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運転免許は必要? 自転車とバイクのいいとこ取りモビリティ「モペッド」を徹底解説

バイクのニュース / 2024年5月25日 9時10分

最近、街中で見かける事も増えてきた「モペッド」とは、どのような乗り物で、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

■よく見ると自転車じゃない!紛らわしいモペッドの問題点とは

 昨今、街中で度々見かけるようになった、自転車のようなバイクのような、「モペッド」というモビリティ。二輪車であることは間違いありませんが、どういった区分の法律に則って走行可能な乗り物なのでしょうか。

モペットは都心部を中心に問題となっている乗り物で、自転車とバイクの中間のような存在モペットは都心部を中心に問題となっている乗り物で、自転車とバイクの中間のような存在

 モペットは都心部を中心に問題となっている乗り物で、自転車とバイクの中間のような存在です。そんなモペッドの語源は「motor」と「pedal」で、スロットルをひねるとバイクのように進み、ペダルを漕ぐと自転車のように進むことのできる乗り物を指しています。

 また、もともとの表記から派生して「モペット」と呼ばれることも多く、ニュース等でもしばしばモペットと表記されます。

 現在では電動のモーターを搭載したものが主流ですが、エンジンを使ったものも存在。日本では戦後に自転車に後付けするエンジンが普及し、ホンダ「ピープル」等さまざまなモペッドが生まれました。

 なお、海外では小排気量のバイク全般を指してモペッドと言うことが多く、日本語の「原動機付自転車」と似たような意味で使われています。

 こうした事情もあり、通常の原動機付自転車との混同を避けるために、警察庁のホームページ等では、モペッドの代わりに「ペダル付き原動機付自転車」という呼称が使われています。

モペッドの区分は原動機付自転車モペッドの区分は原動機付自転車

 この呼称の通り、モペッドの区分は原動機付自転車。多くのモペッドは原付一種の区分に属しますが、出力によっては原付二種に区分されるモペッドも存在します。そのためモペッドに乗る際は、ライトやウインカーといった各種保安部品の装着や車道の走行、乗車用ヘルメットの着用が必須です。

 そんなモペッドはしばしば電動アシスト自転車と混同されがちですが、両者の間には明確な違いがあります。それは、電動アシスト自転車は名前に「アシスト」とある通り、ペダルを漕ぐ力をアシストするもので、ペダルを漕がない限りモーターは作動せず、スロットルもありません。

 一方のモペッドは、ペダルを漕がなくてもスロットル操作でモーターを作動させることが可能。道路交通法上の電動アシスト自転車の区分からは外れます。

 なお、モペッドでモーターを用いずペダルのみを用いて進んだ場合でも、自転車としては扱われず、原動機付き自転車という区分は変わりません。

電動アシスト自転車は名前に「アシスト」とある通り、ペダルを漕ぐ力をアシストするもの電動アシスト自転車は名前に「アシスト」とある通り、ペダルを漕ぐ力をアシストするもの

 モペッドの大きな特徴は、一見自転車に見えるため、ヘルメットを被っていなくても、ナンバー等の保安部品がついていなくても注意を受けにくいことでしょう。

 実際にモペッドのような車格の電動アシスト自転車も多く販売されており、外見から見分けることは非常に困難です。つまり、バイクのような性能の乗り物を自転車のように気軽に乗り回せてしまうということ。

 そのため本来であればバイクに乗る際は、乗車用ヘルメットや自賠責、任意保険等、さまざまなお金がかかってきますが、それらの義務を放棄してモペッドに乗る人は、残念ながら非常に多いようです。

 気軽に、金銭的な負担も少なく乗れてしまうという特徴から、モペッドは若者が多く集まる新宿の繁華街等、都心で多く目にするようになりました。たしかに、バイクと自転車それぞれのメリットのいいとこ取りのようなモペッドは、近距離を楽に移動する手段として魅力的です。

 ただしその魅力は、法律違反の上に成り立つものであり、いつ検挙されてもおかしくありません。また、万が一事故を起こした際には自転車保険等も使うことができず、高額な賠償金を自力で支払う必要があるので、決められた区分のルールはキチンと守って利用するようにしましょう。

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