バイク界隈騒然!?「新基準原付」ってなんなの?
バイクのニュース / 2024年2月27日 11時10分
警察庁が新たに「新基準原付」という区分を発表したことで、バイク界隈は騒然としています。ではそもそも、どのようなバイクを「新基準原付」と呼ぶのでしょうか。
■原付免許で125ccまでのバイクが運転可能に!ただし、複数の条件付き
2025年11月以降、排気量が50ccまでの原付バイクの排ガス規制の基準が厳しくなり、現在販売されている原付バイクは生産ができなくなると言います。それだけでなく、50ccのエンジンなどの構造上、新排ガス基準をクリアできる原付バイクを新たに開発することが非常に困難であるため、原付というカテゴリのバイクが今後なくなってしまう恐れも出てきました。
警察庁は「新基準原付」を2023年12月新たに発表した
そうした中で、手軽に乗れて生活に欠かせない原付バイクを存続させるために、警察庁は「新基準原付」を新たに発表しました。SNSなどを覗いてみると、いまだに「新基準原付って何?「結局どんなバイクが該当するの?」などといった声が見られます。新基準原付はどのようなものなのか、改めて確認してみましょう。
警察庁が2023年12月に公表した「二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会」の発表資料によると、全国オートバイ協同組合連合及び日本自動車工業会から、”125ccまでのバイクを、50ccの原付と同等の「最高出力」にすることで、原付バイクと同じ区分にできないか”という旨の要望が出されたとのことです。
これを受け警察庁は、最高出力を抑えた125cc以下のバイクのことを新基準原付と名づけ、有識者や一般の運転者数名による新基準原付の試乗会をおこない、安全性や運転の容易性などのチェックをおこないました。一般の運転者の中には老若男女だけでなく、原付を運転したことがない人も試乗して、問題なく乗れるかどうかも確認したとのことです。
実際に試乗会で用意された125ccの車両は「PCX」や「リード125」、「CB125R」といったホンダのバイク。またその他にも「ビジョン110」などの110ccの車両も用意されたとのことです。ただし、どの車両も最高出力を原付バイク相当に抑えたもので試乗をおこなったようです。
新基準原付では原付二種との区別がつくように外見上の識別性を確保することなどを課題として挙げている
その結果、警察庁の発表資料によれば「最高出力を制御した新基準原付は、加速度が抑えられることなどで、現行原付と同程度に容易かつ安全に運転することができるため、両者を同じ運転免許区分とし、併せて同じ車両区分とすることが適当」という結論を記しています。この一文から、「50cc並みにパワーを抑えた125ccのバイクなら、原付免許で運転することが可能」ということが読み取れます。
しかし警察庁が発表したのは、新基準原付ならば原付免許でも運転ができるようになる方針を示したところにとどまり、実際の運用開始時期や細かな法整備などについては今後検討していくとのこと。原付バイクの排ガス規制が強化される2025年11月までに明確なルールを設けて新基準原付の運用を開始する予定とも示しているので、今後の動向に注目です。
そして新基準原付という区分を設けることによる課題も、多く残されています。警察庁は、最高出力が容易に変更できないような構造のバイクにしなければならないことや、原付二種との区別がつくように外見上の識別性を確保することなどを課題として挙げています。
また警察庁が挙げた課題の中でも、私たちが最も気を付けなければならないことがあります。それは、最高出力が抑えられていない原付二種も原付免許で運転できるようになったと勘違いしないことです。
外観も排気量も同じバイクであっても、原付免許で運転できないバイクが今後登場する可能性があるということを、今からしっかりと認識しておくことが大切です。
※ ※ ※
新基準原付は、50ccのバイクと同等まで最高出力を抑えた125ccまでのバイクのことで、今後は原付免許で運転ができるようになる方針のようです。しかし現段階では運転免許制度上の区分の見直しを検討している段階で、道路交通法などの法整備や不正改造の防止策など、数多くの課題が残されている模様です。
今後は、外観も排気量も同じバイクであっても、原付免許では運転できないバイクが登場する可能性があるため、バイクの選択には注意が必要です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ、世界で最も売れたバイク「50cc原付カブ」の生産終了へ[新聞ウォッチ]
レスポンス / 2024年6月24日 8時3分
-
50ccエンジンバイクの新車が国内から消える!! 二重規制で2025年6月に前倒しか?
バイクのニュース / 2024年6月15日 12時10分
-
不正改造マフラー取締強化月間はすぐそこ! 取り締まり対象となるポイントとは
バイクのニュース / 2024年6月13日 11時10分
-
電動キックボードや普通のバイクとは区分が違う? ナゾの乗り物「ペダル付き電動バイク」
バイクのニュース / 2024年6月12日 10時10分
-
いよいよ来年に迫った「バイクの2025年問題」! その概要とは
バイクのニュース / 2024年6月10日 10時10分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2冷ややっこの「やっこ」の意味ってなに? その由来は江戸時代の大名行列にあった!
週刊女性PRIME / 2024年7月1日 6時0分
-
3湿気が多いこれからの季節に役立ちそう…警視庁が紹介する「跡が残らないヘアゴムの結び方」
まいどなニュース / 2024年6月30日 20時30分
-
4トヨタ次期「セリカ」に期待! 「まもなく登場?」 8代目「次期型」20年弱ぶりに復活!? みんなの声は
くるまのニュース / 2024年7月1日 7時10分
-
5パンと白米よりやっかい…糖尿病専門医が絶対に飲まない"一見ヘルシーに見えて怖い飲み物"の名前
プレジデントオンライン / 2024年7月1日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)