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首都高で見かける黄色いバイクはなんの目的で走っているのか!白バイとは違う?

バイクのニュース / 2023年12月21日 9時10分

首都高を走行しているとたびたび見かける黄色いバイク。いったいどのような目的で走行しているのでしょうか。また、白バイと異なる点はあるのでしょうか。

■山手トンネルを中心に、パトロールや交通管理をしている黄色いバイク…その正体は?

 首都高を走行していると、赤色灯やスピーカー、サイドボックスを装備したまるで白バイのような外観の黄色いバイクを目にすることがあります。バイクを操作する乗務員も、白いヘルメットに青い服を着用しているという点も白バイ隊員に酷似していますが、いったいどのような目的で走行しているバイクなのでしょうか。また、白バイと異なる点はあるのでしょうか。

首都高パトロールが所有する通称「黄バイ」首都高パトロールが所有する通称「黄バイ」

 この黄色いバイクは、首都高速道路のパトロールや交通管理をしている「首都高パトロール株式会社」が所有するパトロールバイクで、通称「黄バイ」と呼ばれています。車体の前方左右にスピーカーと赤色灯が装備されており、後方にも赤色灯とサイドボックスを取付けているところは白バイと同じです。

 主に日本一の長さを誇る「山手トンネル」の入口や出口などを中心に配備されており、トンネル内での火災や事故などに迅速に対応できるように待機しているようです。

 山手トンネルの長さは18.2kmと非常に長いため、事故や火災が起きた際にはどれだけ迅速な対応ができるかが被害拡大を防ぐための重要なポイントとなっています。首都高パトロール株式会社のホームページにも「迅速かつ的確に現地に到着するためには高い運転技術が必要」と記載されており、定期的な訓練をおこない非常時に備えているそうです。

首都高内をパトロールする黄バイ首都高内をパトロールする黄バイ

 なお万が一、山手トンネル内で事故などが起きてしまった場合でも、黄バイは活躍します。さらにトンネルが通行できない状態になってしまった時は、入口の封鎖をして首都高利用者が避難できるよう誘導したり、状況に応じて初期消火活動をおこなったりする場合もあるようです。

 またトンネル内での更なる事故の誘発を防ぐために道路整備などもおこなうので、サイドボックスには誘導に必要な発煙筒や指示棒、救急セットなどが入っています。

■黄バイは、民間初の緊急指定を受けているバイク

 首都高パトロール株式会社が所有する黄バイは、警察や消防以外で緊急指定を受けているバイクです。民間企業では初となっているようで、黄バイは警察のように違反取締をすることはできないものの、火災や事故などの緊急時には警察や消防のように活動することができるバイクということになります。

黄バイは400ccのホンダ「CB400SB(スーパーボルドール)」を採用している黄バイは400ccのホンダ「CB400SB(スーパーボルドール)」を採用している

 ちなみに黄バイと白バイと違う点はいくつかありますが、大きく異なるのはバイクの排気量です。白バイは1300ccモデルを採用しているのに対し、黄バイは400ccのホンダ「CB400SB(スーパーボルドール)」を採用しています。

 小さな車体を使用しているのには理由があります。首都高パトロール株式会社のホームページによると、400ccである理由について「機動力が高く、渋滞の中でもいち早く現場に駆け付けます」としています。車体を白バイより小さく小回りが効くようにすることによって、一秒でも早く現場の確認ができるようにしているようです。

黄バイにはサイドボックス下にも後方に向けたスピーカーが取り付けられている黄バイにはサイドボックス下にも後方に向けたスピーカーが取り付けられている

 またそのほかの違いとして、スピーカーの装着有無が挙げられます。黄バイにはサイドボックス下にも後方に向けたスピーカーが取り付けられていますが、白バイにはありません。これは黄バイが広報活動を想定しているために設置されていると言います。

※ ※ ※

 白バイは違反取締りなどをおこないますが、黄バイは首都高速道路の安全を守るために巡回しているバイクです。首都高速道路でしか見ることができないバイクなのでなかなかお目にかかれませんが、山手トンネル周辺を走行しているとパトロール中の黄バイに出会うことができるかもしれません。

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