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クルマと比べてバイクにはどんなメリットがあるのか?

バイクのニュース / 2024年2月26日 15時10分

移動手段としてバイクを買うかクルマを買うか、悩む人も多いはず。バイクを選ぶ場合、初めて購入する人はクルマと比べてどんなメリットがあるのか気になるところです。では、クルマと比べると、バイクにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

■クルマとバイクを比較!バイクにはどんなメリットがある?

 個人で買える主な移動手段として主要なバイクとクルマ。バイクは手軽な乗り物として人気がありますが、初めて購入する人はクルマと比べてどんなメリットがあるのか気になるところです。

 バイクとクルマは乗り方や大きさが異なるので、それぞれの特徴に違いがありますが、クルマに比べてバイクにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

バイクはクルマと比べてどんなメリット、デメリットがあるのか気になるバイクはクルマと比べてどんなメリット、デメリットがあるのか気になる

 まずひとつ目のメリットは、車体価格が安いこと。排気量によって価格差はありますが、人気の125ccクラスの原付二種で20万円台前半から高くて45万ほど、50ccの原付であれば10万円台から購入できます。1000ccを超える大型バイクになると軽自動車とほぼ変わらない価格の車種もありますが、それでも普通車に比べれば安く買うことができます。

 また最近ではガソリン価格が高騰しているため、燃費を重視する人も多いはず。ふたつ目のメリットとして、燃費に優れている点も挙げられます。クルマのガソリン1Lあたりの平均的な燃費は20km/L程度ですが、125cc以下のバイクであればリッター50km/Lを上回るモデルも少なくありません。

ホンダの原付二種モデル「スーパーカブ110」は、リッター70km/Lに迫る燃費を誇るホンダの原付二種モデル「スーパーカブ110」は、リッター70km/Lに迫る燃費を誇る

 たとえば、ホンダの「スーパーカブ110」は、リッター70km/Lに迫る燃費を誇ります。つまり、同じ1Lのガソリンでクルマよりも約3.5倍の距離を走れる計算というわけです。

 ちなみにレギュラーガソリン1Lあたり170円として、往復30kmの距離を月20日スーパーカブで通勤した場合、1日のガソリン代が約73円で1か月1430円、1年間で1万7520円の燃料代がかかる計算となります。

 これと同じ条件でクルマで通勤した場合は、1日約255円かかり、単純に3.5倍のガソリン代がかかるとして、1か月5100円、1年間で6万1200円の燃料代がかかります。その差は1か月3670円、1年間で4万3680円にもなります。

 距離が遠かったり、乗る日数が多いほど、バイクのほうがクルマよりも燃料代を節約できるメリットが大きいと言えるでしょう。

 またガソリン代のほかにも、さまざまな費用がクルマよりも安いので維持費も抑えられます。主な費用は軽自動車税、自賠責保険、駐車場代、ガソリン代、車検代、任意保険。これらを、スーパーカブと軽自動車で年間にかかる費用を比較してみましょう。

 まずスーパーカブの場合、軽自動車税2400円、自賠責保険6910円、駐車場代なし、ガソリン代2万円、車検代なし、任意保険2万円で、年間で4万9310円の維持費がかかります。

 そして軽自動車のケースでは、軽自動車税1万800円、自賠責保険1万1440円、駐車場代7万円、ガソリン代7万円、車検代4万円、任意保険万円で、年間で25万2240円の維持費がかかる計算です。

 かなり大まかな計算ではあるものの、スーパーカブと軽自動車では年間で20万円以上の差が出ることがわかります。なお、わかりやすいように自賠責保険は1年契約、2年に1回の車検代は1年分の費用で計算しています。

■クルマと比べてバイクのデメリットとは?

 バイクは、クルマのように体を覆うものがないので、雨に打たれながら運転しなければなりません。また濡れた路面はバイクはとくに滑りやすくなるため、転倒のリスクも高くなります。雨天の走行では、普段よりも慎重な運転を心がけて、いつ雨が降ってもいいようにレインスーツなどの雨具を用意しておくことが安心です。

クルマと違いエアコンがないバイクは、夏は暑さ、冬は寒さを我慢しながら運転しなければならないクルマと違いエアコンがないバイクは、夏は暑さ、冬は寒さを我慢しながら運転しなければならない

 また、クルマと違いエアコンがないバイクは、夏は暑さ、冬は寒さを我慢しながら運転しなければなりません。夏は強い日差しに加え、路面の照り返しとエンジンからの熱風がライダーの体を襲います。冬は冷たい走行風が体に当たり、気温以上に体感温度が低くなるので寒さとの闘いにもなります。

 ただ、近年は高性能のバイク用の暑さ対策・防寒対策のアイテムが販売されています。それらのアイテムを活用すれば、ライダーにとって厳しい季節でもバイクを楽しむことが可能です。

 ただしバイクは積載性に乏しいので、荷物を積んで移動したい人には不向きと言えます。スクーターはシート下に収納スペースが搭載されている場合が多いので、ある程度の荷物は積めますが、普通のバイクではほぼ絶望的。リアボックスやサイドバッグを装着すれば収納スペースを増やせますが、クルマの積載力には敵いません。

 また51cc以上のバイクは2人乗りができますが、クルマよりも排気量が大きくても定員は2人までと決められています。クルマは軽自動車で4人、ミニバンであれば8人まで乗れて、車体が大きくなるほど定員が増えるのが一般的です。複数人で同乗してドライブを楽しみたいという人は、バイクは物足りなく感じるかもしれません。

※ ※ ※ 

 バイクとクルマには、どちらにも優れた点・劣る点があります。また、住んでいる地域やライフスタイルによっても人それぞれ評価が違ってくるかもしれません。

 クルマのように快適な空間がないバイクは、天候や気温に左右されやすい乗り物なので、状況によっては大変な部分もあります。ただし、コスト面に目を向けると、初期費用や維持費などはクルマよりもバイクのほうがメリットは大きいです。

 そしてなんと言っても、バイクと一体となって風を切って走る爽快感は、日常では感じられないライダーだけに与えられた特権と言えるでしょう。バイクに少しでも魅力を感じている人は、ぜひこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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