冬場は特に要注意!? バイクに装着されたタイヤの空気圧が適正でない場合のデメリットとは
バイクのニュース / 2024年2月28日 18時10分
タイヤは、バイクの運転に欠かせない重要なパーツのひとつです。タイヤには空気が充填されていますが、もし空気圧が狂ってしまうと、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。
■タイヤの空気圧は大事!狂うとどうなるの?
バイクのタイヤは、路面に直接触れながら機能する唯一のパーツ。とくに2輪でバランスをとるバイクにとっては、タイヤの性能の良し悪しは走りに大きく影響します。
ライダーのなかには、「タイヤの溝をいつも確認しているから大丈夫」と思っている人もいるでしょう。もちろんそれも大事なことですが、タイヤの溝と同じくらい重要なのが「タイヤの空気圧」です。
とくに気温が低くなる冬場はタイヤの空気圧も低くなりがちなので、こまめにチェックしておきたいもの。
では、バイクのタイヤの空気圧が狂うと、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。
タイヤの空気圧が低すぎると、グリップ力が低下する
まずタイヤの空気圧が低すぎると、グリップ力が低下するだけでなく、バイクにさまざまな悪影響を及ぼします。
たとえば、路面とタイヤの接地面積が広がるので、その分だけ転がり抵抗も増えて取り回しが重くなるだけでなく、燃費の悪化も避けられません。また、正常な形が維持できなくなるのでタイヤの寿命が短くなるほか、本来のハンドリングができなくなることもあり、高速道路の走行ではパンクのリスクが高まります。
なお、空気圧が高すぎてもタイヤ本来の性能を発揮できません。規定値よりも空気圧が高すぎると、こんどは路面との接地面積が狭くなるため、グリップ力が落ちる場合があります。タイヤが空気で膨らむことで車体がバウンドしやすくなり、乗り心地が悪くなることも少なくありません。
他にも、路面との接地面が中央部に集中するのでタイヤが編摩耗しやすくなり、結果として寿命を縮めてしまいます。
このようにタイヤの空気圧は、高すぎても低すぎても性能を発揮できません。気温によってタイヤの空気圧も変わりますが、最適な空気圧は変わらないのでメーカーが指定している規定値を守るようにしましょう。
タイヤの空気圧は、高すぎても低すぎても性能を発揮できない
バイクごとの指定空気圧は、フレームやチェーンカバーなどに貼られたステッカーやサービスマニュアルに記載されています。いつでも空気圧のチェックと空気の補充ができるよう、適正値を常に覚えておくと安心です。
タイヤの空気は自然と抜けていくので、最低でも1か月ごとに空気圧のチェックをおこなうのがベスト。またこの時に大事なのが、タイヤが冷えた状態で確認すること。
なぜなら、走行したあとの温まったタイヤは、中の空気も温まり空気圧も上昇するので正しい測定ができなくなるためです。
空気を補充するタイミングは、ツーリングに出発する前にするのがよいでしょう。空気を入れるコンプレッサーがあれば自宅で手軽に入れられるので、1つあると便利です。
また、自転車用の空気入れを使って、バイクのタイヤに空気を入れることも可能。ただし、空気入れのバルブが「米式バルブ」に対応していないと使えません。自転車用の空気入れは英式や仏式のバルブが多いので、作業前にバルブの形状を確認しておきましょう。
なお、自転車用の空気入れで補充する場合は空気圧を確認できないので、エアゲージを1つ購入しておくと便利です。
空気入れがない人は、ガソリンスタンドかバイクショップでお願いする方法もある
空気入れがない人は、ガソリンスタンドかバイクショップでお願いする方法もあります。どちらも大抵コンプレッサーが用意されているので、空気圧の測定や補充が可能。
セルフ方式か店員がサービスで調整してくれるかは、店舗によって異なります。セルフの場合でコンプレッサーの使い方が分らない場合や、初めて使うという人は、店員さんに一声かけて操作方法を教えてもらうとよいでしょう。
ちなみに、冬場はタイヤのグリップ性能も低下しやすい季節なので、注意して運転しなければなりません。気温だけでなく路面の温度も低いので、タイヤがなかなか温まらずにスリップしやすくなるので油断は禁物。
たとえば、家を出発して最初のカーブでいとも簡単に転んでしまったということも珍しくありません。これにタイヤの空気圧の低下が加わると、さらにグリップ力を失うので、とくに冬場のバイクの運転は慎重におこなうようにしましょう。
なお、タイヤが温まっていたとしても、空気圧が正常でなければタイヤ本来の性能を十分に発揮できないので注意してください。
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