乗って分かった素性の良さ!ハーレーダビッドソン「X500」に試乗!〜高梨はづきのきおくきろく。〜
バイクのニュース / 2024年5月8日 12時10分
毎月最初の8日がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』。アメリカンスタイルではなく、トラッカースタイルで2023年に日本導入されたXシリーズ。ハーレーダビッドソン「X500」は、普通免許で乗れる「X350」と何が違うのか細かく紐解いていくよ!
■トラッカースタイルの「X500」とは!?
皆さんこんにちは、高梨はづきです。
本日は、ハーレーダビッドソンX350の前回記事で告知した通り、兄弟バイク「X500」についてお届けしていくよ!
所有している愛車もオレンジ色で、同色のバイクってだけで親近感湧く、ハーレーダビッドソン「X500」をみていくよ
あのハーレー・ダビッドソンから、普通自動二輪免許(中免)で乗れてしまうバイクが出たのは本当に衝撃的だったよね! 今日紹介するX500はその名の通り500ccのバイクなので大型自動二輪免許が必須となる車両だよ。先にバラしてしまうけど、とっても乗りやすくて、いいバイク。わたしはX350よりもX500の乗り味の方が好きだった!
…ということで、さっそく見た目から紹介していこう〜!
ぐるーっと一周して見回すと、X350に負けじとこちらも男らしさムンムンの雰囲気。全体的にガチッモリッとした頼もしそうな見た目なのに、各部パーツがギュッと配置されているからか、コンパクトなボディに見える。見た目で不安にさせないダンディなスタイリングだね。大型だからといって気負わなくて良さそうなイメージも持てて、とっても好印象!
試乗用に借りたこのX500には、わたし的好きポイントがいくつかあるなぁ。まずは、カラーリングがオレンジカラーってこと。なにを隠そう、わたしの所有している愛車もオレンジ色なのね。だからオレンジ色のバイクってだけで親近感湧いてグッときちゃう。そういえばハーレーのコーポレートカラーにはオレンジも入っていたっけ…と気づいて、箱推しせざるをえないと観念したよ。
フェンダーがバツッと切れていて、X500はウィンカーとテールランプが一緒になっている
さて、お尻の方に回ってみる。フェンダーがバツッと切れていて、通常はその上にテールが配置されているのが一般的なバイクのスタイルだと思うんだけど、X500はウィンカーと一緒になっているんだよね。
どういうことか、わたしの語彙力で説明してみよう。まんまる満月の形の中に、三日月の形が浮き彫りになっていて、それがテールの役割になっていて…月が欠けた側の丸いところがウィンカーとして機能するという、一つのパーツに二つの役割があるなんともオシャレな作りになってるの。初めて見る構造にわたしちょっと感動しちゃった。ブレーキをかけた時に点灯するテールが月マークに見えるのは、とっても可愛いくてお気に入り!
■乗り心地はどうかな?
跨ってみるとわたしの身長(158cm)でシート高820mmは数字で見ると高めなんだけど、前側のシート幅がキュッと絞られているおかげで両つま先が着地出来るほど。
シート高820mm、身長158cmの私で両足のつま先が地面に接地する
車重はさすが大型なだけあって200kg超えの208kg。ただ、跨った感じは立ちゴケしそうな雰囲気もなく、ハンドルがワイドになっているからか、左右に振っても安定して取り回しができたよ。降りた状態でバイクを押し引きしてもふらつくこと無く動かせたから女性でも安心して取りまわせるよ。
ステップのポジションはナチュラルに足が置けて、THEネイキッドといったところ。乗車姿勢は本当に少し前傾姿勢になるけどほぼ起き上がっているから楽な姿勢で走行できそうだね。
■では走ってみよう!
エンジンをかけると中低音のいい音。X350もいい音だったけど、兄貴分のX500もハーレーの威厳ありって感じ。ブレずにとても安定していてかなり落ち着いた走り出し。車重を感じさせない軽さはもちろんあるんだけど、しっかり地に足をつけて走行してくれるような印象かな。
アクセルを開けていくと、気持ちの良い加速に乗りやすさが際立つ「X500」
スピードを上げていくと、加速感はとても気持ちよくて伸びもいい。そしてパワフル! グーーーっとアクセルを上げてどんどんスピードに乗って走り抜けたくなってしまうくらい乗りやすかった。ギヤ3速でグイッとアクセルを捻ってもしっかりエンジンが回ってくれるから、心の中で「回るね〜!」って言ってしまうほど。
低速で味わった安定性は変わらず、クイック、かつシャープな切り返しも出来るから、スイスイ〜っと車を抜かして行きたくなる程の気持ちよさだった。
正直、乗る前はもっともたついたりするかなー? と思ったけど全くそんなこともなく、むしろわたしの感覚では多少オフロードっぽいフィーリングもあって、遊べる相棒って印象な優秀バイクだった!
クイックでシャープな切り返の時でも、不安要素は皆無で安定感抜群の性能をみせてくれる
X500は6速ギヤなんだけど、街中のストップ&ゴーでは、X500くらいの排気量前後がシフトチェンジも3〜4で回せてちょうどよく、操作性のストレスもなく適度に乗りこなせるクラスだと、わたし的には思っている。X500には、特に嫌なクセを感じなかったから、頭空っぽにして走行してもルンルンで走行しても、安定性だけは保証されている感じが頼もしかったよ。
長距離走行時に懸念されるシートの硬さだけど、X500はそこそこ硬め寄り。シートに対するネガティブよりも、ほかの安定性の高さが上回るから、気にならない人も多いと思う。でもわたしがX500購入したらシートはカスタマイズしてもうちょっとフカフカにするかな。タンクの燃料容量は13.1Lで一回の給油でたっぷり走れるので、せっかくなら長距離ツーリングしたいもんね。
この日は、X350とX500の一気乗り比べだったんだけど、冒頭でも話した通り、わたしはX500の方が乗りやすくて好みだったかな。大型免許取り立ての人が選ぶバイクとしても非常に優秀で、安定性の高さとエンジンの楽しさで、飽きずに長く乗っていられるバイクだと太鼓判を押せるよ!
X500を後ろから見た時にザリガニに見えて仕方がない!
あとね、わたしだけが思っているのかもしれないけどX500を後ろから見た時にザリガニに見えて仕方がなかったの!
カラーリングがそうさせるのかな?とも思ったけど、カラーだけじゃない、真後ろから見たデザインがもうザリガニの顔みたい。それがまたなんとも愛らしく思えて、撮影の移動中はX350に乗りながらX500のお尻をずっと目で追いかけてた。可愛いと思ったものって見ちゃうよね!(笑)
乗ってみたらすんなりと馴染んでとてもいいバイクでした
ハーレーダビッドソンから、みんなが知ってるアメリカンスタイルのバイクではない、ネイキッドモデルが出たことは衝撃だったけど、乗ってみたらすんなり馴染んでとてもいいバイクだと思ったよ。タンクに付いているハーレーダビッドソンのシールを剥がしたら、どこのメーカーのバイクがわからなくなるくらいハーレーらしくないモデルではあるけど、いい意味で固定概念を覆す新時代、そして旋風が、これから巻き起こっていくのかと思うと期待しかないね!
…ということで本日はここまで!
また8日にお会いしましょう〜!
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