1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

なんでか知ってる? ヘッドライトがいつの間にか黄ばんでいる理由とは

バイクのニュース / 2024年2月26日 9時10分

バイクの全面に備え付けられているヘッドライトも、他のパーツ同様に劣化していくのですが、ただボロボロになるというよりも徐々に黄ばんでいきます。いったいなぜなのでしょうか。

■知らぬ間に黄色くなっている!?バイクのヘッドライトの謎

 長く同じバイクに乗っていると、各パーツを交換したり綺麗にしたりと、あちらこちらのメンテナンスが必要となります。なかでもバイクのヘッドライトは、知らない間に黄ばみやくすみが発生し、曇った感じになってしまう厄介なパーツです。

 ヘッドライトはバイクの顔というべき前面にあるので、黄ばんでいるとバイクが全体的に古ぼけた印象になってしまいがち。このバイクのヘッドライトの黄ばみは、一体なぜ発生するのでしょうか。

ヘッドライトが黄ばむ一番の理由は紫外線ヘッドライトが黄ばむ一番の理由は紫外線

 ヘッドライトが黄ばむ原因はいくつかありますが、大きくわけると4つ。もっとも影響を受けるのが、紫外線によるものです。現在のほとんどのバイクのヘッドライトには、「ポリカーボネート」という樹脂素材が使われています。

 ポリカーボネートは、透明性と耐衝撃性に優れているのが特徴。ガラスとほぼ同程度の透明性があり、耐衝撃性は他の樹脂の50倍で、ガラスにいたっては200倍に達するといわれています。そのため、衝撃などで破損したとしても破片が飛び散りにくいというメリットがある反面、紫外線に弱く傷が付きやすいというデメリットを持っています。

 そしてその紫外線に長い間さらされるうちに、黄ばみがどんどん進行。とくに屋外にバイクを停めてカバーをかけていない場合などは、紫外線にさらされる時間が長くなるため、黄ばみが発生しやすくなります。

 また走行時の飛び石などを受けてできた、ヘッドライトのキズも黄ばみの原因の一つ。フロント部分にあるヘッドライトは、どうしても細かいキズが付きやすくなり、この傷に汚れなどの不純物が付着して、黄ばみが発生しやすくなる仕組みです。

経年劣化もヘッドライトの黄ばみの原因経年劣化もヘッドライトの黄ばみの原因

 経年劣化も黄ばみの原因。新車時はヘッドライトの表面に、劣化防止のためのコーティングが施されています。しかしバイクを長年使っていると、紫外線を浴びたり洗車を繰り返すことで少しずつコーティングが剥がれその結果、コーティングがはがれた期間が長いほど、どんどん黄ばみが進んでいくことに。

 さらにヘッドライトの熱によるダメージも黄ばみの原因。本来ポリカーボネートは熱に強い素材で、125度の高温に耐えられる耐熱性の高い樹脂です。ただし、バイクのように常時ヘッドライトを点灯しているような、高温状態が長く続くと劣化を避けることができません。

 特にハロゲンランプは熱を持ちやすいので、黄ばみが進行しやすい傾向。ただ、最新のバイクに採用されていることが多いLEDの場合は、ほぼ熱を持たないので黄ばみが発生しにくいとされています。

■ヘッドライトの黄ばみがバイクにもたらす影響とは

 では、ヘッドライトが黄ばんだまま放置していると見た目が悪くなる以外に、バイクにどのような影響があるのでしょうか。

ヘッドライトの黄ばみが進行してしまうと、ヘッドライトの光が遮られて充分な光量が得られなくなり、夜間の走行に影響をきたす可能性が出てくるヘッドライトの黄ばみが進行してしまうと、ヘッドライトの光が遮られて充分な光量が得られなくなり、夜間の走行に影響をきたす可能性が出てくる

 メンテナンスをおこない、黄ばみを取り除くことが重要です。またヘッドライトのレンズがピカピカになると、見た目が綺麗になるため、新車のような印象になることも珍しくありません。

 ヘッドライトの黄ばみが軽度な状態であれば、市販のヘッドライト専用クリーナーを使えば除去することが可能です。主にカー用品店やホームセンターなどで入手することができ、1000円前後で購入できるので、プロの業者に依頼するよりもグッと費用を抑えることができるでしょう。

 ヘッドライト専用クリーナーでライトの表面を磨くだけで黄ばみが取れ、見違えるほど綺麗になります。磨いたあとにコーティングをすれば、黄ばみを遅らせる効果があるのでコーティング剤が一緒に入っているものを選んでおくと安心です。

ヘッドライトの黄ばみの度合いが強く汚れが手ごわい場合は、業務用やプロ用のクリーナーがおススメヘッドライトの黄ばみの度合いが強く汚れが手ごわい場合は、業務用やプロ用のクリーナーがおススメ

 なお、黄ばみの度合いが強く汚れが手ごわい場合は、業務用やプロ用のクリーナーもおススメ。

 少し値は張りますが、スチーマーや薬剤などの本格的なキットがセットになっており、しっかりと黄ばみを落とすことが可能です。ただし扱いが少々むずかしいので、バイクをいじり慣れた上級者向けと言えるでしょう。

 また、専用のクリーナーを使わなくても、ヘッドライトの黄ばんでいる表面をサンドペーパーで削ることで綺麗にすることも可能。

 仕上げにクリア塗装を施すことで、黄ばみが解消されます。ただし、この方法はプロ業者がおこなうことの多い工程なので、素人が見よう見まねでやってしまうと逆効果になることも。ある程度の熟練の技術が必要なので注意してください。

 あまりにも黄ばみがひどい場合は、費用はかかりますが、プロの業者に任せるか、もしくはヘッドライトの交換を検討すると良いでしょう。

※ ※ ※

 バイクのヘッドライトが黄ばむ、一番の原因は紫外線です。黄ばみを防ぐには直射日光を避けられるガレージや車庫に停めるのがベストですが、集合住宅に住んでいる場合などは難しいかしいかもしれません。

 そこでおすすめしたいのが、バイク用のカバーをかけること。ヘッドライトだけでなく、ボディやタイヤなど全体を紫外線の驚異から守ることができます。もちろん雨で濡れるのも防げる上に、バイクを隠すことで盗難の被害にあう確率を大幅に軽減することも可能。

 バイクのヘッドライトは放っておけば黄ばみがどんどん進行するだけでなく、夜間の運転にも悪影響を及ぼすため、日頃のメンテナンスとバイクカバーをかけて、透明度の高い美しいヘッドライトをキープするように心がけましょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください