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一体なぜ? 光ナンバー「字光式ナンバー」がバイクには無い理由

バイクのニュース / 2024年4月15日 9時10分

一昔前に一世を風靡したほどの人気カスタム、「字光式ナンバー」。今でもクルマに装着されているのを度々見かけますが、バイクに装着している人は見た事がありません。一体なぜなのでしょうか。

■ナンバーが光る「字光式ナンバー」って?

 夜間走行をしていると、文字がグリーンに光るナンバープレートを付けたクルマを見かけたことがあると思います。これはクルマのドレスアップのひとつ、「字光式ナンバー」です。

 字光式ナンバーは一見すると、違法に改造したナンバープレートのように見えるかもしれませんが、道路運送車両法によって認可された正式なナンバープレート。陸運支局や検査登録事務所で手続きをして取得することができ、通常のナンバープレートと同様に車検も問題なく通すことができます。

 素材は通常のナンバープレート(ペイント式という)と同じアルミ製で、文字の部分だけ半透明なプラスチックをはめ込んだ造り。ナンバープレートの背面には専用の照明器具が取り付けてあるので、その光が透過して文字が発光する仕組みで、ペイント式の文字が緑色なので、字光式ナンバーも同じく緑色に光るようになっています。

ナンバーが光る「字光式ナンバー」は道路運送車両法によって認可された正式なナンバープレートナンバーが光る「字光式ナンバー」は道路運送車両法によって認可された正式なナンバープレート

 字光式ナンバー最大の特徴は、暗い場所での視認性の高さ。ライトを点灯させると同時に、字光式ナンバーの文字がくっきりと緑色に光るので、夜間でも認識しやすくなっています。

 そして、かつての若者を中心に鮮やかに光るナンバーに、カッコいいと注目が集まり、字光式ナンバーはカスタム好きのクルマユーザー間で大ヒットしました。しかし、高い人気があったものの時代の変化とともにブームが去り、現在では減少の一途をたどっています。

 とはいえクルマの場合、希望すれば字光式ナンバーに変更することができるため、バイクのユーザーのなかにも、カスタム目的で光るナンバーを手に入れたいという人もいるのではないでしょうか。

 しかし、字光式ナンバーを付けて走っているバイクはほとんど目にしません。それもそのはずで、そもそもバイクでは字光式ナンバーが認可されていません。いったいなぜ、バイクには字光式ナンバーがないのでしょうか。

バイクに「字光式ナンバー」はないバイクに「字光式ナンバー」はない

 これには、バイクの積載スペースが限られていることが要因として考えられます。

 バイクはクルマと比較しても車体がコンパクトなため、クルマのように大きなバッテリーを積むことができません。そのため、ヘッドライトやウインカーなどの必要なもの以外に電力を消費できないといった、バイク特有の理由が挙げられます。

 また、バイクのナンバーを光らせるのが、カッコ悪いという意見も多数あるよう。光るナンバーを付けたいと思うライダーが少ないというのも、バイクに字光式ナンバーが採用されない理由のひとつです。

 なお、仮に通常のナンバープレートを改造して光らせたとしても、車検を通すことができないだけでなく、不正改造車として取り締まりを受けることになります。

 道路運送車両法第19条には、正式に交付されたナンバープレートを装着することが義務づけられており、もし勝手にナンバープレートに改造や付け替えなどをすると、保安基準に適合しない違法改造車とみなされ、50万円以下の罰金(同第109条)となることを留意しておきましょう。

字光式ナンバーの歴史は意外と古く、今から半世紀よりもまえの1970年に北海道で誕生した字光式ナンバーの歴史は意外と古く、今から半世紀よりもまえの1970年に北海道で誕生した

 なお、字光式ナンバーの歴史は意外と古く、今から半世紀よりもまえの1970年に北海道で誕生しました。

 じつは字光式ナンバーは、クルマのドレスアップのために採用されたわけではなく、雪のなかでも見やすくするためのほか、雪でナンバープレートが隠れてしまうのを防ぐ事が導入の目的でした。また、光源となる白熱球が発熱することで、ナンバープレートについた雪を溶かしてくれる効果も期待されていました。

 しかし、時代の変化とともに白熱球に代わって、あまり発熱しないLEDが光源として使われるようになり、雪を溶かす役割がなくなったことが、字光式ナンバーが減ってしまった要因のひとつとも言えます。

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