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花粉から逃れたい…避暑地ならぬ「避粉地」におすすめの場所ってある?

バイクのニュース / 2024年3月12日 9時10分

春は楽しいツーリングシーズンですが、クルマと違って身体を囲うものがないバイクは全身に花粉を浴びながら走らなければならないため、花粉症ライダーにとっては辛いものです。そこで注目したいのが、花粉の飛散量が少ない場所をさす「避粉地」。具体的にどのような場所が該当するのでしょうか。

■花粉症ライダー必見!「避粉地」はどこ?

 春になると多くの人の悩みのタネとなる「花粉症」。ウェザーニュース社の調査によれば、花粉症の自覚のある人の割合がもっとも多い都道府県は、山梨県で77%にのぼるそうです。

 次いで、群馬県、静岡県、埼玉県、東京都と山梨県に隣接する都道府県が続きます。これには、スギ・ヒノキの木が多いという要因に加えて、風向きで花粉が飛びやすいエリアが関係していると言います。

「避粉地」にツーリングへ行けば花粉から逃れられる「避粉地」にツーリングへ行けば花粉から逃れられる

 身体を囲うものがないバイクの場合、全身に花粉を浴びながら走らなければならないため、ライダーの辛さはひとしおですが、そこで注目したいのが、「避粉地」という言葉。これはスギやヒノキがない場所や比較的少ない地域、花粉が届かないエリアなど、花粉症の人にとって過ごしやすい場所をさします。

 では、花粉の影響を受けずにツーリングが可能な避粉地とは、日本のどのような場所にあるのでしょうか。

 まず全国でも避粉地としてよく知られているのが、沖縄県と北海道です。花粉症に悩まされている人が春に沖縄県や北海道に訪れると、つらい症状がスッとおさまると言われています。

 たとえば沖縄県といえば南国特有の木を想像しがちですが、じつはスギやヒノキも植えられています。ただその数が本州に比べて極端に少なく、沖縄県の森林面積の0.3%しかないため花粉症の症状を引き起こすほど花粉が飛散していません。

沖縄県はスギやヒノキも植えられていますが、その数が本州に比べて極端に少なく、県の森林面積の0.3%しかない沖縄県はスギやヒノキも植えられていますが、その数が本州に比べて極端に少なく、県の森林面積の0.3%しかない

 また沖縄県は台風が多く強い勢力で接近するため、細く高く育つ樹木は暴風雨に耐えることができないというのも、スギの木が少ない理由です。そのため、花粉を飛散する植物がほとんど沖縄に存在しないというのが、花粉症がおさまる単純な理由と言えます。

 県外から沖縄でツーリングを楽しむには、フェリーや飛行機でバイクを運ぶ必要があり少し大変かもしれません。しかし、温暖な気候で花粉症の人にとっては楽園といえる場所なので、春に沖縄へ旅の計画を立ててみるのもよいかもしれません。

 また、同じことが雪国である北海道にも当てはまります。スギの木は北海道にもありますが、分布しているのは函館など道南地域のごく一部。札幌などの公園や神社に植えられているケースもあるようですが、その数は本州に比べると圧倒的に少ないそうです。そのため、本州で花粉のピークを迎える時期でも、北海道ではスギ花粉はほとんど観測されないといいます。ちなみに、ヒノキにいたっては北海道には生息してないそうです。

 これらの避粉地は、スギ・ヒノキ花粉がほとんどない本州の人にとって羨ましい場所に思えますが、じつは北海道にも花粉症で道民を悩ませる木があるようです。それが北海道に広く自生しており、街路樹としても多く植えられている”シラカバ”です。

北海道には、シラカバが街路樹としても多く植えられており、スギ花粉と同じ症状がでることも北海道には、シラカバが街路樹としても多く植えられており、スギ花粉と同じ症状がでることも

 シラカバの花粉の飛散時期は、4月頃から始まり5月にピークを迎え期間が短いのが特徴。鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどスギ花粉と同じ症状のほか、口腔アレルギー症候群(OAS)を発症するケースがあると言います。

 とはいっても、春先はスギ花粉の影響を受けないので、避粉地ツーリングの計画を立てるなら北海道はオススメと言えます。ただし3月はまだ雪が残っている地域が多いので、路面の状況に十分に気を付けながら運転する必要がありそうです。

 ちなみに、沖縄や北海道へバイクで行くには遠くて大変という人は、高地にある温泉地も穴場スポットです。たとえば温泉地として全国的にも有名な群馬県の草津温泉は、標高1200mの高地にあります。スギ・ヒノキは基本的に標高1000m以下で植生されているため、草津温泉は花粉の飛散量が極めて少ないというわけです。

 そのほか高地にある温泉地として、同じ群馬県の万座温泉や、岐阜県の奥飛騨温泉、栃木県の奥鬼怒温泉などがあります。いずれも標高1000mを超える温泉地で花粉が少ないエリアなので、ツーリングの際に立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

 また、東京都である八丈島や小笠原諸島、鹿児島県の南に位置する奄美大島、長崎県の的山大島なども、スギ・ヒノキがなかったり、極めて少ない場所です。花粉症の原因となる植物がほぼ自生していないほか、周囲が海に囲まれた離島という立地であるため、本土からの花粉の飛散もほとんどありません。

 ただし、バイクで行くには沖縄と同じようにフェリーを調達する必要があります。花粉症で悩んでいる人は、気分転換もかねて美しい海を眺めながらバイクで島めぐりをするのもよいでしょう。

※ ※ ※ 
 
 春の足音が近づきバイクシーズンの到来と言えますが、花粉症で外出するのを控えている人も多いかもしれません。でも、せっかく暖かい季節になったのに、バイクに乗らないのはもったいないことです。この春は、花粉の影響が少ない “避粉地” に絞ってツーリングの計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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