バイクに乗る際の必要書類とは? 万一に備えてスマホで撮って保存!
バイクのニュース / 2024年4月12日 11時10分
バイクに乗る際は登録書類などの携帯が義務付けられています。とはいえ、うっかり忘れたり無くすと大変ですが「シート下スペースに入れっぱなし」も危険です。どうすれば良いのでしょうか?
■バイクの書類は「運転時は常に携帯」
バイクは道路運送車両法で定められた種類によって登録書類の種類が変わり、運転する際の携帯義務(法的な用語では“備え付け”)にも違いがあります。
まず排気量が125ccまでの第一種/第二種原動機付自転車(いわゆる原付1種と2種)の場合は「原動機付自転車・小型特殊自動車 標識交付証明書」になり、ナンバーを取得する際に市区町村の役所で発行してもらいます。
登録書類的なモノではありますが、この「標識交付証明書」は税務上の書類となるため、じつは携帯の法的義務はありません。ただし交通事故や違反時に提示を求められるケースもあるので、携帯した方が安心です(コピーでも可)。
排気量125ccまでの第一種/第二種原動機付自転車の「標識交付証明書」の一例。書類の大きさや書式は交付する市区町村によって異なる。法的な携帯義務はない
次に、排気量が250ccまでの二輪の軽自動車(軽二輪)の場合は「軽自動車届出済証」という書類になり、運転する際は常に携帯しなければなりません。しかもコピーは不可で原本でなければダメです。そして不携帯の場合は50万円以下の罰金を科せられる可能性があります。
車検のある排気量が250ccを超える二輪の小型自動車(小型二輪)には「自動車検査証」があります。一般的には「車検証」と呼ばれ、こちらも運転時には常に携帯する法的義務があり、やはりコピー不可で原本でなければならず、不携帯の場合は50万円以下の罰金を科せられる可能性があります。
そして原動機付自転車から小型二輪まで、車両区分に関わらず、バイクに乗る上で絶対に加入が必要なのが「自動車損害賠償責任保険」です。そして運転時には「自動車損害賠償責任保険証明書」の携帯も法的義務があり(コピー不可、原本を携帯)、こちらが不携帯だと30万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
実際には「書類の不携帯で罰金を支払った」という話はあまり耳にしませんが、法律で定められているので、忘れずに原本を携帯しましょう。
■書類はスマホで撮って保存!
原動機付自転車の「標識交付証明書」を除いて、バイクの運転時には「自動車損害賠償責任保険証明書」と「軽自動車届出済証」または「自動車検査証」の『原本』を、常に携帯する義務があります。
車両区分や排気量に関係なく、運転時は「自動車損害賠償責任保険証明書」の携帯が法的に義務付けられている
とはいえシート下のスペースに入れっぱなしにするのは絶対にNG! 万が一バイクが盗難された際に、これらの書類も一緒に取られてしまうからです。登録書類と自賠責保険証があれば、名義変更されてしまいます。
しかしツーリングなどの出先で駐車する際に、毎回書類を出し入れするのは正直面倒ですし、その間に盗難されないとは限りません。そこで直ちに盗難届を出すにしても、書類はバイクと一緒に盗られて手元に無いので、車体番号などの大切な情報がわからない……。
あまり考えたくはないですが、こんな事態に陥らないように、登録書類や自賠責保険証は写真を撮って、スマートフォンに保存しておくことがオススメです。
事故などを考えると、任意保険の保険証など(事故対応やレッカーの電話番号が記載されているモノ)もスマホに保存が良いでしょう。さらにコピーして自宅に保管しておけば安心です。
ちなみに、小型二輪の2023年1月4日以降の電子化された「自動車検査証」は、国土交通省の「車検証閲覧アプリ」を使えば記録内容をスマートフォンに保存できます。アプリも記録内容も車検証のQRコードで読み込めるので、バイクを購入したり車検を受けたら直ちにスマホで読み込んで保存しておきましょう。
■書類の携帯は水濡れや折り曲げに注意!
電子化された自動車検査証は、専用アプリで「自動車検査証記録事項」を読み込み・保存できる
登録書類や自賠責保険証の原本は、どうやって携帯(備え付け)するのが良いのでしょうか? 紙なので濡れると傷んでしまうし、電子化された自動車検査証にはICタグが貼られているので、やはり水濡れは厳禁です(折り曲げも注意!)。
書類は水濡れ等で傷まないように、密閉性の高いファスナー付きの保存袋に入れて携帯
シート下スペースに入れる場合は、ジップロックなど密閉性の高いファスナー付きの保存袋などに入れるのがオススメです。
ちなみに自賠責加入時にもらえるビニールの「自賠責保険証明書入れ」はファスナー付きですが、なぜか穴が開いている(空気抜き? ヒモを通す?)場合があるので密閉性はありません。
繰り返しになりますが、大切な書類なのでシート下の小物入れに入れっぱなしにせずに、乗らない時は取り出すように心掛けましょう。
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