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どんな走り方か説明できる? マスツーでよく見られる「千鳥走行」

バイクのニュース / 2024年3月27日 13時10分

マスツーリングで見られる千鳥走行とは、いったいどのような走行なのでしょうか。

■マスツーリングに見られる「千鳥走行」とは?

 ひとりでツーリングに行くソロツーリングに対し、大勢でツーリングに行くことを「マスツーリング」と呼びます。マス=集団という意味で、大勢で走ることによる一体感や楽しさがあるのがマスツーリングならではの魅力でしょう。

 そんなマスツーリングには一緒に走る仲間がいるという安心感があり、誰かとコミュニケーションを取りながら走行できる事が醍醐味。何より、道に迷ってしまう心配や事故をしてしまった時の不安が少ないところは、ソロツーリングと大きく異なります。

 このようにソロツーリングでは味わえない楽しさがあるマスツーリングですが、暗黙の了解とも言えるルールが存在。その一つに「千鳥走行」と呼ばれるものが挙げられますが、いったいどのような走行なのでしょうか。

ひとりでツーリングに行くソロツーリングに対し、大勢でツーリングに行くことを「マスツーリング」と呼ぶひとりでツーリングに行くソロツーリングに対し、大勢でツーリングに行くことを「マスツーリング」と呼ぶ

 千鳥走行とは、車線内で二列になり、互い違いになって走行することを指し、千鳥の足跡のように並んで走ることから、そのように呼ばれています。

 千鳥走行のメリットは、小さくまとまることができること。縦一列で走行するよりも短くまとまって走行ができるので、信号ではぐれてしまう可能性を減らすことができます。また互い違いに並ぶことによって、先導車が後続車の状況などを把握しやすくなり、ペースを落としたり、トラブルへの対応などもしやすくなるなどのメリットもあります。

 そんな千鳥走行は、法律違反にならないのでしょうか。

 道路交通法第19条には、「軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の車両と並進してはならない」と明記されていますが、ここで言う軽車両とは自転車やリヤカー、馬車などを指すため、バイクは該当しません。

 バイクの並走を禁止する道路交通法は定められておらず、千鳥走行に関しても記述はないため、千鳥走行をおこなっても違反にはなりません。しかし他車の運転を妨げたり、複数の車線を使用しての並列走行は取り締まりの対象となる可能性があることは、肝に銘じておきましょう。

千鳥走行は、車線内で二列になり、互い違いになって走行すること千鳥走行は、車線内で二列になり、互い違いになって走行すること

 では、千鳥走行をすると、車線の右寄りを走行する車両が生まれますが、左寄り走行を推奨する「キープレフト」に反する、車線の右寄りを走行する行為は違反にはならないのでしょうか。

 道路交通法第20条によると「車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない」とあります。

 つまり左車線を走行しましょうという意味なので、高速道路などの複数車線がある道路では、車線内の中央や右側に寄っての走行は問題ありません。

 しかし道路交通法第18条には「車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあっては道路の左側に寄って、軽車両にあっては道路の左側端に寄って、それぞれ当該道路を通行しなければならない」とあり、車両通行帯のない片側一車線の道路や一方通行の道路の走行する場合は、左寄りの走行が定められています。

 つまり走行している道路によって、キープレフトの意味合いが変わるということです。

走行している道路によって、キープレフトの意味合いが変わる走行している道路によって、キープレフトの意味合いが変わる

 なお、バイクは高速道路などで右寄りを走行することによってクルマの死角に入り込んでしまい、思わぬ接触や事故に巻き込まれる可能性があります。

 たとえば追い越し車線を並走するクルマがいる場合、左寄りを走行していれば、万が一クルマのドライバーがバイクに気付かないで車線を変更してきても、距離が保たれているので接触を避けられる可能性があります。

 バイクに乗る際は、前方又は並走するクルマの死角に入らないよう、ドライバーの視界やサイドミラーに映る位置で走行をするよう、心がけましょう。

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