原付一種と原付二種は年間維持費どのくらい差があるのか？

原付一種と二種を購入する際に、それぞれの維持費の差が気になる人は少なくないはず。では、原付一種と二種では年間維持費にどのくらいの差があるのでしょうか。

■原付一種と二種の年間維持費の差はどのくらい？

　原付一種と二種のどちらを購入するときに気になるのが、維持費の差。保険料やメンテナンス費用など多額の費用がかかるイメージのあるバイクですが、原付一種と二種では年間維持費にどのくらいの差があるのでしょうか。かかる費用をひとつずつ確認していきましょう。

　原付一種・二種を維持する上でかかる費用としては、軽自動車税や自賠責保険料、任意保険料、ガソリン代、メンテナンス代などが挙げられます。

原付一種・二種の年間維持費は、燃費や保険の補償内容などが違う

　まず軽自動車税は、毎年4月1日時点でバイクを所有している場合に納める税金のことです。原付一種は毎年2000円を納める一方で、原付二種は排気量によって金額が異なり、51cc〜90ccは2000円、91cc〜125ccは2400円とされています。

　そして自賠責保険は、バイクやクルマを所有している人は必ず加入する保険です。保険料は12ヶ月だと6910円、24ヶ月で8560円、36ヶ月で1万170円。原付一種・二種ともに同じ金額ですが、加入する期間によって変動し、長期契約するほど割安になります。なお、自賠責保険に加入していないと罰金や免許停止の対象となるので、支払いを忘れないようにしましょう。

　一方、任意保険に加入する義務はありません。しかし、自賠責保険では補えない補償がついているので加入しておいて損はないと言えるでしょう。原付一種・二種の任意保険料は年齢や等級、排気量、補償内容によって変動しますが、おおよそ1万〜4万円になることがほとんどのようです。

　なお、任意保険料を抑えたい人には、”ファミリー特約”も選択肢に挙げられます。ファミリー特約とは、家族や自分が加入している自動車の任意保険に合わせて申し込める保険のことで、単独で任意保険に加入するよりも保険料が安くなるというメリットがあります。

　ただし長期加入による割引がなく、傷害保険や車両保険が含まれないというデメリットもあるので、費用を取るか安全面を取るか、慎重に検討したいところです。

　ガソリン代は、原付一種・二種に限らず燃費のよさで変動します。たとえば燃費50km/Lの原付バイクで年間5000km走る場合、ガソリン料金を170円／Lとすると、1年間のガソリン代は1万7000円となります。

　原付一種・二種は通勤通学などで毎日使うケースが多いため、燃費のよさは特に重視したいポイントと言えます。燃費のよいモデルが多くラインナップしているため、購入する際は燃費を確認してみるとよいでしょう。

　また原付一種・二種には車検がないため、定期的なメンテナンスが必要です。店舗にもよりますが、バイクショップに点検を依頼するときはおおよそ1万円あれば足りる場合が多いようです。しかし部品の交換や修理が必要になった場合は、追加料金がかかってしまいます。

道路交通法だと原付一種は自転車と同じ扱いになるため、駐輪場においても問題はない

　そして自宅に駐車場がないライダーの場合、駐車場代がかかる場合もあります。道路交通法だと原付一種は自転車と同じ扱いになるため、駐輪場においても問題ありません。しかし駐輪場への駐車が禁止されている場所もあるので、停める前に十分に確認しましょう。

　なお原付一種・二種の駐車場料金は3000円〜1万円／月、屋外は安く、屋内だと高くなる傾向が多いようです。

　このように、バイクを維持するためにはさまざまな費用がかかります。しかし、原付一種と二種で差額が生まれるのは軽自動車税のみで、その差は400円。その他は、使い方や燃費、保険の補償内容などによって異なります。自分の使用目的や環境では維持費がどのくらいになるのか、一度計算してみるとよいでしょう。

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　原付一種と二種の維持費の差額は軽自動車税の400円のみです。「原付一種と二種だから維持費に大きな差が生まれる」というわけではなく、燃費や保険の補償内容などによって変動するので、自身のバイクの利用方法などを踏まえてどちらを購入するか決めるとよさそうです。