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もとは雪道用? 街で見かける極太タイヤの自転車「ファットバイク」とは

バイクのニュース / 2024年1月11日 11時10分

街中で見かける太いタイヤで存在感がある「ファットバイク」と呼ばれる自転車は、もともとは雪道用途ですが、普段使いしている若者が増えています。どんな自転車なのでしょうか?

■その存在感は、まさにタフギア

 街中をグイグイ走る極太タイヤの自転車を見かけることがあります。「それって本当に自転車なの!?」と思わず2度見してしまいそうなワイルドなルックスは、とても気になる存在です。都心に向かって走らせる若者や、フードデリバリーバッグを背負った配達スタッフなど、さまざまなスタイルのファットバイクは、ここ数年で見かける機会が急激に増えました。

極太タイヤを履く「FAT BIKE(ファットバイク」極太タイヤを履く「FAT BIKE(ファットバイク」

「ファットバイク」はその名の通り、「太い」タイヤを履く自転車で、もともとはアメリカの寒冷地で雪道用として誕生したそうです。登場は1990年代とまだその歴史は浅く、日本へ入ってきたのも2000年に入ってからのようです。

 気になるタイヤの太さですが、ママチャリ(シティサイクル)のタイヤ幅が3.5cm程度に対して、ファットバイクは7~10cmと約3倍もあります。タイヤの直径や太さは様々ですが、スタンダードなものは4インチ(約10cm)で、セミファットと呼ばれる3インチ(約7.5cm)もあります。

 ところで、タイヤが太いと存在感が抜群なのは分かりますが、性能面ではどのようなメリットがあるのでしょうか?

 まず、タイヤが太いことで地面との接地面積が広くなり、グリップ力と安定感が得られます。また、地面の凹凸をタイヤの弾力で吸収しやすくなり、雪道や山道、未舗装路などでも安定走行が可能です。

 ファッションアイテムとして街中を走らせることはもちろん、アウトドアでも活躍してくれます。

 また、タイヤの空気圧によって乗り心地が変化することも魅力のひとつです。空気圧を上げてタイヤを固くするとスピードが出やすくなり、逆に下げることでサスペンション効果を発揮し、快適な乗り心地が得られます。クッション性が感じられるタイヤによって「自転車に乗る」という行為そのものがレジャーとして楽しめそうです。

 もちろん、太いタイヤならではのデメリットもあります。

 タイヤ自体もそうですが、頑丈なつくりの車体は重く、漕ぎ出しにも大きな力が必要になります。また、小回りが必要な細い道や、上り坂などは得意とは言えないでしょう。それにスピードが出にくいため、長距離走行にも不向きなようです。

 ただ、ファットバイク自体も進化しており、電動アシスト機能付きや、小径ホイール、折り畳みタイプもあり、自分の使い方に適したファットバイクが見つかるかもしれません。

「そろそろ新しい自転車を……」と考えているのなら、1台でいろいろな楽しみ方ができるファットバイクも有力な候補になるのではないでしょうか。

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