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一体なぜ?排気量によってメンテナンスや修理作業の値段が違う理由

バイクのニュース / 2024年4月9日 10時10分

同じ名前の作業を頼んだのに、排気量が異なると値段も異なる場合があります。この価格差は、なぜ生まれるのでしょうか。

■値段の違いは手間の違い!

 バイクの修理やメンテナンスを、どこまで自分でおこなうかは人それぞれ。オイル交換程度なら自分でやってしまうという人もいれば、全てお店に任せっきりだという人もいるでしょう。

 しかし、全く修理店に頼ることがないという人は、ほとんどいません。ほぼ全てのライダーが、何かしらの作業を修理店に依頼しています。

 自分でおこなうのが難しい作業でも、バイクの修理店に頼めばあっという間に終わってしまいます。また、修理の際に、自分では気づかなかった不具合を教えてもらえることもあるでしょう。

排気量によってメンテナンスや修理作業の値段が違う排気量によってメンテナンスや修理作業の値段が違う

 もちろん、自では難しいことをプロに依頼する際は、その対価の支払いが必要になります。修理店で作業をおこなう整備士は、長い時間をかけて技術を習得した、バイクメンテナンスの専門家。そんな整備士に時間を割いてもらう以上、当然のことと言えます。

 ほとんどの修理店では、作業の対価である工賃をまとめた表が用意されていて、修理店はその表に基づいて工賃を請求。ユーザーは、バイクの引き取り時にその工賃を支払うというのが、修理の際の主な流れです。

 その工賃表を見てみると、排気量ごとに金額が異なる作業があることに気がつきます。複数台のバイクを所有している人の中には、同じ作業を依頼した時の価格差に驚いたことがある人もいるでしょう。

 では、同じ修理を依頼しているはずなのに、値段が違うのはなぜなのでしょうか。

排気量ごとに価格差が発生する主な理由のひとつとして、作業の手間の違いが挙げられる排気量ごとに価格差が発生する主な理由のひとつとして、作業の手間の違いが挙げられる

 排気量ごとに価格差が発生する主な理由のひとつとして、作業の手間の違いが挙げられます。

 同じ作業を頼んでいるのだから、手間も変わらないのではないか、と思う人もいるかもしれませんが、小型のバイクと大型のバイクでは、部品の重さや数に大きな違いが出てきます。

 例えば、50ccのエンジンの重量は20㎏程である一方、大型バイクのエンジンは大人一人分の体重を軽く超える重さです。そのため、「エンジン載せ替え」や「エンジンオーバーホール」という同じ名前の作業をした場合でも、バイクの排気量によって作業の手間は大きく変化することは、想像に難くありません。

 これと同じことは、タイヤ交換や駆動系のメンテナンス等でも言えるでしょう。一方、ミラー交換のような排気量が違っても、手間は大きく変わらない作業は工賃にも差がないことがほとんどです。

工賃を決定する際の軸は、「手間がかかればかかるほど高額になる」という、非常に単純明快なもの工賃を決定する際の軸は、「手間がかかればかかるほど高額になる」という、非常に単純明快なもの

 また、金額を左右する要素は排気量だけではありません。

 例えばスパークプラグ交換やキャブレターのOHのような作業は、気筒数や気筒の配置によって金額に差が見られます。なぜならスパークプラグは1気筒につき一本で、気筒数が2倍なら作業回数も2倍です。

 また、並列4気筒のバイクの場合、プラグの交換をする際にタンクの脱着が必須であるケースが多く、工賃は高くなりがちです。

 そのほか、カウルの有無も工賃に大きく影響します。作業箇所がカウルによって覆われている場合、カウルを付けたままでは作業をおこなうことができない為、カウルの脱着が必要となり、カウル脱着代が作業工賃に上乗せされる事も。

 このように、さまざまな要素が工賃に影響を及ぼすシステムは、やや分かりにくいと感じる人もいるでしょう。しかし工賃を決定する際の軸は、「手間がかかればかかるほど高額になる」という、非常に単純明快なもの。そう考えると、理解できるのではないでしょうか。

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