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一体なぜ? セルフスタンドでノズルを給油口の奥まで差し込まないといけない理由とは

バイクのニュース / 2024年3月19日 10時10分

セルフスタンドで給油する際に、ノズルを給油口の奥まで差し込まなくてはいけない理由を解説します。

■いったいなぜ?給油口を奥まで差し込むワケとは

 ひと昔に比べると、セルフサービスのガソリンスタンドはかなり増えました。セルフスタンドは24時間営業のところが多いので、早朝や深夜にバイクをよく運転するという人にはありがたいシステムです。

 そんなセルフスタンドでは、給油から支払いまでの一連の作業を自分でやらなければなりません。

 そして給油の際には、自分で給油ノズルを持ってバイクの給油口に奥まで確実に差し込む必要があります。ノズルの先端を給油口に入れるだけでも問題なさそうですが、なぜ奥まで差し込む必要があるのでしょうか。

セルフ給油の際はノズルを給油口の奥までしっかりと差し込む必要があるセルフ給油の際はノズルを給油口の奥までしっかりと差し込む必要がある

 その理由は、ノズルの先端に検知口と呼ばれる小さな穴が開けてあり、センサーによって「オートストップ機能」を働かせるためです。

 給油中は検知口からノズル内部の穴を通ってセンサーに空気が流れるようになっており、満タンになると、ノズル先端がガソリンに浸かり、検知口を塞いで空気の流れが止まります。そうなると、内部のセンサーが真空状態を検知して給油が自動的に停止する仕組みとなっています。

 そのため、しっかり奥までノズルを差し込まないとオートストップ機能が正常に作動せず、ガソリンが吹きこぼれる危険性大。こぼしたガソリンは無駄になるだけでなく、揮発して引火したり大気汚染の原因になったりと、多くの害があるので、確実に奥までノズルを差し込むようにしましょう。

ノズルを給油口の奥までしっかり差し込む理由は「オートストップ機能」を働かせるためノズルを給油口の奥までしっかり差し込む理由は「オートストップ機能」を働かせるため

 また、レバーを少ししか引かずゆっくり入れると真空状態にならないことがあります。そうなると、センサーが検知せずオートストップ機能が効かなくなる為、吹きこぼれることがあるので要注意です。

 なお、給油ノズルのオートストップ機能は、100%確実に給油が停止するものではありません。そのため給油中はよそ見などせず、給油口から目を離さないことが大切です。

 オートストップ機能で給油が止まったら、追加で給油しようとするのはNG。継ぎ足して給油しようとすると真空状態にならず、オートストップ機能が作動しない為、吹きこぼれの原因になります。

 セルフスタンドでは継ぎ足し給油をする事は禁止されているため、必ず自動停止した時点で給油を終えるようにしましょう。

■初心者ライダーでも安心!正しい給油方法を知っておこう

 ガソリンスタンドには、セルフサービスのほかに、従業員がすべての作業をおこなってくれるフルサービスの2種類があります。

 セルフ式は人件費がかからないなどの理由で、フルサービスよりもガソリン価格が安いのが魅力。一方のフルサービスは、スタッフにお願いすればタイヤの空気圧やオイル漏れなどのチェックもしてくれるので、バイクにあまり詳しくない人にとっては安心です。

 セルフスタンドでの給油の方法は、一度覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。しかしバイクの免許を取ったばかりで、初めてセルフスタンドを利用するという人は、少し緊張してしまうこともあるでしょう。

 そんなセルフスタンドで給油する際は、スタッフの案内などはありません。

 まず、空いている給油機の前まで走りバイクを停車させましょう。この時、安全のための必ずエンジンを切ってください。給油機側にバイクが傾くようにサイドスタンドを出すと給油しやすいのでおススメです。

 次に油種を選びますが、バイクの場合は「レギュラー」もしくは車種により指定されていれば「ハイオク」のいずれか。「軽油」はクルマのディーゼル車用の燃料なので、間違えて入れないよう注意してください。

バイクの場合は「レギュラー」もしくは車種により指定されていれば「ハイオク」のいずれかを給油するバイクの場合は「レギュラー」もしくは車種により指定されていれば「ハイオク」のいずれかを給油する

 また給油量は「満タン」、「金額指定」、「数量指定」の3通りから選ぶのが一般的。1000円や2000円、10Lや20Lのボタンで選んだり、「お好み」のボタンで5Lだけや500円だけなど、細かく設定できることがほとんどです。

 ここまでの一連の手続きが済むと、いよいよ給油する段階に入ります。

 まず給油作業をおこなう前に、静電気でガソリンに引火するのを防ぐため、給油機に付いている「静電気除去シート」に指先を軽く触れて身体の静電気を除去しましょう。

 次に給油口を開けます。キャップがタンクから外れるタイプであれば、給油機のところにある専用のキャップ置き場に置きましょう。あとは、選択したガソリンのノズルを手に取り、給油口の入るところまで差し込み、レバーが止まるところまで引くだけ。ガソリンは満タン、または指定した量になると自動的に止まるようになっています。

 そして給油が終わり、ノズルを元の位置に戻すと自動で清算がおこなわれる流れ。このとき、ノズルを元の位置にしっかり戻さないと終了したことが認識されないので、確実に戻すようにしてください。

 なおガソリンをこぼしてしまったら、塗装が劣化する原因になるため、備え付けのウエスで必ず拭き取るようにしましょう。そのほか給油キャップの閉め忘れも多いので、給油後に必ずチェックすることが大切です。

 また、ガソリンスタンドは火気厳禁。煙草を吸いながらの給油やライターを使用するなどの行為は、気化したガソリンに引火して火災を引き起こしかねません。うっかり火を使うことのないように、くれぐれも注意してください。

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