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何とかならない? 雨の日に路面が見にくい時の対処法

バイクのニュース / 2024年6月23日 9時10分

バイクはクルマと違って非常に雨に弱い乗り物。タイヤのグリップ力低下や雨に濡れることによる体力の消耗のほか、視界不良も大きな問題のひとつです。では、雨天時の視界不良を改善するには、どのような方法があるのでしょうか。

■バイクにとって雨は大敵!?

 バイクの楽しさは雨が降った途端に激減し、途端に乗るのが大変な乗り物になってしまいます。雨の日は乗らないように心がけている人でも、出先でにわか雨に降られた時は雨の中を走らざるを得ません。

 雨の中をバイクで走ると、視界が非常に悪くなります。特に雨の夜は、路面のギラギラとした反射でセンターラインや車線区分線が見えず、怖い思いをしたという人も少なくはないでしょう。

 路面の滑りやすさもあって、雨の日の交通事故の件数は晴れている日と比べて数倍に増加するのも事実です。少しでも視界を良くして、事故に合わないよう心がけたいものですが、雨の日の視界不良対策はあるのでしょうか。

雨の日に視界を遮る大きな原因となるのは雨粒雨の日に視界を遮る大きな原因となるのは雨粒

 昼夜を問わず、雨の日に視界を遮る大きな原因となるのは雨粒です。クルマの場合、フロントガラスの雨粒はワイパーで除去することができますが、バイクの運転中にゴーグルやヘルメットのバイザーに付着した雨粒を取り除くのは至難の業。

 そんなバイク乗車中の対策として役立つのが、撥水スプレー。ゴーグルやヘルメットのバイザーに、あらかじめ撥水スプレーを塗布しておくことで、雨粒を弾きやすくしてくれます。撥水コーティングが施されている状態であれば、ある程度の速度で走った際に風圧で雨粒が取り除かれる効果も期待できます。

 路面からの照り返しも、雨天時の視界を悪化させる原因のひとつ。そんな照り返しには、偏光サングラスが有効です。偏光サングラスに使用される偏光レンズは、2枚のレンズの中に特殊なフィルムを挟むことによって、地面からの照り返しの光をカットし、正面からの光だけを透過させる特殊なレンズとなっています。

 雨の日は対向車のライトや太陽光が濡れた地面などに反射し、視界を悪くさせます。偏光サングラスを用いてそうした余分な光をカットすれば、視界はかなり改善されるでしょう。

どうしても視界不良が改善しない場合は、最寄りの駐車場等に避難するか、速度を落として運転するどうしても視界不良が改善しない場合は、最寄りの駐車場等に避難するか、速度を落として運転する

なお、JIS規格において、夜間に視感透過率75%未満のレンズを採用したサングラスを着用して運転することは禁止されています。

 道路交通法に規定されている訳ではないのですが、暗すぎるサングラスをかけての運転はむしろ危険。偏光サングラスを使用する場合は、視感透過率に十分気をつけましょう。

 どうしても視界不良が改善しない場合は、最寄りの駐車場等に避難するか、速度を落として運転しましょう。例えば速度を半分に落として運転した場合、もちろん流れる景色の速さも半分となり、視界が悪くても無理のない速度で運転すれば、比較的安全に走行することが可能です。

 速度を落として運転する場合は、後続車に迷惑がかかっていないかを確認することが重要。状況に応じて道を譲るなど、思いやりの心を持った運転を心がけましょう。

※ ※ ※

 これだけの対策をしても、雨の日の視界が晴れの日以上に良くなることはありません。対策をしたからといって慢心せず、視界の悪さに応じて適宜スピードを落としながら注意深く運転することが大切です。

 急ブレーキや急加速のような「急」がつく動作もなるべく避け、事故を起こすことのないよう、丁寧な運転を心がけましょう。

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