バイクのボアアップってなに?メリット、デメリットを徹底解説
バイクのニュース / 2024年4月11日 13時10分
人気のバイクカスタムのひとつに「ボアアップ」が挙げられます。では、ボアアップにはいったいどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
■バイクを変えずに排気量アップしたい場合はボアアップをしてみては?
バイクに対し「デザインは理想的だけど、排気量が物足りない」という感情を抱いたことがある人はいるでしょう。そんな人は、バイクのボアアップを検討してみても良いかもしれません。
バイクのボアアップは、エンジンシリンダーの直径を大きくして排気量を上げること。ボアアップは専用のキットを購入すればできるので、自分でできるカスタムとしても人気を集めています。
では、具体的にボアアップにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
エンジンをボアアップすることで得られるいちばんのメリットは、排気量が大きくなる為、エンジンのパワーアップがかなうこと
ボアアップをすることで得られるいちばんのメリットとしては、排気量が大きくなる為、エンジンのパワーアップがかなうこと。ノーマル状態では味わえなかった加速力やパワーを感じられるようになり、より一層走りの幅が広がります。
バイクならではの走行時の振動も強く感じられるようになりますが、これは人によってはデメリットにもなり得るかもしれません。
また50cc以下の原付一種をボアアップした場合、2段階右折や最高速度30km/hなどの、原付独自のルールを守る必要がなくなるのも、メリットのひとつ。「最初から50ccを超えるバイクを購入すればいいのでは」と思う人もいるかもしれませんが、すでに愛用している原付一種があったり原付一種にしかない車種が気に入っていたりした場合に役立ちます。
ちなみに原付一種の排気量をアップするのと同様に、125cc以下のバイクをボアアップした場合も、125cc以下のバイクに適用されるルールが解除され、高速道路の走行が可能になります。
このように、ボアアップをすることで加速力がアップしたり、独自のルールが解除されたりというメリットが得られるというわけです。
エンジンをボアアップするデメリットはバイクの耐久性が落ちる事と燃費が悪くなる事など
一方で、ボアアップをすることで生じるデメリットもあります。デメリットとして挙げられるのは、バイクの耐久性が落ちる事と燃費が悪くなる事、定期的なメンテナンスが必要になること、申請をしなければいけないことの4つ。
バイクの耐久性が落ちる理由としては、排気量が大きくなることで走行時のエンジンの熱が多く発生し、エンジンが冷えにくくなってしまうことが挙げられます。また、バイクは各部品の形や重さ、バランスなどを考慮して設計されており、それによって耐久性が保たれています。ボアアップによって一部の部品が変更になることで、このバランスが崩れ、耐久性の低下につながる事も考えられます。
他の部品とのバランスが崩れることは、定期的なメンテナンスが必要になることにもつながり、本来の排気量よりも大きくなるということは、それだけ各部品への負担も増えるということ。そのため、ノーマルのときよりもメンテナンスが重要で、場合によっては交換が必要な部品が出て来るなど、出費がかさんでしまうかもしれません。
ボアアップをすると燃費が悪くなるというのは、エンジンが重たくなったことによって走行に必要なエネルギーが増えるから。そしてエネルギーが増えるとそれだけ燃料を使うことになるので、燃費も悪くなります。
また、排気量の大きさは税金や保険にも関わってくるため、ボアアップをした際は申請をしなければいけません。ボアアップ後の排気量の大きさによって、申請場所が市区町村の役所から陸運局に変わる事も。加えて、必要な書類なども変わってくるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
他にも、脱税の疑いがかけられたり、事故の際に補償が適用されなかったりといったトラブルを防ぐためにも、自賠責や任意保険の変更も忘れてはいけません。
ボアアップをするためには、専用のキットでシリンダーを交換する方法と、シリンダーの内側を削って内径を大きくする方法がある
では、これらのメリットとデメリットを理解したうえでボアアップをしようと思った場合、どのようにおこなえばいいのでしょうか。
ボアアップをするためには、専用のキットでシリンダーを交換する方法と、シリンダーの内側を削って内径を大きくする方法があります。専用キットは、ネットやバイクショップなどで購入可能。購入する際は、車種に合っているかを必ず確認しましょう。
専用キットであれば、部品を組み替えるだけなので、自分でおこなう事も可能です。しかし、パーツ同士のバランスを考えたり組み替えたりする際には専門知識が必要なので、不安な人はバイクショップなどに依頼したほうが良いでしょう。
また、シリンダーを削る方法もミリ単位で調整しなければいけないので、プロに任せるのをおすすめします。
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