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サイクリングは身体に良い? 悪い? 自転車と健康にまつわるアレコレ

バイクのニュース / 2024年3月12日 11時10分

一般的には運動不足の解消や健康のために良いとされる自転車の活用ですが、メリットだけとは限りません。気をつけなければいけない身体への意外な影響もあります。自転車と健康にまつわるアレコレを紹介します。

■一長一短を理解して、上手にサイクリング

 ようやく春の到来を感じられるようになり、自転車に乗ることが苦にならない季節が少しずつ近づいてきました。身を切るような冷たい風もなく、かといって肌を焼くような強烈な日差しもなく、自転車愛好家にとって最高の季節のひとつと言えます。そして春は新生活がスタートする季節でもあります。運動不足の解消や健康のためにサイクリング生活をはじめてみようと考える人も多いかもしれません。なかにはスポーツタイプの自転車で本格的にチャレンジする人もいるでしょう。

自転車の健康面への影響を考えてみる自転車の健康面への影響を考えてみる

 ただ、一般的に身体に良いと言われている自転車ですが、メリットだけなのでしょうか? 自転車と健康にまつわるアレコレを考えてみましょう。

 サイクリングは、ウォーキング、ランニング、スイミングなどと同じ有酸素運動になります。とくにサイクリングは身体に大きな負荷をかけることなく長時間・長距離行なうことができるので、老若男女問わずオススメの運動として注目を集めています。

 有酸素運動では体脂肪が燃焼され、動脈硬化や高血圧症などの生活習慣病の予防になります。それ以外にも、心肺機能や筋持久力の向上などの健康効果への期待もあり、体温が上がることで体内の白血球が活発になり、免疫力が高まるといった報告もあります。

 また、ペダルを漕ぐ運動は腰まわりの筋肉を動かし、腸の動きが活発になって便秘解消につながるほか、自転車は下半身だけでなく上半身でハンドルキープし、腹筋を使ってバランスをとっているので体幹が鍛えられるなど、サイクリングを通じてさまざまな健康効果が得られると考えられています。

 一方で、サイクリングは身体にあまり良くないといった主張もあります。

 まずは、都市部などを走る際に吸い込むことになる排気ガスの影響です。通勤に自転車を使う人と徒歩の人を比べてみると、自転車の場合は運動に合わせて大きく息を吸い込むことになるので、徒歩通勤の人に比べてクルマの排気ガスに含まれる煤の微粒子(炭素)を約2倍ほど吸い込むことになってしまう調査報告もあります。吸い込んでしまった炭素は肺機能を低下させ、最悪の場合はぜんそくや心臓病の原因になる可能性があります。

 また、紫外線による影響もサイクリングをするうえでは避けて通れません。適度な日光浴は骨の成長を助けるビタミンDの生成や、気持ちを落ち着かせるセロトニンの分泌を促してくれますが、ご存知の通り、過度に紫外線を浴びると日焼けなど肌にダメージを与え、将来的に皮膚がんを発症するリスクを高めます。

 そして自転車は、性的能力の低下の原因になるとも言われています。これはよほど長時間乗る人や、自転車の種類・乗り方にも起因しますが、自転車のサドルは先端が突き出す形状をしているので、前方に体重が集中してしまうと陰部を圧迫します。

 その結果、血行が悪くなり、性的能力の低下につながる……と言われるものです。なお、これは男性だけではなく、女性にも影響があるとのこと。

 もちろん、それらの対策も考えられます。

 排気ガス対策としては、息苦しくはなりますがマスクを装着すると良いでしょう。

 紫外線対策には日焼け止めクリームの活用や、直射日光を避けるために通気性の良い長袖シャツ、足全体を覆う動きやすいパンツを着用すことでカバーできます。

 股間の血行が悪くならないようにするには、座るポジションをずらしたり、サドル自体を変えてみるなどの工夫が考えられます。

 何ごとにも一長一短は存在します。デメリット対策はいくつかありますが、残念ながらそれで万全とは言えないでしょう。サイクリングの健康面への影響を理解し、自分に合わせた形で取り入れることがベターではないでしょうか。

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