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ツーリング中に雪が積もった道路に出くわした!こんな時どうする?

バイクのニュース / 2023年12月30日 17時10分

冬場、雪が積もったり路面が凍結したりするためバイクに乗らないという選択肢を取る人は多いでしょう。しかし、冬場でもツーリングに出かけるライダーもいるのではないでしょうか。ではもしもツーリングの途中、雪が積もった道路に出くわしてしまった場合どうすればよいのでしょうか。

■ツーリングしてたら雪道に遭遇!こんな時どうする

 冬はバイク乗りにとって寒さとの闘いですが、防寒対策を万全にすれば乗り切ることができます。しかし、走行中に雪道に遭遇した場合は一筋縄ではいきません。2輪で走るバイクにとって雪道はバランスを崩しやすいので、冬場はバイクに乗らないという選択肢を選ぶライダーも多いのではないでしょうか。

突然雪が降りだして見る見るうち道路に雪が積もり、あっという間に銀世界になることも十分にありえる突然雪が降りだして見る見るうち道路に雪が積もり、あっという間に銀世界になることも十分にありえる

 また出発するときは雲ひとつない空が広がっていても、山道では天気が急に悪くなることも珍しくありません。突然雪が降りだして見る見るうち道路に雪が積もり、あっという間に銀世界になることも十分にありえます。

 雪道に出くわしたときに用意しておくと安心なのが、タイヤチェーンです。クルマのチェーンと同じ仕組みで、ノーマルタイヤに装着して使うことができます。雪道でもしっかりとグリップするので緊急時のその場しのぎに便利なアイテムです。ただ、積載スペースが限られているバイクは、ツーリング時にチェーンを積んで走るのは大変かもしれません。

 では、ツーリングの途中、ノーマルタイヤでチェーンも用意していない状況であるにもかかわらず雪道に出くわしてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。

 突然、雪が降りだして前方の道路が雪で覆われてしまった場合は、Uターンして別のルートを模索するのが賢明です。

道路に降り積もっていなくても、バイクは簡単にコントロールを失う道路に降り積もっていなくても、バイクは簡単にコントロールを失う

「うっすら路面にみぞれがある状態ぐらいなら大丈夫では」と思うかもしれませんが、道路に降り積もっていなくても、バイクは簡単にコントロールを失います。これが氷点下でコチコチ固まって凍結した状態になると、さらに滑りやすくなり大変危険です。

 無理やり進んで転んでしまえば、バイクがダメージを受けるだけでなく、自らもケガを負う可能性があります。また、バイクを雪の上で立て直すのは至難の業。さまざまなリスクを考えると、ツーリングの途中で雪道に出くわした場合は、清く引き返すのが最も最善の方法といえるでしょう。

 そうは言っても、その道を通るしかなかったり、道路が雪で八方ふさがりになってしまうこともあるでしょう。やむをえず雪のなかをバイクで走るときは、雪道ならではの運転操作を覚えておくと安心です。

 まず、バイクで雪道を走るときは、スピードをできるだけ落とすのが大前提です。ふだん走っているスピードの感覚は頭から排除して、速度の目安は15km/h前後をキープします。もし後ろからクルマが接近してきても焦らずに、ウインカーを出してやり過ごしてください。

やむをえず雪のなかをバイクで走るときは、雪道ならではの運転操作を覚えておくと安心ですやむをえず雪のなかをバイクで走るときは、雪道ならではの運転操作を覚えておくと安心です

 転倒する前提で、両足はいつでも地面に着けるような体制にして、すぐ車体を支えられるようにします。カーブでも足を出した状態で徐行するようにして、スリップを避けるために車体を傾けてはいけません。

 なるべく一定の速度をキープするようにして、減速する場合はできるだけエンジンブレーキの範囲内でとどめます。基本的にブレーキは使わないようにしたほうが安全です。どうしてもブレーキが必要なときは、リアブレーキをゆっくりかけるようにします。フロントブレーキは、前輪がロックして即転倒につながるおそれがあるので使うのは危険です。

 また、アクセルを急に戻すとリアタイヤがロックする可能性があります。同じくシフトアップも、勢いよくつなぐとリアタイヤが空転して横滑りを起こすおそれがあります。

 いずれにしても、急な運転操作はスリップしやすくなるので、雪道では終始やさしい運転を心掛けることが大切です。とにかく冬場のバイクの運転は、どこで雪道に出くわすかわかりません。自分なりの対策を考えて、いつでも雪道に対処できるようにしておきましょう。

※ ※ ※

 なお、雪が降っていなくても、道路には凍結しやすい場所がいくつかあります。とくに橋の上やトンネルの出入り口、日陰になっている場所などは要注意です。こうした場所は、前日の雨が夜のうちに凍って溶けずに残っていることがあります。

 これらの場所に気づかずに通ってしまうと、スリップして大きな事故につながりかねません。気温が低く雨が降ったあとは、細心の注意を払って運転することが大切です。

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