不安なく扱えて純粋に走りを楽しめるヤマハのロードスポーツモデル「YZF-R15 ABS」に試乗してみました! 〜夜道雪のちょっと寄り道〜
バイクのニュース / 2024年1月24日 12時10分
人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る不定期連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。連載第35回目では、ヤマハの155cc軽二輪ロードスポーツモデル「YZF-R15 ABS」に試乗してみました。
■YZF-Rシリーズの155ccは中途ハンパ? いえいえ、魅力たっぷりです
お前ら夜道に気をつけろ! どうも夜道雪です。
今回はヤマハの軽二輪ロードスポーツモデル「YZF-R15 ABS」でちょっと寄り道していきます!
ヤマハの軽二輪ロードスポーツモデル「YZF-R15 ABS」でちょっと寄り道します
YZF-R15はフルカウルロードスポーツ「YZF-Rシリーズ」の155ccバージョン。125ccのYZF-R125とともに日本向けにインドネシアで生産されているモデルです。
軽二輪クラスの中でも150ccという排気量は、免許制度や税金、保険のことを考えると中途半端感がありますが、実は欧州やインド、インドネシア、タイなどで大人気。そんな中、ここ日本では主に夜道雪からの注目がとても集まっています。
というのも、多くの150ccクラスの車格は125ccクラスとほぼ同じサイズ。つまり、コンパクトなボディにパワフルなエンジンが乗っているのです。だから、おもしろくないはずがない!
小回りが利くから混雑しやすい街中で大活躍してくれるし、いざという時には高速自動車国道や自動車専用道路での走行もできる! さすがに長距離はちょっとキツいかもですが、ちょいとひとっ走りするのにピッタリです。そして車検も必要ナシ! ヨシ!
大型スポーツバイクのイメージが強いワタクシですが、実はこのカテゴリーが大好きで、いろいろ乗り継いでいるのであります。
なによりも小さな体に大きなエンジンって男の子のロマンだ! 昭和平成令和と、原チャのエンジンをさらに大きく、さらに大きく! と、積み替えることに命を賭けている層が一定数いますよね。
やはり、見かけによらぬパワーというのは、皆んなの憧れなのです。バイクに限らずですよ。スターウォーズに出てくるロボット「R2-D2」みたいな感じです。
つまり、チビロボットなのにいざ仲間にしてみたら優秀みたいな。厚着して隠してたけど脱いだら凄いのよ! みたいな。コメダ珈琲、メニュー表より実物デカすぎて食い切れるわけないだろ!! みたいな。
「最近、仕事が忙しくてあんまりご飯食べられてなかったし…ちょっと痩せたかもなあ」としゅんとしながら体重計に乗ってみたら、逆に数キロ増えてた時…みたいな? ん?
まあ、なんか話してて例えがよくわからなくなってきたので、ここら辺でやめておきましょう…。
ともかく…私の大好きなスーパースポーツモデルのDNA、分かりやすく言うと、デオキシリボ核酸を受け継いでいる150ccクラスというならば、乗らないという選択肢はありません! さっそく試乗していきますよ!
■小さいボディにテクノロジーを備えたワガママ仕様!!
今回、試乗するモデルはNEWカラーのダークブルーイッシュグレーメタリック9(ダークグレー)です! ツヤ感のあるメタリックなグレーで、青みがかった質感がいい感じです。
どれくらいツヤ感があるかと言いますと、夕方の夜道雪の頬くらいのツヤ感です。
え?知らない? もっと分かりやすく言うなら、和服を着た夜道雪くらいのツヤっぽさかな。
ハンサムなフロントマスクに左右のLEDポジションランプが切れ長の目みたいで、ヤンチャ感があります
スポーツモデルらしいシャープなデザインで、YZF-R7みたいなフロントマスクがハンサム。LEDヘッドライトは、ドM型ダクトの中に収まっています。左右のLEDポジションランプが切れ長の目みたいで、ヤンチャ感があります。
コップピットまわりもスポーティ。メーターは大きな液晶ディスプレイで見やすくなっています。
さらに、肉抜きされたトップブリッジには、セパレートハンドルを装着。トップブリッジは、夜道雪のボディと同じくらい、肉抜きされていました。こりゃタマランでしょ?♡
Rシリーズらしいシュッとしたテールまわりには、左右にウィングが張り出していてカッコイイ! ここはタンデムする時も使いやすそうですが、ここはソロライダーの我々には関係の無い話でした。失礼いたしました…。
倒立フォークと蛍光イエローのアルミキャストホイール、BYBRE製キャリパーに油圧式シングルディスクという足まわりもポイント
倒立フォークと蛍光イエローのアルミキャストホイール、BYBRE製キャリパーに油圧式シングルディスクという足まわりもポイントです。しかも、トラクションコントロールも搭載しているのです。ゴージャス!!
エンジンの回転数でカムが切り替わる可変バルブ(VVA)や、過度なエンジンブレーキを抑えるA&S(アシスト&スリッパ―)クラッチが装備されていて、最新のテクノロジー盛り盛りの豪華仕様〜。ホントに150ccクラス?
お値段は55万円と悩ましいところだけど、2つ並びの数字ってフィーバー前のリーチって感じ。ランプがペカっちゃいそうな数字でイイね! …なんのランプかはご想像にお任せします。
やっぱりスポーツバイクはカッコよく、高性能であって欲しいっ。小さいけれどワガママボディなのです。夜道と一緒だね!
■都会をストレスフリーでスイスイと軽快に走れる!
いざ、またがってみると、155cmの私でつま先が着く程度。シート高は815mmでちょっと高めだけど、ステップ位置がちょうどよくて足を下ろしても当たりません。シートのところも前方が細身なので、意外と高さは気になりません。
シート高は815mm、身長155cmの私でつま先が着く程度
しかも、めっちゃ軽い! 取り回しもラクチンです。足つきの悪いバイクに慣れている人には全然問題ありません。原二クラスの125ccと同じサイズだけど、頼りない感じは全然なくて安心感があります。
ポジションは思ったよりも前傾姿勢がキツくありません。ほどよくスポーティなライディングポジションで、気分が盛り上がります!
いよいよイグニッションON! エンジンスタート! 静かで心地よいアイドリングです。
アクセルを開けると、スムーズな走り出し
いざ、アクセルを開けると、スムーズな走り出し。スタコラサッサ! みたいな感じ(?)で小気味よく加速します。クラッチも軽くて、変速することが多い街中でも手が疲れなさそうです。
アクセルを開けるとレスポンスよくスムーズに加速してくれるし、コーナーも思った通りに素直に倒し込めて、スイスイと進めます。ストレスなくスポーティに走れるのが楽しい!
街中で大排気量スポーツモデルを走らせると、大きなボディやパワーを持て余してしまって、なんとも言えないストレスがあったりしますが、その点でYZF-R15はストレスフリー! しっかりパワーを発揮できるし、軽快で楽しいのです。こりゃ峠道もきっと楽しいぞ!
コーナーも思った通りに素直に倒し込めて、スイスイと進めます
キツすぎないポジションもよくて、ロードスポーツで苦手なUターンも無理なくこなせます。これなら道に迷ってしまっても、引き返すのがラクだぞ!!
不安なく扱えて、走りを純粋に楽しめるのでもっともっと走りたくなります。やっぱりこのクラスのロードスポーツ好きだなぁ…と実感したのでした。
普段は一般道メインで、たまに高速道路も使いたいって人にピッタリ! フルカウルのロードスポーツに乗ってみたいけど、ちょっと不安が…なんて人にもオススメです。
全国にフルカウルのロードスポーツ好きをもっと増やしたい夜道としては、かなり推せるヤツです。
55万円はちょっと高い? そんなのランプをペカらせまくればええんやで! ということで、ぜひ乗ってみて!!
それでは、また次回の寄り道でお会いしましょう! 夜道雪でした♡
フルカウルのロードスポーツに乗ってみたいけど、ちょっと不安が…なんて人にもオススメです
■YAMAHA YZF-R15 ABS
全長×全幅×全高:1,990×725×1,135mm
シート高:815mm
軸距:1,325mm
最低地上高:170mm
車両重量:141kg
エンジンタイプ:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
総排気量:155cc
内径×行程:58.0×58.7mm
圧縮比:11.6:1
最高出力:14 kW(19PS)/10,000rpm
最大トルク:14N・m(1.4 kgf・m)/7,500 rpm
始動方式:セルフ式
燃料タンク容量:11L
タイヤ:前 100/80-17M/C 52P、後 140/70-17M/C 66S (前後チューブレス)
ブレーキ形式:前後 油圧式シングルディスク
フレーム形式:ダイヤモンド
懸架方式:前 テレスコピック、後 スイングアーム
乗車定員:2名
■メーカー希望小売価格:55万円(消費税10%込)
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