腰痛注意!バイクに乗る時の正しい姿勢とは
バイクのニュース / 2024年3月3日 9時10分
バイク走行中や走行後、腰が痛くなった…という人は少なくないはず。それは、正しい姿勢でバイクに乗っていないことが原因かもしれません。バイクに乗る時の姿勢は、運転をする上で非常に重要なポイントですが、どのような姿勢が「正しい姿勢」と言えるのでしょうか。
■間違った姿勢で乗ると、どのようなデメリットが生じる?
バイクに乗る時の姿勢は、運転をする上で非常に重要なポイント。正しい姿勢でバイクに乗ると格好良く見えるほか、疲れやすさが格段に変わってきます。
間違った姿勢で乗るとさまざまな弊害が出る恐れがありますが、間違った姿勢というのは具体的にどのような姿勢なのでしょうか。また、どのようなデメリットが生じてしまうのでしょうか。
バイクに乗る時の姿勢は、運転をする上で非常に重要なポイントです
まず間違った姿勢としては、前かがみすぎて猫背になってしまっている、または反対に背中を真っ直ぐにしすぎていたりと、身体のどこかに余計な力が入っている状態が挙げられます。余計な力が入るとすぐに疲れてしまうだけでなく、酷い場合は痛みへと変化していきます。加えて、背中を曲げすぎている場合は下向きになりやすいため、視野が狭くなって非常に危険です。
ただし、反対に背筋をまっすぐ伸ばして乗るとハンドルと胴体に距離ができてしまいます。また肘も伸びるので、ハンドルを前に押さえつけるような姿勢に…。そうするとハンドルの動き幅が小さくなるため、コーナリングなどの操作が難しいと感じるようになる場合もあるようです。
■バイクに乗る時の正しい姿勢とは
前述のような姿勢で乗らないよう、体全体を正しい位置にして乗車することが、疲れやすさ軽減だけでなく安全にバイクを操作することのポイントと言えます。では正しい姿勢で乗るためには、いったいどのようなところに気を付けて乗ればよいのでしょうか。
バイクのスタンドを立てた状態でバイクにまたがり、一度ステップの上に立ち、そのまままっすぐ腰を下ろして座った位置が、正しいお尻の位置となる
まずひとつ目のポイントは、シートに座る位置です。バイクのスタンドを立てた状態でバイクにまたがり、一度ステップの上に立ちます。そのまままっすぐ腰を下ろして座った位置が、正しいお尻の位置となります。
お尻の位置が前もしくは後ろすぎると、背中に負担がかかり前傾姿勢になりすぎてしまうことも。まず座っている位置を見直すことから始めると、体全体の位置が整いやすくなります。なお、センタースタンドが装備されているバイクの場合、センタースタンドを使用してバイクを立てた状態でおこなうと、正しいお尻の位置を確認しやすいです。
2つ目のポイントは、膝でバイクを挟むこと。これは、いわゆる「ニーグリップ」をするということです。膝を閉めるとバイクが安定するだけでなく、上半身がリラックスした状態で乗れるので、余計な力が入らずにバイクの操作ができるようになります。ただし、無理にバイクを挟みこもうとして力を入れるとすぐに疲れてしまうので、自然な力で膝を閉めるとよいでしょう。
また、つま先の向きを確認してみることも重要なポイントのひとつです。
つま先を開く、または内股のようになっているとペダルの操作が難しくなります。また、うまく力が入らずバイクが不安定になることもあるので、つま先はまっすぐ前に向けるとよいでしょう。そしてペダルの下につま先を入れると、危険回避のための咄嗟の操作ができなくなるので、ペダルの上に位置しておくと安心です。
グリップの握り方は、手を添えるようにした位置が正しい手の位置となり、無理のないハンドル操作ができるようになる
そして4つ目のポイントは、グリップの握り方です。このとき、手を添えるようにした位置が正しい手の位置となり、無理のないハンドル操作ができるようになります。手首に角度をつけすぎると、ハンドルだけでなくアクセルやブレーキ操作がしづらくなり疲れやすくなるので注意が必要です。
また肘は伸ばさず、軽く力を抜いて少しだけ曲がってる状態が理想であると言われています。肩の力も抜いて、余計な力が入っていないかを確認してグリップを握ると、自然に肘が軽く曲がった状態になるようです。
しかし正しい位置を確認したとしても、バイクの大きさ、乗る人の身長や手足の長さなどは人それぞれ異なります。身体のどこかに無理な力が入っているようであれば、位置を微調整してみるとよいでしょう。
※ ※ ※
バイクに正しい姿勢で乗ると長時間の運転でも疲れにくくなるほか、運転操作も的確にできるようになるため、安全運転へと繋がります。座る位置を見直し、膝とつま先の位置を確認したら、肩の力を抜いてハンドルに手を添えてみるだけで正しい姿勢となるので、一度見直してみるとよいかもしれません。
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