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寒い冬のライダーを守る救世主!電熱ウェアを使用する際の注意点とは

バイクのニュース / 2024年2月21日 10時0分

冬場のツーリングの強い味方である電熱ウェアを使用する際は、いくつかの点に注意しないとトラブルを招く可能性があります。どのような点に注意すればよいのでしょうか。

■電熱ウェア使用上の注意点

 多くのライダーにとって冬の寒さは大きな悩みの種となっており、どんなに重ね着をしても走行風はどんどん体温を奪っていきます。それに負けじとさらに重ね着をすると、今度は体を動かしにくくなり、バイクの操作に支障が出ることも。そんなライダーの悩みを解決するのが、電熱ウェアです。

 電熱ウェアは、バイクのバッテリーやモバイルバッテリーから給電する事で、内蔵されたヒーターや電熱線でライダーの体を温めるもの。自分の体温を逃がさないようにする事でさらに暖かくなりやすく、温度の設定や重ね着具合によっては、真冬でも暑いと感じるほどの防寒対策となります。

 非常に便利な電熱ウェアですが、適切な使い方をしないとトラブルを招くことも。具体的にはどのようなトラブルが考えられるのでしょうか。

寒い冬のライダーの心強い味方が「電熱ウェア」寒い冬のライダーの心強い味方が「電熱ウェア」

 まず、よくあるトラブルとして考えられるのが長時間の使用による低温やけど。低温やけどは、熱湯や火などに触れて起こる通常のやけどに比べ、低い温度で起こる火傷のことです。

 低温やけどの温度に関する明確な定義はないものの、お風呂の温度よりも高く、60度を下回るくらいの温度のものに長時間触れることで発症した火傷を低温やけどと表すことが多いよう。

 一般的な電熱ウェアの温度は、30度から60度前後になるようですが、多くの電熱ウェアには温度の調節機能が備えられているため、調節が可能な場合は使いはじめの寒い時はヒーターを強めに設定し、暖かくなったら弱めるという使い方をすると良いでしょう。そうすることで、低温やけどのリスクを下げることができます。

 同様によくあるトラブルとして挙げられるのが、バッテリー上がりです。寒いからと言って複数の電熱ウェアを使用してしまうと、バイクによっては発電容量が足りなくなってしまいます。

 基本的に、バイクの発電容量は排気量に比例して大きくなっていくため、排気量の小さいバイクはバッテリーやジェネレーターが小さく、複数の電熱ウェアや、ひとつでも大きな出力の電熱ウェアの消費する電力をまかなうことが難しい場合もあります。

 大半の電熱ウェアには、おおよその対応排気量が書かれている為、わからない場合はバイク用品店のスタッフに相談しましょう。また、バイクのバッテリーに負荷をかけたくない場合は、モバイルバッテリーから給電するタイプの電熱ウェアを使用するとよいでしょう。

より重大なトラブルとしてヒーターの異常発熱や発火が挙げられるより重大なトラブルとしてヒーターの異常発熱や発火が挙げられる

 これらのトラブルの他にも、より重大なトラブルとしてヒーターの異常発熱や発火が挙げられます。異常発熱する原因には、もちろん品質の問題もありますが、品質に異常がなくても、使用方法や保管方法に問題があると異常発熱する場合も多々。

 まず、必ず知っておくべきことは、濡れた状態での使用が厳禁であるということです。電熱ウェアの種類によっては洗濯が可能なものもありますが、必ず完全に乾いてから使用するようにと書かれているため覚えておきましょう。

 なお、使用中に雨が降ってきた場合などは、すぐに電熱ウェアの電源を抜き、雨の当たらない場所へ避難するようにしましょう。

 また、ウェアに入った電熱線は着用時の擦れや収納時の折りたたみによって断線してしまうことがあります。断線しかけた状態や、断線した電熱線同士が接触した場合、想定される温度よりも高い温度で異常発熱してしまうことがあるため、電熱ウェアを着用する際は無理な動きをしないよう、保管する際は折り畳まないように注意してください。

※ ※ ※

 電熱ウェアは冬のライダーの寒さに関する問題を解決する画期的な製品ですが、使い方を誤るとトラブルに発展する可能性が多いのも事実。正しい使い方、誤った使い方をきちんと把握した上で電熱ウェアを活用することで、冬場でも暖かいツーリングを楽しんでください。

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