ヤマハ「YZF-R1」はコンパクトで走りやすいリッターロードスポーツ!レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
バイクのニュース / 2024年4月9日 12時10分
レーシングライダーの石塚健選手が試乗した、ヤマハ「YZF-R1」の乗り味をレポートしてくれました。
■今季のレースでの相棒をまずは公道でチェック
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。
4月になり、ここのところだいぶ暖かい日が多くなってきましたね!今年もいよいよツーリングシーズン到来といったところでしょうか?バイク乗りにはワクワクの季節です。
そんな中、今回試乗インプレしていくのは、今シーズン僕自身が参戦する「FIM世界耐久ロードレース選手権」でもライドする、ヤマハのスーパースポーツ「YZF-R1」。
開幕戦に向けての出発前に編集長の図らいで、なんと試乗させていただけることになりました。
ヤマハ「YZF-R1」とレーシングライダーの石塚健選手
サーキット走行ではないものの、バイクの持つ特性や雰囲気を感じることができる機会を得られて、とてもありがたかった今回の試乗。という事で、YZF-R1のYZF-Rブランドは、ヤマハの中で最もスポーティーなブランドであり、0.1秒を競うレースシーンでも大活躍中のシリーズです。
その中でもYZF-R1は、ヤマハの持つ技術、知識、経験が惜しみなく投入され、ある種ヤマハモーターサイクルを象徴する1台であると言えます。
デザインは空力性能を考えた設計となっていて、特にフロントカウルの空力抵抗を意識した形になっています。アンダーカウルも前方からの風をキレイにいなして流す造形。
全体としては、スピード感を出すために水平基調のデザインとなっていて、YZF-Rシリーズ共通としてのスピード感、最速感が強調されているそう。
街中や高速道路、サーキットなど、どこを走っている時も、YZF-R1を取り巻く風の環境を制御することで、マシンをコントロールしやすくなっています。
■スーパースポーツの足付きを確認する
それでは、足着きから見ていきます。
ヤマハ「YZF-R1」のシート高は855mm。足着き性は身長165cmだとこんな感じ
シート高は855mmのYZF-R1に僕(身長165cm)が跨ると、両足のつま先は地面に着くものの、やはり踵は浮いてしまいます。車両重量は201㎏とそれほど重くはないのですが、押し引きは少し気を遣います。
一方で、跨っただけでも、これまで乗ってきたリッターバイクに比べて、このR1は比較的コンパクトで、スマートな印象を受けました。
■レーシングライダーからみたYZF-R1の走りとは
では早速試乗していきます。ファーストインプレッションは、発進しはじめのトルクが薄く感じ、少しアクセルを多めに開けないとエンストの心配があるのですが、走り出してしまえば力強い加速感を感じる事ができました。
そして回転がとてもスムーズ!
ヤマハ「YZF-R1」のスムーズなエンジン特性を楽しみながら走行する石塚健選手
ドンツキのようなフィーリングも無ければ、操作に対してのレスポンスがリニアであり、コントロールが非常にし易い。
このマイルドさが、YZF-R1の持つクロスプレーンエンジンの特性なのかなと、とても好印象。
特にサーキットでの繊細なアクセルワークが必要な場面でも、高い効果を発揮してくれるだろうと思います。
ハンドリングは軽やかで、コーナーも個人的にこれまで試乗してきたリッターバイクに比べて軽く、狭い道でのUターンも難なくこなせ、親しみやすさを実感。
ポジションはそれなりに前傾姿勢になるので、決して楽ではありません。しかしその分、スポーティーな走りを存分に楽しめるので、そんなポジションのキツさも含めて、R1の魅力だと思います。
ヤマハ「YZF-R1」とレーシングライダーの石塚健選手
そんなYZF-R1の価格(消費税込)は、236万5000円です。
という事で、ざっくりとお伝えしてきたYZF-R1のインプレでしたが、いよいよこの記事を書いている翌日には、フランスにあるル・マン ブガッティサーキットで世界耐久選手権(EWC)の公式テストが始まります。
YZF-R1をサーキットで走らせたらどんなフィーリングになるのか、次回はテストの模様も含めてお伝えしたいと思いますので、是非お楽しみにー!それではまた次回!
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