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正しい乗り方は! 基本的なライディングフォーム「リーンウィズ」って何?

バイクのニュース / 2024年5月20日 13時10分

「人車一体」と言う言葉があるように、ライダーとバイクが一体になったかのような、なだらかな運転ができるバイク。しかしこういったライディングのためには、安定したライディングフォームが欠かせません。では基本的なライディングフォームとされる「リーンウィズ」とは、どのようなものなのでしょうか。

■バイクに基本のライディングフォームがあるって知ってた?

 バイクはカーブのとき、車体と一緒にライダーの身体も進行方向に傾けて曲がるため、ライディングフォームがとても重要になります。初心者の内は、きちんとしたフォームを心がけることで疲れにくくなったり、安全運転にもつながるので、正しいライディングフォームを身につけることが大切です。

教習所やライディング教室では正しいバイクの乗車姿勢を習う教習所やライディング教室では正しいバイクの乗車姿勢を習う

 教習所では正しいバイクの乗車姿勢を習いますが、その際よく言われるのが「リーンウィズ」というもの。リーンウィズは、3パターンあるバイクの基本姿勢の内の一つですが、日常ではあまり使わない言葉なので、どういったフォームなのかよくわからないという人も多いかもしれません。

 バイクを安全かつスムーズに乗りこなすためには、状況に応じたライディングフォームを使い分けることが重要です。では、バイクの基本的なライディングフォームとされる「リーンウィズ」とは、どのようなものなのでしょうか。

 バイクのライディングフォームの内、もっとも基本となるのが「リーンウィズ」。このリーンとは「傾ける」ことを意味する言葉で、車体の傾きに対してライダーの乗車位置が変わることでその呼び方が違ってきます。

 リーンウィズのほか、シチュエーションや路面状況に合わせておこなう「リーンイン」や「リーンアウト」もバイクの基本姿勢です。フォームのバリエーションを柔軟に変化させることで、よりバイクのライディングの幅が広がり安全に走行することができます。

リーンウィズは、バイクの傾きとライダーの上半身の傾きが同じになるフォームリーンウィズは、バイクの傾きとライダーの上半身の傾きが同じになるフォーム

 まず、コーナリングでの基本姿勢であるリーンウィズは、バイクの傾きとライダーの上半身の傾きが同じになるフォームです。リラックスした姿勢をとりやすく、ニーグリップもやりやすいので、車体をしっかりとホールドできてバイクとの一体感を得られやすいのが特徴。

 リーンウィズをスムーズにおこなうには、コーナリングで肩の力を抜いて、車体の傾きに合わせて身体を自然に倒していくイメージを意識することが大切です。

 またリーンウィズは、身体とバイクが一体となって自然な姿勢になるので、操作がしやすく疲れにくいのがメリット。重心がバイクの中心にくるので、タイヤのグリップ力を発揮しやすく、もっとも応用力の高いフォームといえます。これといったデメリットがないため、公道で運転するときはリーンウィズだけを意識していれば問題ないといえるでしょう。

 このリーンウィズをベースにして、状況に応じて”リーンイン”または”リーンアウト”を使うと、より効果的なライディングができます。

 リーンインとは、ライダーの上半身がバイクの傾きよりもイン側に入ったフォームのこと。バイクを起こしぎみに曲がれるので、滑りやすい路面に対応しやすく、コーナーの出口で加速しやすいメリットがあります。

 ただし、コーナリング時に頭がイン側に入り目線が低くなるので、見通しが悪くなることや、万が一スリップした場合に立て直しがしにくいのがデメリットです。

 リーンインは、白バイ隊員がよく使うフォームなのでイメージしやすいかもしれません。白バイにはエンジンガードやサイドボックスが装備されているため、車体を深く寝かすことができません。そこで浅いバンク角でもスムーズなコーナリングが可能なリーンインのフォームを取り入れているというわけです。

リーンアウトとは、ライダーの上半身よりもバイクをより内側に傾けたフォームのことリーンアウトとは、ライダーの上半身よりもバイクをより内側に傾けたフォームのこと

 一方のリーンアウトとは、ライダーの上半身よりもバイクをより内側に傾けたフォームのこと。コンパクトに小さい旋回半径で曲がっていけるので、Uターンなど低速時でもバンク角がつけやすく小回りがしやすいのが特徴です。また、頭の位置が高いので先が見通しやすく、車体の大きな揺れにも対処しやすいので、スリップした時に立て直しやすいフォームといえます。

 その反面、車体の傾きが大きくなるのでスリップしやすかったり、ハンドルを取られやすいのがデメリットです。リーンアウトは、スリップの心配の少ない低速時で有効なのでUターンなどはしやすいですが、高速でコーナーを曲がるようなシーンには向いていません。

基本ライディングフォーム以外にも、"ハングオフ"というものもある基本ライディングフォーム以外にも、"ハングオフ"というものもある

 ちなみに、これら3つの基本ライディングフォーム以外にも、”ハングオフ”というものもあります。これは腰をイン側にずらしたフォームで、重心もイン側に移動するため同じバンク角でも高い旋回力が得られます。ハングオフは公道で使うというよりは、サーキットなどのコースで走るときのスポーツライディングに適したフォームといえるでしょう。

 このように3パターンある基本姿勢の内、リーンウィズは自然な姿勢で応用力が高いので、どんなバイクにも適したフォームといえます。

 ただし、ハーレーなどの重心の低いクルーザータイプの場合は、バンク角が深すぎるとステップを擦ってしまうのでリーンインを意識するとスムーズなコーナリングが可能です。また、重心が高いオフロードモデルの場合は、ややリーンアウト気味に操作すると安定しやすくなります。

※ ※ ※ 

 バイクをスムーズに乗りこなすためには、状況に適したライディングフォームを使い分けることが大切です。もっとも応用力の高いフォームであるリーンウィズを基本に、シチュエーションや状況に合わせてリーンインやリーンアウトを上手に駆使するようにしましょう。

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