうした不正利用を防ぐために、偽造免許証の作成が安易にできないよう、ICカード化された運転免許証が発行されています。またIC免許証には、本籍地が記載されていません。本籍地の情報は免許証に埋め込まれたICチップによって管理されており、偽造を防ぐだけでなくプライバシーも守ってくれています。

IC免許証には、本籍地が記載されていないIC免許証には、本籍地が記載されていない

 そんなICカード化された運転免許証には、4桁の数字からなる2組の暗証番号の設定が必須。暗証番号を設定することで、本人の同意なく勝手に情報を読み取られることを防ぐことができるという訳です。

 そのため本籍地などを確認したい場合は、警察署や運転免許試験場、免許更新センターなどに設置された確認端末に免許証を入れ、暗証番号を入力して確認しなければなりません。

 ちなみに4桁の暗証番号の1組目を確認端末で入力すると、ICチップに記載された氏名、生年月日、運転免許証交付年月日、有効期限、運転免許の種類、運転免許証番号を読み出すことが可能となっています。

 なお、1組目の暗証番号の設定について、警視庁によると「運転免許証に記載されている番号のうち赤斜線が施されている4桁の番号でも結構です」とされているなど、忘れにくい番号に設定する事がおススメです。

 さらに2組目の暗証番号を確認端末に入力すると、顔画像と券面に記載のない本籍を読み出すことが可能。2組目の暗証番号の設定は、誕生日や電話番号、クレジットカードなどの暗証番号とは異なる番号で、他者に推測されにくい番号を設定する事が推奨されています。

■暗証番号を間違えてしまった・忘れてしまった場合はどうすればいい?

 確認端末を操作中に、暗証番号の入力を3回間違えてしまうとロックがかかってしまい、それ以降はICチップに記録されている内容を読み取ることができなくなります。

 万が一ロックされてしまって読み取りができなくなった場合は、最寄りの警察署や運転免許試験場、免許更新センターでロックを解除することが可能です。

 なお、必ず本人が免許証を持参して来場しなければならない点には、注意してください。

暗証番号を忘れたりロックされた場合は、最寄りの警察署や運転免許試験場、免許更新センターで照会することができる暗証番号を忘れたりロックされた場合は、最寄りの警察署や運転免許試験場、免許更新センターで照会することができる

 ちなみに、暗証番号を忘れてしまった場合は、ロックがかかってしまった場合と同様の場所で暗証番号の照会をすることも可能。電話での照会などはしてもらえないので、暗証番号を設定した時に発行される控えは失くさないように保管しましょう。

 また、暗証番号を変えたいと思っても、次回の運転免許証の更新時まで変更ができない点も注意してください。

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