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【MotoE第3戦カタルーニャ大会】2人の新ウイナーが誕生。ライダーが感情を揺らしたパルクフェルメの言葉

バイクのニュース / 2024年5月27日 9時10分

2024年シーズン『FIM Enel MotoE World Championship』の第3戦カタルーニャ大会が、2024年5月24日から25日にかけて、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行なわれました。カタルーニャ大会では、2人の新たなウイナーが誕生し、そして、1人のライダーが表彰台に返り咲きました。

■2レースともに優勝は初の2人が喜びを語る

 電動バイクレース『FIM Enel MotoE World Championship』(以下、MotoE)の第3戦は、スペインのバルセロナ-カタロニア・サーキットで行なわれました。今大会のレース周回数は、2023年同様、7周で設定されています。ドゥカティの電動レーサー「V21L」による2シーズン目の今季、カタルーニャ大会では最高速こそ更新はならなかったものの、オールタイムラップ・レコードは更新されました。2023年のレコードは1分48秒377でしたが、今季はオスカル・グティエレス選手によって1分48秒025が記録されています。参考までに、Moto3クラスのオールタイムラップ・レコードは、1分46秒111となっています。

【MotoE第3戦カタルーニャ大会】MotoEルーキーながらすでに電動レーサーに適応。オスカル・グティエレス選手(#99)が早くも優勝を飾った【MotoE第3戦カタルーニャ大会】MotoEルーキーながらすでに電動レーサーに適応。オスカル・グティエレス選手(#99)が早くも優勝を飾った

 今大会では、2レースで新しいウイナーが誕生しました。順番に追っていきましょう。

 レース1で優勝したのは、グティエレス選手です。グティエレス選手は今季からMotoEフル参戦でありながら、開幕戦ポルトガル大会レース2で3位表彰台を獲得しているライダーです。そんな注目のMotoEルーキーが、第3戦で早くも優勝を飾ったのです。

 混戦の中、メインストレートでスリップストリームを使い、1コーナーでの225kgの車体をコントロールしたハードブレーキングは素晴らしいものでした。そのあとも、初年度2019年からMotoEに参戦し続ける実力者、エリック・グラナド選手を抑えきって優勝したのです。

「今も夢の中にいるよ。ここ、僕のホームグランプリで優勝できた。素晴らしい気持ちだ」と、グティエレスはパルクフェルメで笑顔を浮かべていました。

 一方、レース1で2位を獲得したグラナド選手にとっても、思い入れのある結果になったようです。

「とても嬉しいよ。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。1年前、ここですごく嫌なことがあったんだ」と言ったグラナド選手は、少し声を詰まらせました。

「ここで表彰台に立てた。本当にありがとう」

 グラナド選手は2023年にスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦し、カタルーニャラウンドで転倒を喫して、脳震盪を起こしたのです。おそらく、そのことを言っていたのでしょう。グラナド選手にとって、今季初の表彰台獲得となりました。

【MotoE第3戦カタルーニャ大会】レース2で初優勝を飾ったケビン・ザンノーニ選手(#21)【MotoE第3戦カタルーニャ大会】レース2で初優勝を飾ったケビン・ザンノーニ選手(#21)

 また、レース2で優勝したのはケビン・ザンノーニ選手でした。ザンノーニ選手は2021年からMotoEに参戦しているライダーですが、優勝には手が届かずにいたのです。

 ザンノーニ選手はレース1で優勝し、レース2でもトップを走っていたグティエレス選手を最終ラップの1コーナーでかわしてトップでチェッカーを受けたのでした。

 なお、レース2ではトップを走っていたグラナド選手を含む数名のライダーが転倒を喫しています。MotoEレース2の前に行なわれたMotoGPクラスのスプリントレースでも転倒が相次いでいました。

 ライダーの話によると、路面温度が高く(記録によるとMotoEレース2は46度)、非常にフロントが切れ込みやすい状況だったということです。難しいコンディションで行なわれたレースでした。

 パルクフェルメのインタビューに答えるザンノーニ選手は、感極まったように声を震わせていました。

「優勝することは夢だった。チャンピオンを獲得することが僕の夢だから。今年、サポートをしてくれるみんな、チームにありがとうと言いたいよ。素晴らしい気持ちだ。ただただ、みんなにありがとうと言いたい……」

 MotoE第4戦イタリア大会は、MotoGP第7戦イタリアGPに併催で、5月31日から6月1日にかけてイタリアのムジェロ・サーキットで行なわれます。

■FIM Enel MotoE World Championshipとは

 2019年にスタートした電動バイクによるチャンピオンシップ。2019年から2022年まではWorld Cup(ワールドカップ)として開催されていたが、2023年よりWorld Championship(世界選手権)となった。MotoGPのヨーロッパ開催グランプリのうち数戦に併催され、各土曜日に2レース開催で全8戦16レースが行なわれる。バイクはドゥカティ「V21L」のワンメイクで、タイヤはミシュラン。9チーム18名のライダーが参戦している。

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