ヤマハのスポーツモデル『YZF-R25』と『YZF-R15』を多角的に比べてみた!〜小野木里奈の○○○○○日和〜
バイクのニュース / 2024年2月5日 12時10分
『小野木里奈の○○○○○日和』は、ヤマハのスポーツモデル『YZF-R25』と『YZF-R15』を外観、機能、走りなどを細かく比べてみます。
■YZF-Rシリーズ2台を比較
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。今回はヤマハのYZF-Rシリーズ『YZF-R25』と『YZF-R15』を比べてみました!
ヤマハのYZF-Rシリーズ『YZF-R25』と『YZF-R15』を比べてみた
私の連載コラムでもお馴染み、同じシリーズで排気量以外にもいろんな違いを発見していくテーマです。この2台は特に若手ライダーや初心者ライダーに喜ばれそうな2台だと思いました。それではいってみましょう!
カラーリングはどちらも3色展開です。青ベースの「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」、黒ベースの「ブラックメタリック12(ブラック)」があり、この2色はそれぞれ同じ名前のカラーです。
残りの1色だけオリジナルカラーで、『YZF-R25』は「ダークブルーイッシュパープルメタリック3(パープル)」、『YZF-R15』は『ダークブルーイッシュメタリック9(ダークグレー)」があります。今回、たまたま2台ともオリジナルカラーを試乗できたので、見分けもつけやすかったです(笑) カラーバリエーションを比較すると、『YZF-R25』の方が『YZF-R15』よりも落ち着いた色合いに見えました。
フルカウル部分が『YZF-R25』は2枚重なっているような設計で、『YZF-R15』はつるんと1枚で覆ったような設計になっている
サイドから観察すると、カウルがスーパースポーツならではともいえるフルカウル部分が『YZF-R25』は2枚重なっているような設計で、『YZF-R15』はつるんと1枚で覆ったような設計になっています。排気量クラスによってスピード領域も違うからこそ、風の抵抗なども含めて設計に違いがあるからなのでしょうか。
ミラーの位置やハンドルの位置も違っているようです。『YZF-R25』はよりライダーに少し近い位置、『YZF-R15』はよりライダーから少し遠い位置に見えました。見た目ではほんのわずかな違いではありますが、実際に跨がって足つきチェック時に手元の位置感覚の違いははっきりわかりました。
■恒例の足つきチェックでございます!
『YZF-R25』はシート高780mm、『YZF-R15』はシート高815mmです。私(=身長160cm)が跨るとこんな感じでした。
左:『YZF-R25』のシート高780mm、右:『YZF-R15』のシート高815mm
意外なことは、排気量が小さい『YZF-R15』の方が両足のつま先がつんつんということです。そして、やはりハンドルの位置が『YZF-R15』がより遠い印象を感じました。
一方で、車両重量は『YZF-R25』が169kg、『YZF-R15』は141kgで、断然『YZF-R15』の方が取り回しはしやすい!169kgの『YZF-R25』も決して重いと思わないのですが、2台同時に比べてみるとこの28kgの差は大きく感じてしまいました。
■いよいよ、エンジンスタートです
エンジン音はどちらも低く穏やかで聴き心地の良い音ですが、『YZF-R25』は風が吹き抜けるような高い音が混ざっていて、よりスーパースポーツを感じさせる音を奏でていました。個人的には、『YZF-R25』の方がスーパースポーツ感が強めで勢いがある音が好きですね。アクセルを回すたびにヘルメット越しに響いてくる音も乗っていて楽しいのです。
どちらも体がパズルを組み合わせるように、すっぽりとバイクの形にハマっている感覚がある
発進してみると、不思議とハンドルの位置の違いはそこまで感じないことに驚かされました。実際にステップへ足を乗せてしまえば足つきも関係がなくなり、シート、ステップ、ハンドルの位置のバランスになってくるので、2台ともバランスが取れているので体が自然と馴染んでいることがわかりました。
どちらも体がパズルを組み合わせるように、すっぽりとバイクの形にハマっている感覚があります。コーナリングもスイスイ走れてしまうので、小回りや細い道でのカーブが多い都内でも活躍してくれそうです。前傾姿勢のスーパースポーツですが、どちらも疲れにくいということも好印象です!
クラッチ操作の面で2台ともライダーにとってありがたい機能性も用意されています。『YZF-R25』はオプションで、クラッチ操作不要でシフトアップを可能にするクイックシフターも装着可能です。
一方、『YZF-R15』は「A&S(アシスト&スリッパー)クラッチ」という過度なエンジンブレーキを抑える機能が搭載されています。オプションで選べる『YZF-R25』と、既に搭載されている『YZF-R15』を比較しても、『YZF-R25』はより慣れているライダー向き、『YZF-R15』はより、初心者ライダー向きとも見受けられました。
加速する時にもたつきを見せず、カラッとした走りを叶えるなら『YZF-R25』
さらに違いを感じるとすれば、やはりパワー面です。加速する時にもたつきを見せず、カラッとした走りを叶えるなら『YZF-R25』。アクセルを回した分だけ無理なく滑らかに加速することで落ち着いた走りをしたいなら『YZF-R15』。2台とも高速道路を走行できますし、個人の好みに合わせた走り心地で選択するべきだと思いました。
気になるお値段は、『YZF-R25』が69万800円(税込)、『YZF-R15』は55万円(税込)です。14万800円の差です。学生ライダーなど含めた若手のライダーからすると、この金額差は結構大きいものですよね。なので、この金額差でランク分けされると選ぶ側も考慮しやすいと思いました。
いかがでしたか?気になる方はぜひ乗り比べてみてください。それでは、次の月曜日にお会いしましょう!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
また乗り始めたい! リターンライダーにオススメのバイクは、どんな車種?
バイクのニュース / 2024年11月20日 9時10分
-
今の季節は新型バイクが続々発表! 個人的に興味のある3台のモデルをご紹介します 〜小野木里奈の○○○○○日和〜
バイクのニュース / 2024年11月11日 12時10分
-
初心者にも優しい、寄り添い型の大型スポーツだった! ホンダのロードスポーツモデル『CBR650R』に試乗するよ〜高梨はづきのきおくきろく。〜
バイクのニュース / 2024年11月8日 12時10分
-
兄弟車に違いはあるのか!? KTM『250 DUKE』とハスクバーナ『スヴァルトピレン250』を比べてみた!〜小野木里奈の○○○○○日和〜
バイクのニュース / 2024年11月4日 14時23分
-
カテゴリーは同じっぽいけど予想以上に違う!ヤマハ『MT-09』とスズキ『GSX-8S』、最新スポーツネイキッドを試乗比較
レスポンス / 2024年11月4日 8時0分
ランキング
-
1プロ野球の観客動員が過去最多でも「球団格差」 コロナ前と比べて観客が増えた球団・減った球団
東洋経済オンライン / 2024年11月29日 9時10分
-
2健康を保つための「食べ物」や「食べ方」はありますか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月29日 13時20分
-
312月から移行される「マイナ保険証」5つのメリットと4つの注意点をFPが解説
MONEYPLUS / 2024年11月29日 7時30分
-
4「命に別条はない」の本当の意味、わかりますか? 意識はある?ない?ニュースでよく聞く言葉の裏側
東洋経済オンライン / 2024年11月29日 10時30分
-
5“風呂キャンセル”は冬でもNG、界隈の人々に皮膚科医が忠告、「乾燥で体臭は拡がりやすくなる」
ORICON NEWS / 2024年11月29日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください