暖かくなっても運転には注意！ 春の道路に潜む危険とは

立春を迎え、春の訪れが身近に感じる日も増えてきました。すでにツーリングの予定を立てているというライダーも多いでしょう。しかし、春の道路には予期せぬリスクが潜んでいることも少なくありません。では、具体的にどのような点に注意して走行すればよいのでしょうか。

■春の道路で遭遇する可能性のある5つの危険

　ツーリングシーズンが始まる春に備えて、すでにツーリングの予定を立てているというライダーも多いのではないでしょうか。しかし、春の道路には予期せぬリスクが潜んでおり、それらに対処するための準備と警戒が必要です。

　では、春の道路では具体的にどのような点に注意して走行すればよいのでしょうか。

春の道路には予期せぬリスクが潜んでおり、対処するための準備と警戒が必要

　まずひとつ目の注意点として、路面の凍結が挙げられます。春先は日中の気温が上昇するものの、夜間になると気温が急降下し、山岳地帯や日陰などでは路面凍結が発生しやすくなります。

　凍結した路面は見た目では水濡れしているように見えることが多く、注意を払わないと予期せずスリップしてしまう危険があります。特に早朝や夜間は路面が凍結しやすいので、路面状況を常に注視。また山岳地帯や日陰などを通過する際は速度を落として、急加速・急ブレーキを避けることが大切です。

　ふたつ目の注意点は、花粉の飛散です。

花粉はアレルギー反応を引き起こし、視界不良や集中力の低下など運転の妨げになる

　春はスギやヒノキなどの花粉が増える季節です。花粉は目のかゆみや涙・鼻水・くしゃみといったアレルギー反応を引き起こし、視界不良や集中力の低下など運転の妨げになります。

　くしゃみをする際に目を閉じる時間は、約0.5秒。もしも60km/hで走行中にくしゃみをした場合、目を瞑っている間におよそ約8mもバイクが進むという計算になります。そのためたった1回のくしゃみでも、運転中となると思わぬ事故につながる可能性があるというわけです。

　花粉の飛散が多い日には、可能な限り運転を避けることが理想的と言えます。しかしどうしても運転を避けられない場合は、花粉が目に入らないように保護メガネを着用したり、フェイスシールドが付いたヘルメットを使用したりするのがオススメです。

　さらに道路の混雑も、注意すべきポイントのひとつと言えます。

　寒い冬が終わり過ごしやすい気候になると、ライダーだけでなくドライバーや歩行者、自転車の数も増え、道路の混雑と事故のリスクが高まります。

　特に週末や祝日は多くの人が外出するため、車両と人との接触事故には細心の注意を払う必要があります。道路を共有する全ての利用者は互いの存在を認識し、適切な距離を保つことが事故防止の鍵と言えそうです。

　したがって、春先にドライブする場合は交差点や住宅地では速度を落として、周囲の安全確認を徹底しましょう。

　また、4月は運転免許を取得したばかりの初心者ドライバー・ライダーが増えるシーズン。初心者ドライバー・ライダーは道路上での判断が遅れがちで、予期せぬ動きを見せる可能性も少なくありません。

　また、入社したてで社用車に慣れていないドライバーも増えるため、ツーリング時は忍耐と理解を示すことが大切です。経験豊富な運転手は初心者への配慮を忘れずに、優しく見守る気持ちで走行しましょう。

野生動物の動きを予測するのは難しく、遭遇率の高い田舎道・森林を抜けるルートを走る際は特に警戒が必要

　そして最後の注意点は、野生動物の活動増加です。観光ドライバーや初心者ドライバーだけでなく、春が訪れて暖かくなるとキツネやタヌキ、シカといった野生動物たちの動きも活発になります。

　野生動物の動きを予測するのは難しく、遭遇率の高い田舎道・森林を抜けるルートを走る際は特に警戒が必要です。

　また動物出没注意の標識があるエリアや、野生動物が現れやすいエリアでは警戒を強め、速度を落としたうえで前方を注視しながら走ることも重要なポイントと言えます。

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このように、春の道路にはさまざまな危険が潜んでいます。周囲の環境への注意やほかの道路利用者への配慮は、春のツーリングを安全に楽しむための大切なポイントです。美しい景色と温暖な気候を満喫するために、安全運転を強く意識して運転しましょう。