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電動キックボードって"特定小型原付"だけど、2人乗りしたらダメなの?

バイクのニュース / 2024年2月25日 13時10分

2023年7月1日に改正道路交通法が適用されたことによって、利便性の高さから最近では多くの人が利用している電動キックボード。特定小型「原付」に分類される乗り物ですが、二人乗りすることは可能なのでしょうか。

■電動キックボードって二人乗りしてもOK?

 電動キックボードは2023年7月1日に改正道路交通法が適用され、「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」に区分が変更されました。その利便性から多くの人に選ばれる移動手段となりましたが、電動キックボードに関する交通ルールについて、いまだに理解できていないという人も多いでしょう。

 では、”原付”の名を冠している「特定小型原付」は二人乗りすることは可能なのでしょうか。

電動キックボードで二人乗りをする行為は交通違反です電動キックボードで二人乗りをする行為は交通違反です

 結論から言うと、電動キックボードで二人乗りをする行為はれっきとした交通違反。警察庁のホームページには、二人乗りをおこなった場合5万円以下の罰金等が科されると記載されています。

 ちなみに50ccの原付バイクで二人乗りした場合は「定員外乗車違反」が適用され、違反点数1点に加え反則金5000円が科せられることになります。つまり特定小型原付で2人乗りした場合の罰則は、50ccバイクで違反した場合よりも重くなる可能性があるというわけです。

 もちろんこのルールは、小さな子どもを乗せた親子二人乗りの場合であっても適用されます。「大人よりも体重が軽く、身長が低いから問題ないだろう」ということはないので、利用するときは必ず電動キックボード1台につき1人でライドしましょう。

 二人乗りの可否の他にも、電動キックボードを利用するには正しい交通ルールの理解が必須ですが、間違えやすいルールもいくつか存在します。

特定小型原付は原付バイクとは異なり、16歳以上であれば運転免許不要で運転することができる特定小型原付は原付バイクとは異なり、16歳以上であれば運転免許不要で運転することができる

 たとえば特定小型原付は原付バイクとは異なり、16歳以上であれば運転免許不要で運転することができます。またヘルメットの着用は努力義務なので、着用せずに電動キックボードを運転しても交通違反にはなりません。

 ただし、バイクや自動車よりもスピードが出ないとは言え、交通事故の際は大きなケガにつながる可能性もあるので、自分の命を守るためにもヘルメットは着用した方がよいでしょう。

 また、他のバイク同様に飲酒運転も禁止されています。飲酒後の電動キックボードの運転は、自らの命を危険にさらす行為。他人に提供したり、勧めたりすることも禁じられています。違反した場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるようです。

 また基本的な交通ルールとして、特定小型原付は原則として車道を通行する必要があります。ただし、例外として「普通自転車等及び歩行者等専用」と明記された道路標識が設置されている場所においては、一部の電動キックボードは歩道を通行することが許可されています。

基本的な交通ルールとして、特定小型原付は原則として車道を通行する必要がある基本的な交通ルールとして、特定小型原付は原則として車道を通行する必要がある

 歩道走行の条件は、最高時速6km以下かつ最高速度表示灯の点滅ができること。また、歩道の中央から車道寄りの部分、もしくは普通自転車通行指定部分を通行する必要があります。

 加えて、歩行者優先かつ通行を妨げないようにすることが大切です。歩行者の通行を妨げる可能性がある場合は、一時停止して安全を最優先しましょう。これらのルールを破った場合の罰則は、2万円以下の罰金または科料とされています。

 そして最後に、交通の流れの中で特に注意が必要なのが右折方法についてです。

 信号がある交差点での右折は、二段階右折をしなくてはいけません。また、赤信号や黄信号のときに自動車や原付が青の矢印信号に従って右折できるケースもありますが、特定小型原付や自転車はこの規則の例外とされ、進行することは許されていません。

 また信号がない交差点の場合、交差点に近づく30メートル手前から右方向への合図を出し始め、道路の左端に寄りながら交差点を直進し、速度を落としてから右折しましょう。

 この際、直進や左折を試みるほかの車両の進行を妨げないように十分な注意が必要です。これに違反した場合、5万円以下の罰金が科される可能性があるようです。

※ ※ ※

 このように、電動キックボードの交通には独自のルールが多数設けられています。これらのルールは、電動キックボードを安全に利用するためだけでなく、ほかの道路利用者との共生を図るためにも重要です。

 違反した場合には、罰金や懲役などの罰則が科される可能性があるため、常にルールを意識し、安全な運転を心がけましょう。

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