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ディーラーに聞いてみた! 原付一種がなくなるってウワサが出てから、販売状況に変化はあった?

バイクのニュース / 2024年3月8日 9時10分

排ガス規制の強化に伴い、すべての原付一種が2025年11月までに生産終了してしまう予定となっています。では、それに伴って原付一種の販売状況に変化はあったのでしょうか。

■原付一種の販売が終了.....今のうちに買わなきゃダメってこと?

 2022年から2023年にかけて、あるニュースが世間を騒がせました。それは「原付一種が消えてしまうかもしれない」というもの。2025年に原付一種に対して課される排ガス規制は非常に厳しく、50ccという小さなエンジンでは基準をクリアすることが非常に難しくなっています。

2025年11月を境に原付一種の新車販売が終了してしまうと言われている2025年11月を境に原付一種の新車販売が終了してしまうと言われている

 これは「原付の2025年問題」とも呼ばれ、2025年11月を境に原付一種の新車販売が終了してしまうと言われています。

 もちろん、現在販売している原付一種に乗れなくなったり、中古で販売することまで禁止されたりするわけではありません。そのため、2025年になると街から原付一種が消えてしまうといったことにはならないでしょう。

 ただし年間10万台以上売れている原付一種の新車販売が、いきなり全て終了してしまうとなった場合、市場への影響が大きいのは事実。そこで、警察庁が導入を決めたのが二輪の新区分「新基準原付」です。

 新基準原付とは、最高出力を4.0kW未満に抑えた125cc以下のバイクのことを指し、道路交通法上は従来の原付一種と同じように扱われます。警察庁は排ガス規制が適用される2025年11月までにこの区分を導入することを目指しており、メーカーもこれに合わせて既存の125ccモデルをベースとした新基準原付を開発しています。

警察庁が実施した新基準原付の走行評価会には、出力を抑えたホンダ「CB125R」「リード125」「PCX」などが登場した(写真:原付二種モデル)警察庁が実施した新基準原付の走行評価会には、出力を抑えたホンダ「CB125R」「リード125」「PCX」などが登場した(写真:原付二種モデル)

 例えば、警察庁が実施した新基準原付の走行評価会には、出力を抑えたホンダ「CB125R」「リード125」「PCX」などが登場しました。新基準原付の法令が整えば、これらのモデルがそのまま発売される可能性も否定できません。

 これにより、原付免許や普通免許だけで乗れるクラスのバイクは引き続き生産されることが予想されます。しかし、現在販売されている原付一種モデルは遅かれ早かれ、2025年11月までに生産終了してしまうことに変わりはありません。

 125ccモデルをベースとした新基準原付は、50ccクラスの原付と比べて車格が大きくなり、重量も重くなることが予想されます。いまの原付の小柄な車体が好きな人の中には、生産終了する前に買っておきたいと思う人もいるかもしれません。

■現在の原付一種の販売状況に変化はあったのか?

「現在、原付一種の在庫は品薄で、当店では一台のみ在庫している状況です。しかしこれは原付一種の生産中止の煽りを受けてというより、新生活の始まる時期だからという側面が強いです」

 原付一種の販売ができなくなると言われているのは、執筆時点から約1年半後。まだ終売まで時間はあるため、現時点ではそれほど影響はないようです。

原付一種の終売まで時間はあるため、現時点ではそれほど影響はない原付一種の終売まで時間はあるため、現時点ではそれほど影響はない

 また、別の販売店の担当者は、次のように話します。

「当店では原付一種は在庫しておらず、全て受注販売となります。また、春から夏にかけてはバイクがよく売れるため、品薄になりやすい状況です」

 原付一種が消えるという噂とは関係なく、現在はバイクの品揃えが薄くなりやすい時期でもあります。新生活に向けて早くバイクが欲しい、という場合は購入を急いだ方がよいかもしれません。

 ただし、もうひとつの販売店の担当者は次のようにも話します。

「原付一種の販売が終了するのはまだまだ先の話です。しかし原付一種の生産自体はだんだん縮小していくこともあり、品薄になるのもまだまだ先であるとは言い切れません。そのため、50ccモデルをご検討の場合はお早めのご購入をおすすめしています」

※ ※ ※

 原付一種は新基準原付に形を変えて生産を継続するものの、現在販売されているモデルが終売してしまうのは事実。50ccエンジンを搭載した小柄なバイクは年々貴重な存在になっていくでしょう。

 2025年11月までに法改正され、それに合わせてだんだん原付一種の生産が縮小していくと考えた場合、2024年のうちに買っておくのが無難な選択かもしれません。

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