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運転が上手い人はトラックには近づかない!? 大型車の周りは危険がいっぱい!

バイクのニュース / 2024年1月26日 10時10分

トラックは私たちの日々の生活を支えてくれている重要な乗り物ですが、小さなバイクから見れば非常に大きく、近くを走行するのはなかなかに怖いものです。では、大型車の近くを走行するにあたって、注意すべきポイントはあるのでしょうか。

■ツーリングなどではよく遭遇する!大型車の近くを走行するときの注意点とは

 日常のあらゆる物流を支えているトラックは、私たちの日々の生活を支えてくれている重要な乗り物と言えます。そんなトラックは、大型車から小型車までサイズはさまざまですが、小さなバイクから見ればどれも大きなクルマであることに変わりはありません。

ベテランのライダーほど、トラックやバスなどの大型車になるべく近づかないように運転しているベテランのライダーほど、トラックやバスなどの大型車になるべく近づかないように運転している

 万が一トラックと接触すれば、バイクのほうが大きなダメージを負う確率が高くなり大変危険です。ベテランのライダーほど、トラックやバスなどの大型車になるべく近づかないように運転していると言います。

 では、トラックなどの大型車の近くを走行する際に注意すべきポイントはあるのでしょうか。

 街中の道路や高速道路を走る大型車といえば、トラックやバスなどを思い浮かべる人も多いかもしれません。そのような大型車両を運転するプロのドライバーは、大切な荷物や乗客の命を預かる身のため、安全に対する意識が高く運転技術も優れている人がほとんどです。

 しかし、トラックなどの大型車はどうしても死角が多くなりやすく、プロのドライバーでも見えない範囲が普通車よりも増えてしまいます。とくに後方を中心に死角が多くなり見えづらいため、車体の小さなバイクがいても気づかれないケースがあるので要注意です。

 トラックの死角に入った状態で近づきすぎていると、思いもよらない動きをされて接触してしまうおそれがあります。たとえば、ドライバーが周囲に他の車両がいないものと思って急に車線を変更してきたり、信号で停車中に突然バックしてきたりする可能性もないとは言えません。

 また、トラックやバスは四角い車体をしているため後方から近づきすぎると壁になってしまい、前方がほとんど見えなくなってしまいます。そうなると交通の状況がわからなくなり信号も見えづらくなるので、そのままトラックについて走ると、赤信号のタイミングで交差点に入っているかもしれないというわけです。

 当然ながら赤信号で通過すれば、信号無視の交通違反で取り締まりを受ける可能性があります。また、交差するクルマとのタイミングが悪ければ、衝突してしまい重大な事故につながりかねません。

トラックのすぐ後方を走るとバイクのシルエットが完全に隠れてしまい、対向車からも見えなくなり大変危険ですトラックのすぐ後方を走るとバイクのシルエットが完全に隠れてしまい、対向車からも見えなくなり大変危険です

 そのほか、トラックのすぐ後方を走るとバイクのシルエットが完全に隠れてしまい、対向車からも見えなくなり大変危険です。たとえば、対向車が右折待ちしていてバイクはいないと思い込み、トラックが通過した直後に勢いよく右折を開始して衝突してしまう、いわゆる “右直事故” が起こりやすくなります。

 右直事故は交差点で起きるバイク事故の中でももっとも多く発生しており、ライダーが大ケガを負いやすい事故なので十分に注意しなければなりません。

 また、とくに高速道路でトラックの後ろを走るとき注意したいのが、 “飛び石” による被害。飛び石は、重量が重いトラックなどの大型車に起こりやすい傾向があります。高速道路は走行速度が速い分、石を跳ね上げやすく、当たったときのダメージも大きくなるため、大型車のすぐ後ろを走っていると飛び石の被害を受けやすくなります。

 飛び石はクルマのフロントガラスや車体を破損させるほどの威力があるため、身体をむき出しのまま走るバイクはとくに注意が必要です。

 そのほか、高速道路でトラックの後方を走るときに気を付けたいのが、積載物の落下事故です。トラックの荷台が箱型の場合はほぼ事故は起きませんが、平ボディや幌の場合は積み荷が落下する確率が高くなります。

 とくに高速道路を走行するトラックは、強い風圧や振動が原因で積み荷が飛んでくることがあるので要注意。車体の小さいバイクは、たとえ小さな荷物でも高速で走行している時に当たれば転倒して大けがを負う可能性があります。高速道路を走るときも、なるべくトラックの後ろを走らないようにしましょう。

 では、反対にトラックの前方を走る場合は、バイクはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

トラックの前方を走る場合は、クルマよりも小さいバイクは目立ちにくいため、トラックドライバーに見落とされて信号待ちでブレーキをかけるのが遅くなり追突される危険があるトラックの前方を走る場合は、クルマよりも小さいバイクは目立ちにくいため、トラックドライバーに見落とされて信号待ちでブレーキをかけるのが遅くなり追突される危険がある

 トラックは荷物を積載していると、空の状態のときよりも制動距離が伸びてしまいます。それに加え、クルマよりも小さいバイクは目立ちにくいため、トラックドライバーに見落とされて信号待ちでブレーキをかけるのが遅くなり追突される危険があります。

 追突されるのを防ぐには、隣の車線に移動するか、1車線で逃げ場がない場合は左にウインカーを出しながら減速して追い越してもらう、もしくはコンビニなどの駐車場に一旦入ってやり過ごすようにしましょう。

 とにかく身体ひとつで運転しているバイクが、大きなトラックに追突されればひとたまりもありません。自分の身を守るためにも、トラックが後ろについたときは早めに避けるようにするのが賢明です。

※ ※ ※ 

 トラックのような大型車は死角が多く、小さなバイクは見落とされやすい傾向があります。あまり近づきすぎると不意に幅寄せされたり、飛び石や落下物が飛んでくる可能性もゼロではありません。また前方を走れば追突される危険もあるので、極力近づきすぎないことが大切です。

 渋滞した1車線の道路で、自分のバイクの前や後ろにトラックがついた場合は、適当な場所で休憩して先に行ってもらう余裕をもつことも大事かもしれません。

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