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バイクの重要部品ブレーキ! 前後で消耗スピードが違うって本当?

バイクのニュース / 2024年3月11日 10時10分

バイクのブレーキは、カーブで車体を倒している時や一本橋を渡っている時などを除き、基本的に前後同時にかけるよう教わります。では、前後で消耗スピードは同じになるのでしょうか。

■前後で消耗速度に違いあり!その理由は?

 バイクのブレーキは、バイクにおける最重要部品と言っても過言ではないかもしれません。教習所でも、エンジンの掛け方やバイクの押し方などと合わせて、一番初めに習うでしょう。

 バイクのブレーキは、カーブや一本橋の時など特殊な場合を除いて、前後同時にかけるよう教わるはず。

バイクのブレーキは、バイクにおける最重要部品のひとつバイクのブレーキは、バイクにおける最重要部品のひとつ

 前輪のブレーキだけで減速しようとすると、前につんのめって転倒してしまいやすくなります。逆に後輪のブレーキだけで減速しようとしても、後輪がロックし、制動距離が伸びてしまったり姿勢制御が困難になってしまったりするリスクがあります。

 このような事態を避けるため、ブレーキは前後同時に使う場面が多くなっているのです。では、バイクのブレーキの消耗具合も前後で同じかというと、そうではありません。

 それは、前輪ブレーキの方が制動時に強い力を発揮しやすいから。

 バイクに限らず、前方に進んでいるものの速度を落とすと、慣性で前のめりになろうとします。クルマや電車に乗っていて急ブレーキを踏まれた時、体が前の方に投げ出されるのを経験したことのある人も多いでしょう。

 バイクの場合も同様で、荷重が前方に移動し、フロントタイヤはより強く地面に押し付けられ、リアタイヤにかかる重さは減ります。

 より強く押し付けられているフロントタイヤは、リアタイヤに比べて強くグリップし、滑りにくくなります。反対にリアタイヤはグリップが弱まって滑りやすくなります。

 これらのことから、前輪ブレーキの方が強い力でブレーキをかけてもロックしにくく、と良い制動力を発揮しやすいことが分かります。

教習所でも、前輪:後輪の比率が7:3になるようにかけると教わるはず教習所でも、前輪:後輪の比率が7:3になるようにかけると教わるはず

 教習所でも、ブレーキは基本的に、前輪:後輪の比率が7:3になるようにかけると教わるはず。そのため、一般的なバイクの乗り方の場合、後輪ブレーキよりも前輪ブレーキの方がハードな使われ方をしています。

 そのため前輪ブレーキのパッドは、後輪ブレーキのものより早く消耗すると言われています。ただし、これは前後のブレーキが同じ種類だった場合の話。

■ディスクブレーキとドラムブレーキとは?

 バイクで使用されるブレーキには、ディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。

ディスクブレーキは、ディスクを両側からパッドで挟むことで車体を制動するブレーキディスクブレーキは、ディスクを両側からパッドで挟むことで車体を制動するブレーキ

 ディスクブレーキは、ディスクを両側からパッドで挟むことで車体を制動するブレーキ。メンテナンス性や放熱性に優れており、現代のバイクにおける主流のブレーキとなっています。バイクにおけるディスクブレーキのパッドの寿命は、走行距離にして5000〜10000キロ程度と言われています。

 また、大排気量のバイクの場合は前輪にふたつのディスクブレーキを採用していることも多く、ブレーキ時の負荷が分散されるためパッドの寿命が長くなりやすい傾向にあります。

 ブレーキパッドの寿命は、バイクの正面に立ち、パッドのディスクと当たる面に溝が残っているかで確かめることが可能。溝が無くなってしまう前に交換する必要があります。

ドラムブレーキはドラムという筒に、ブレーキシューを内側から押し付けることで制動する仕組みドラムブレーキはドラムという筒に、ブレーキシューを内側から押し付けることで制動する仕組み

 一方、ドラムブレーキはドラムという筒に、ブレーキシューを内側から押し付けることで制動する仕組みで、ディスクブレーキより歴史の長いブレーキです。ドラムは密閉されており、埃や泥が入りにくい反面、メンテナンス性や放熱性ではディスクブレーキに引けを取ります。ドラムブレーキのシューの寿命は、ディスクブレーキのパッドの寿命より長いことが多く、15000〜20000キロ程度とも言われています。

 ドラムブレーキの寿命は、ドラム周辺にある矢印と三角印で構成されたインジケーターで確認することができます。

 ブレーキレバーを握る、あるいはブレーキペダルを踏んだ際に動く矢印が、三角印の位置まで進んでしまう場合は交換が必要です。

※ ※ ※

 バイクのブレーキの寿命は前後で異なり、前の方が比較的早く減りやすいと言われています。ただし、ブレーキの種類や走り方の癖によっても異なるため「前のブレーキがまだ使えるから後ろも大丈夫」という安易な判断はできません。

 前後で寿命に差があることは頭にいれつつ、それぞれ消耗度合いを頻繁にチェックし、安全なライディングを心がけましょう。

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