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どっちが燃えやすいか知ってる? バイクの燃料に使われるレギュラーとハイオク

バイクのニュース / 2024年4月20日 10時10分

ガソリンスタンドで売られている2種類のガソリン「レギュラー」と「ハイオク」には、大きな価格差があります。これらの性質には、どのような違いがあるのでしょうか。

■レギュラーとハイオク、どっちが「燃えやすい」のか

 ガソリンスタンドで売られているガソリンには、「レギュラー」と「ハイオク」の2種類があります。

 バイクやクルマは車種ごとに、どちらの燃料を使用すれば良いかが定められており、必ず定められた油種を給油しなければなりません。その為、ハイオク指定のバイクに乗っている人の中には、レギュラーガソリンとの価格差を負担に感じているという人もいるのではないでしょうか。

 ハイオクの方が値段が高く、なんとなく「いいもの」というイメージがありますが、実際にどのような違いがあるのかを理解している人は多くはないでしょう。

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは、ひとことで表すと「オクタン価」という数値の違いレギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは、ひとことで表すと「オクタン価」という数値の違い

 レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは、ひとことで表すと「オクタン価」という数値の違い。もう少し噛み砕いた言葉で説明すると、「燃えやすさ」の違いということになります。

 レギュラーガソリンは多くのバイクやスクーターで使用されているのに対し、ハイオクガソリンは一部の輸入車やスーパースポーツバイクにのみ使用されています。その為、高性能なバイクで使用されることが想定されるハイオクガソリンは、パワーを発揮しやすい、つまりよく燃えるガソリンなのではないかと思っている人も多いでしょう。

 しかし、ハイオクガソリンはむしろ、レギュラーガソリンよりも燃えにくいガソリンとなっています。ここでいう燃えにくいとは、エンジン内での異常燃焼をする確率が低いということ。エンジンの燃焼室は非常に高温かつ高圧になるため、スパークプラグの着火とは異なるタイミングや場所で、勝手に発火してしまうことがあります。

 スーパースポーツバイクやスポーツカーに採用されているエンジンは、より強いパワーを得るためにエンジンの圧縮比が高く設定されているケースが多いため、異常燃焼が発生しやすい環境であるといえます。そのため異常燃焼しにくいハイオクガソリンを使用しなければならないのです。

 では、万が一レギュラーガソリンとハイオクガソリンを入れ間違えてしまった場合は、どうなるのでしょうか。

レギュラーガソリンはハイオクガソリンと比べて異常燃焼しやすく、ハイオク指定のバイクで使用してしまうと故障に繋がってしまうこともあるレギュラーガソリンはハイオクガソリンと比べて異常燃焼しやすく、ハイオク指定のバイクで使用してしまうと故障に繋がってしまうこともある

 まず、レギュラー指定のバイクやクルマにハイオクガソリンを入れてしまった場合。この場合は基本的に、問題が出ることはありません。むしろハイオクガソリンに含まれる添加剤によって出力や燃費が向上したり、エンジン内部が洗浄されたりする効果が期待できます。

 ただしこれらの効果はごく僅かであり、レギュラーガソリンとハイオクガソリンの価格差に見合うほどの大きな影響ありません。

 一方、ハイオク指定のバイクやクルマにレギュラーを入れてしまった場合は、トラブルに発展する可能性が出てきます。先述した通り、レギュラーガソリンはハイオクガソリンと比べて異常燃焼しやすく、ハイオク指定のバイクで使用してしまうと故障に繋がってしまうことも。

 ただし、最近の電子制御が採用されたバイクやクルマの場合は、点火時期などを調整することでノッキングを起こしにくくしているため、ハイオク指定のバイクやクルマにレギュラーを入れても、すぐに故障することはありません。

 しかし燃料代の節約のために故意にレギュラーを選ぼうとするのは間違った行為。ハイオク指定のバイクやクルマがレギュラーガソリンに合わせた制御で走った場合、出力の低下や燃費の悪化といった症状が見られます。

 燃料代を抑えられても、燃費が悪くなってしまっては本末転倒。故障リスクも0とは言えないため、基本的にはハイオク車にはハイオクガソリンを使用するようにしましょう。

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