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「自転車に乗ってみた~い!」子供のやりたい気持ちを応援する自転車の選び方

バイクのニュース / 2024年5月19日 11時10分

新緑が芽吹く気持ちの良い季節。子供の口から「自転車に乗ってみたい!」という成長を予感させるセリフが出たときに、戸惑いなく対応できるよう子供用自転車の選び方について紹介します。

■基準よりも、体格に合わせて選ぶ

 5月は旧暦で言うところの「皐月(さつき)」です。その意味や由来には諸説あるようですが、田植をする月を意味する「早苗月(さなえづき)」が省略されて「さつき」と呼ばれるようになったとも言われています。秋の収穫期に向けて小さな稲が水田に規則正しく並ぶ様子は、これからの成長を予感させるようで見ていて気持ちの良いものです。そして成長と言えば、自分の子供の口から「自転車に乗ってみたい!」と言われたら、それも成長を感じさせる言葉ではないでしょうか。

自転車に乗りたい子供の気持ちを応援するために、自転車の選び方をチェック自転車に乗りたい子供の気持ちを応援するために、自転車の選び方をチェック

 子供が自転車に乗り始める適齢期については、家庭環境や暮らしている周囲の状況などによって異なると思います。近年は子供用自転車の多様化や、入門編とも言えるキックバイクと呼ばれるペダルなどの駆動部品が無い、地面を足で蹴って進むタイプの2輪車があり、その普及によって以前よりも乗り始めるタイミングが早くなっていると言われています。

 まだ小さいから、と思っても、子供が「乗ってみたい!」と言葉を放った時が、チャレンジの時かもしれません。

 ちなみに、早い段階から自転車のトレーニングをすることは、子供の発育に好影響を与えるとも言われています。大人になって当たり前に乗っているとなかなか気が付かないものですが、自転車に乗るという行為をあらためて考えてみると、さまざまな動きを一斉に行なう全身運動です。

 脚力だけかと思いきや、倒れないように常に重心を移動させてバランスを取ったり、一定のテンポでペダルを漕ぎ続けるリズム感や、走りながら周囲の状況に気を配るなど、何かと忙しく身体や神経を使うことは、子供の成長にとって大きな刺激になるでしょう。

 そして自転車に挑戦することは、身体への影響だけでなく、心にも何かしらのインパクトを残してくれるのではないでしょうか。乗れるようになるまで繰り返し練習する向上心と粘り強さ、一度転ぶとつきまとう恐怖心の克服、それらを乗り越えて自由に乗れるようになった時の達成感など、さまざまな感情も湧き起こしてくれるものです。

 さて、子供用自転車の選び方ですが、一般的にはタイヤサイズで12~18インチがラインナップされています。それぞれのサイズごとに目安となる年齢が書かれていますが、成長はそれぞれで異なるので、年齢よりも身長を基準にして選ぶことが重要です。

 メーカーや車種によって異なりますが、適応身長としては14インチで身長は92~107cm(3~5歳)、16インチで98~119cm(3~6歳)、18インチで103~125cm(4~8歳)が目安になると思います。

 そして身長と合わせて基準にしたいのが、子供の手足の長さです。身長的には問題なくても、サドルに腰掛けた時のペダルまでの距離と、ハンドルまでの距離のバランスが悪いと思うように自転車を扱えず、乗れるようになるまでに余計な時間がかかってしまう可能性があります。

 乗っていて違和感が無いか、子供に聞いても初めてのことなのでなかなか的を射た回答は返ってこないでしょう。子供が自転車にまたがっている姿を少し離れたところから観察してみて、全体のバランスやどこかに余計な力が入っていないかどうかなど、チェックする必要があります。

 もしバランスが悪いと感じた場合、子供用自転車でもサドルの高さだけでなく、ハンドルの高さや角度、ブレーキレバーの角度は調整できるので、自転車を子供の身体にフィットさせることが可能です。あくまで自転車を子供の身体に合わせて調整することが重要なので、バランスの調整については購入店に相談すると良いでしょう。

 また、自転車と合わせて準備して欲しいのが自転車用ヘルメットです。練習中の怪我を防ぐことができますし、自転車乗車時のヘルメットの着用は年齢に関係なく努力義務になっているので、将来的に公道を走るようになった時にも必要になります。

 まだ子供が幼く、転倒時の受け身などに不安がある場合は、肘あてや膝あてなどのプロテクターも用意すると安心感が増します。大型の自転車販売店などでは取り扱いもあると思いますが、小さい店舗ではなかなか置いていないかもしれません。そんな時は、玩具店やスポーツ用品店のローラースケートやスケートボードなどが並ぶコーナーで見つけられることもあります。

 子供用自転車と言うと、つい玩具の延長線上と考えてしまいそうですが、まぎれもなく自転車であり、道路交通法で言うところの軽車両(条件によって含まれない場合もあるが、将来を見据えて同等と考えた方が良い)です。しっかりと安心・安全が確保された自転車を選んで、せっかく芽生えた子供のやりたい気持ちを応援してあげたいものです。

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