どんな種類があるのか知ってる? 様々あるバイクのヘッドライト
バイクのニュース / 2024年3月13日 10時10分
常時点灯義務が課せられているバイクと縁が深い「ヘッドライト」。昨今は多くのバイクのヘッドライトにLEDが採用されていますが、実はヘッドライトには他にも種類があります。いったいどのような種類があるのでしょうか。
■バイクのヘッドライトの種類
バイクのヘッドライトは、今では常時点灯が当たり前になりました。そのため、夜はもちろん昼間の明るい時間帯でも、ヘッドライトの光り方でバイクの印象はガラリと変わります。
ひと昔前に比べるとバルブの種類が増えたことで、好みに応じてヘッドライトをカスタムすることが可能となっている為、愛車のヘッドライトを変えて「もっと明るくしたい」や「見た目の雰囲気を変えたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、バイクのヘッドライトの種類をまとめてみました。
バイクのヘッドライトに使われているのは、主に「ハロゲン」、「LED」、「HID」の3種類
バイクのヘッドライトに使われているのは、主に「ハロゲン」、「LED」、「HID」の3種類。つい最近まで多くのバイクのヘッドライトに採用されていたのが「ハロゲンランプ」です。
ハロゲンランプの発光する仕組みは白熱電球と基本的には同様ですが、大きな違いはガラスの内部にハロゲンガスと呼ばれるガスが微量に封入されていること。これにより白熱電球よりも明るく光り、長寿命となっています。
電球の中にはタングステンという金属製のフィラメントと呼ばれる細い糸状のコイルがあり、これに電気が流れることで熱が発生して発光する仕組み。発熱量が多く温かみのある光で、まぶしさが抑えられているのが特徴です。
太陽光のような自然に近い色合いで、雨天時でも路面が反射しないので、白っぽく発光するLEDやHIDよりも視界は良好。比較的価格も安く、バイク店をはじめホームセンターなど、どこでも簡単に購入できるのもポイントです。
また、バルブが切れても家の電球と同じように付け替えるだけなので、バイクに詳しくない人でも簡単に交換できるのも魅力のひとつ。
ただ白熱電球よりも長寿命ではあるものの、LEDやHIDには及びません。とくにLEDと比較すると約5分の1程度の寿命なので、定期的な交換が必要。また、フィラメントが発熱して発光するので消費電力が高く、バッテリーに負荷がかかりやすいのがデメリットと言えるでしょう。
近年のヘッドライトで主流になっているのが「LED」
近年のヘッドライトで主流になっているのが「LED」で、新車のほとんどのバイクに標準で採用されているほど。白くはっきりとした美しい光を放ち、圧倒的な明るさで暗い夜道を照らします。
また、消費電力が少なくバッテリーに負荷をかけにくいのも特徴のひとつ。さらに約15年もつといわれているほど寿命が長いため交換する必要がほとんどなく、球切れの心配も減少します。
ハロゲンから交換するのも簡単で、基本的には元に取り付けてあったバルブをLEDに入れ替えるだけ。ただしハロゲンよりも長さがある場合があるので、ヘッドライトカバーに収まるかサイズうぃ確認することが必要です。
LEDのマイナス点としては、価格が高くなりがちなこと。しかし交換の必要がなくなるので、長い目でみればデメリットとはいえないかもしれません。
メーカーによって値段に差がありますが、安易に無名の格安品に手を出すのはやめたほうが無難。明るさが充分でなかったり、すぐ球切れを起こすなどのトラブルに遭う可能性があるため、少し割高でも信頼度の高いメーカーのLEDバルブを選ぶと安心です。
バイクのヘッドライトに使われているのは、主に「ハロゲン」、「LED」、「HID」の3種類
そしてHIDは、ハロゲンに変わる次世代の光源としてLEDよりも早くクルマに採用されるようになりました。LEDと同等もしくはそれ以上の明るさを発揮し、青白い光で遠くまで照らすことが可能です。
色のバリエーションも多く、とにかく明るさを求めて選ぶならHIDが一番。光が安定するまで少し時間がかかりますが、遅いと感じるほどではなく、じんわり明るくなるのも特徴です。
この独特な光の立ち上がり方が好きで、あえてHIDを選ぶ人もいるよう。ただし交換にはある程度の知識が必要で、バルブのほかにバラストと呼ばれる部品の取り付けが必須。配線の作業と部品を取り付ける場所が求められるので、スペースが限られたバイクだとHIDに変更するのは少し大変かもしれません。
またLEDと同様に、自分で交換すると光源がズレやすいので、車検に通す場合はプロの業者に任せたほうが良いでしょう。
■ヘッドライトの歴史とは
バイクのヘッドライトはどのように進化を遂げてきたのでしょうか。
LEDが本格的にバイクに導入されたのは2014年頃
電球を使用したヘッドライトが普及する前の20世紀初頭には、「アセチレンランプ」という炎を灯すランプで光を得ていました。そして1908年頃から、クルマの中でも超高級車に使われていたのが「白熱ランプ」。ただ、この頃はまだクルマに発電機がついていなかったため、オプション扱いでした。
1939年頃には「シールドビーム」というヘッドライトが普及。ヘッドライト自体が大きな電球のような構造になっていて、白熱電球よりも明るく長寿命でした。
1960年代になると「ハロゲンランプ」が登場。そして、1980年代に入ると配光技術の向上により、ハロゲンランプはバイクやクルマのヘッドライトに多く採用されるようになりました。
1996年には、消費電力と明るさ、寿命の性能が飛躍的にアップした「HID」が登場。しかし当時は、一部のバイクにだけへの採用となっていました。
2007年になると「LED」が登場。しかし採用されていたのはクルマのみで、バイクにLEDが使われるのはもっと後のこと。ヘッドライトの保安基準が厳しいため、本格的にバイクに導入されたのは2014年頃でした。
そして今では、ほとんどのバイクのヘッドライトにLEDが使われるようになっています。
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