カーブを安全に曲がる方法とは! どのようなことに気をつければよいのか?
バイクのニュース / 2024年1月23日 13時10分
ツーリングでは、山道などでカーブ走行をする機会も多いものです。しかしカーブを走行しているのに慣れていないと、うまく曲がれずに危険な目にあってしまう可能性もあります。では、カーブを安全に曲がるには、どういった点に気をつければよいのでしょうか。
■ツーリングでは避けられない!カーブを安全に曲がるためにはどうすればよい?
バイクでツーリングをする人は、山道などでカーブ走行をする機会も多いのではないでしょうか。しかし一口にカーブといっても、なだらかなものからS字の急なものまでさまざま。特に急カーブを走行しているのに慣れていないと、うまく曲がれずに危険な目にあってしまう可能性も少なくありません。
山道などで急カーブを走行しているのに慣れていないと、うまく曲がれずに危険な目にあってしまう可能性もある
カーブは先が見えにくく、停車している車両や歩行者に気づきにくいです。また、センターラインからはみ出して対向車と接触したり、ガードレールに衝突したりする危険性もあります。
ツーリング中に事故を起こさないようにするためには、カーブを安全に曲がれるようになりたいものですが、具体的にはどういった点に気を付ければよいのでしょうか。
まずひとつ目のポイントは、しっかり減速をするということ。カーブを曲がるときは、「スローイン・ファーストアウト」が基本です。これは、カーブに入る前に減速して、カーブを出るときは加速するという意味です。
マスツーリングの場合、ツーリング仲間から離れてしまったり後ろの車両が近づいてきたりと焦ってしまうこともあるかもしれません。しかし、そこで速度を落とさずにカーブに入ることは非常に危険です。
カーブに入る前の直線部分でしっかり減速しないと、車体を外側に押し出す遠心力によって曲がりづらくなり、事故のリスクが高まります。また、減速せずに速いスピードのままカーブに入ると、カーブ直前でブレーキをかけることになり体が硬直して重心移動ができず、うまく曲がれません。
また、自分は安全に走行していても対向車がセンターラインをはみ出してくることもあります。そういったときでも、しっかり減速していれば回避できる可能性があります。
ふたつ目のポイントは、目線をカーブの出口に向けることです。
カーブを曲がるときにカーブの先に目線を向けると、自然と体がその方向に傾く
バイクでカーブを曲がるときは、ライダーの重心移動が重要。カーブを曲がるときにカーブの先に目線を向けると、自然と体がその方向に傾きます。すると、意識してハンドル操作をしなくても、目線を向けるだけで自然とハンドルがきれてカーブを曲がれるようになるというわけです。
また、カーブを曲がりやすくするためには両膝でバイクをはさみこむ「ニーグリップ」も必要です。カーブ前の減速によって体が前のめりになるような力が働いたとき、腕に力を入れて支えようとすると、ハンドルに余計な力が加わって逆に曲がりにくくなります。
しかし、ニーグリップでバイクを支えることで腕に力を入れなくて済むため、カーブが曲がりやすくなるというわけです。なおニーグリップができない場合は、足首と踵で車体をはさみこむとよいでしょう。
3つ目のポイントは、カーブで車体を傾けたら、速度を一定に保つことです。曲がっているときは、直線部分で減速した速度を維持するようにアクセル操作をしましょう。速度を維持することで、失速することと車体が不安定になることを防ぐことができます。
カーブを抜けたら少しずつアクセルを開けて、加速しましょう
また車体が傾きすぎていると感じたら、少しだけアクセルを開けてみるのもポイント。一気に開けてしまうと車体が突然起き上がって、バランスが悪くなり転倒する可能性がある点には注意が必要です。
そしてカーブを抜けたら少しずつアクセルを開けて、加速しましょう。目線もまっすぐにすることで、車体も起き上がり、カーブに入る前の姿勢に戻れます。
なお、膝が地面につくぐらいバイクを傾けたり、車体よりも大幅に体を外に出したりする人を見かけることもあります。こちらもうまく曲がれる方法ではあるものの、スリップしやすく危険なので、慣れないうちは目線をカーブ先にすること、しっかり減速することを意識するようにしましょう。
※ ※ ※
カーブは出口の状況が見えにくく、センターラインをはみ出して対向車と接触したりガードレールに衝突したりするリスクが高い道です。しかしカーブをうまく曲がれるようになると、山道などでも走るのが楽しくなるので、よりツーリングを楽しめるように曲がり方をしっかりマスターしておきたいものです。
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