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2種類あるって知ってた? 赤い斜線にバイクが描かれた標識の意味

バイクのニュース / 2024年2月3日 13時10分

都市部の道路を走っていると見かけることも多い「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」は2種類あり、意味はもちろん異なります。それぞれ、どのような意味があるのでしょうか。

■紛らわしい2種類の標識!意味や見分け方は?

 バイクで道路を走っていると、しばしば「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」を目にします。駐車禁止の標識や車両通行止めの標識、追い越し禁止の標識などの例を見れば分かるように、赤い円に斜線の入った標識は、何らかの行為を禁止するものです。

 では、丸い円の中に斜線の入った標識にバイクが描かれている場合は、どのような行為が禁止されているのでしょうか。

「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」は2種類ある「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」は2種類ある

 先述した通り、赤い斜線の上にバイクが描かれた標識は2種類あります。一見どちらも同じように思えますが、よく見ると「バイクに乗っている人が1名のみ」の場合と「バイクに乗っている人が2名」の2種類に分けられます。

 まず、「1名乗車」の方の標識が意味するのは、「二輪車通行禁止」。文字通り、この看板がある場所を二輪車で通行することはできず、万が一取り締まられてしまうと通行禁止違反となり、反則金6000円と違反点数2点が科されます。

 そんな二輪車通行禁止の標識は、道幅の狭いアンダーパスや走り屋による事故が多発したワインディングロードなどに設けられることが多いようで、都内の代表的な二輪車通行禁止区間としては、港区の新橋地下道や、多摩湖外周道路などが挙げられます。

赤い斜線の上に2人乗りをしているバイクが描かれた標識は「大型自動二輪車及び普通自動二輪車二人乗り通行禁止」赤い斜線の上に2人乗りをしているバイクが描かれた標識は「大型自動二輪車及び普通自動二輪車二人乗り通行禁止」

 一方の「2名乗車」の方の標識が意味するのは、「大型自動二輪車及び普通自動二輪車二人乗り通行禁止」です。こちらも文字通り、バイクの二人乗りを禁止する標識で、取り締まられてしまうと反則金1万2000円と違反点数2点が科されます。

 なお、大型及び普通ということであれば、原付二種の場合は二人乗りをしても許されると考える人もいるかもしれませんが、それは誤り。

 原付二種は、道路交通法上は普通二輪(小型)に分類されるため、この規制の対象です。

 なお、二人乗り通行禁止区間は、首都高の一部で見られますが、理由としては、首都高は通常の高速道路と比べて非常に複雑な構造をしており、バイク事故の死亡率は他の高速道路と比べても高くなっていること。そのため高速道路での二人乗りが全国的に解禁されている現在でも、首都高の一部だけは引き続き禁止されています。

 ちなみに、側車付自動二輪車の場合はこの規制の対象ではありません。

 この2種類の標識は一見同じように見えますが、示す意味は大きく異なります。意味を勘違いしていた場合、知らぬ間に取り締まられてしまったり、事故を誘発してしまったりすることもあるので注意してください。

首都高ではない場所で「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」を見た場合は、二輪車通行禁止区間を意味する標識首都高ではない場所で「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」を見た場合は、二輪車通行禁止区間を意味する標識

 では、標識を見分けるためにはどのようなポイントに気を配れば良いのでしょうか。

 まず、首都高ではない場所で「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」を見た場合は、二輪車通行禁止区間を意味する標識だと分かります。これは二人乗り通行禁止区間が、首都高にだけ存在するためです。

 また、こうした二輪車通行禁止区間のある場所においては多くの場合、禁止区間のかなり手前から標識や路面表示によって予告がされています。こうした予告にも気を配っておけば、ふたつの標識を誤認してしまうことはなくなるでしょう。

 なお、首都高や、その入り口で「赤い斜線の上にバイクが描かれた標識」を見た場合は二人乗り通行禁止区間だと判断して良いでしょう。これは首都高に二輪車通行禁止区間は存在しないためです。

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