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【MotoGP第7戦イタリアGP】5位でゴールのMoto2小椋藍選手 現在の「課題と状態」を明かす

バイクのニュース / 2024年6月5日 16時10分

MotoGP第7戦イタリアGPが2024年5月31日から6月2日にかけて、イタリアのムジェロ・サーキットで行なわれました。Moto2クラスに参戦する小椋藍選手(MTヘルメット - MSI)は、5位でした。

■短縮された周回数、結果5位でフィニッシュ

 MotoGP第7戦イタリアGPのMoto2クラス決勝レースは、スタート時刻とレース周回数が変更になりました。Moto2クラスの前に行なわれたMoto3クラスの決勝レースが、赤旗により中断となったためです。

【MotoGP第7戦イタリアGP】Moto2クラス小椋藍選手(#79/MTヘルメット - MSI)【MotoGP第7戦イタリアGP】Moto2クラス小椋藍選手(#79/MTヘルメット - MSI)

 スタート時刻は当初の予定である12時15分から15分遅れて12時30分となり、レース周回数は19周から12周に短縮されました。端的に言えば、レース周回数が7周減って12周となったことが、今回の小椋藍選手(MTヘルメット – MSI)のレースに影響しました。

 4列目12番手からスタートした小椋選手は、フランスGP、カタルーニャGPのように今回も素晴らしいスタートを切って4番手まで浮上します。その後は6番手に後退しましたが、この展開もまた、前回と似ていました。レース序盤は周りのライダーのタイヤがフレッシュな状態だからです。

 ただ、今回は周回数が12周でした。チェッカーが近づくにつれて他のライダーはタイヤが摩耗してペースを落とし、対してその状況でもペースを維持する小椋選手がポジションを上げる、といった勝ちパターンを生かしづらかったのです。

 最終ラップで小椋選手は、チームメイトのセルジオ・ガルシア選手(MTヘルメット – MSI)、アロン・カネト選手(ファンティック・レーシング)との4番手争いを展開し、5位でゴールしたのでした。

 レース後、小椋選手に「12周に短縮された周回数がレース戦略に影響したのではないか」と聞きました。強みを生かすことができる、レース「終盤」がなかったからです。

ムジェロでもチームメイトとポジションを争った。今回は4番手争いだったムジェロでもチームメイトとポジションを争った。今回は4番手争いだった

「もちろん、周回数が多ければ多いほど最後は自分に有利になってくるだろうなというところはあるので、そこは残念でしたけど、ただ、“12周でやります”と言われてスタートしたわけですから。まあ、難しかったですね」

「最後の2、3周くらいで前のライダーに仕掛けたりできる位置になっただけで、その前は戦える位置にいませんでした。今日は、そこ(が反省点)ですかね。もうちょっと早めにバトルに混ざれていれば、いろいろできたかもしれないですけど」

 今の小椋選手に改善すべき点があるとするなら、予選順位が挙げられるでしょう。今季については、ポルトガルGPの3列目7番手がベストグリッドなのです。

「今のところ、高速コーナーで遅れる傾向にあります。結局のところ、予選がだめということは、タイヤがフレッシュなうちのレース序盤も厳しいということです。全ての原因はひとつなんです。考え方としては簡単ですけどね」

「レース序盤と予選なんて、どれだけ自分がいくか、です。バイクなどよりも、自分の問題の部分が大きいです。(今は)最初、頑張って走る、みたいなところが足りないので……」

「そういう重要な場面に対しての自分のアプローチの仕方だったり、どれだけリスクを負っていくかだったり、そういうところが大きいと思います。バイクは良いですから。あとは自分かな、と思います」

セッション後、ピットでスタッフにフィーリングなどを伝える。コミュニケーションは英語で行なわれるセッション後、ピットでスタッフにフィーリングなどを伝える。コミュニケーションは英語で行なわれる

 一方で、得意ではないカタルーニャ、ムジェロを悪くない結果で終えています。前戦カタルーニャGPでは、優勝を挙げているのです。これは、2024年シーズンからMoto2に供給されるワンメイクタイヤがダンロップからピレリに変わったことが、良い方向に影響しているということでした。

「ダンロップのときに比べると、苦手なサーキットをちょっとずつ克服できていると思います。たぶん今日も、フルレースディスタンス(当初の19周)なら、もうちょっと面白いレースになったと思うんです」

「カタルーニャ、ムジェロと2連続で、……(2位だった)ル・マンも含めてですけど、それほど得意意識のないコースで、まあまあ速く走れていたのは良いサインかな、と思います。あとは、いろいろな問題を抱えているとか、毎戦毎戦違った問題を抱えているわけじゃないので、状態としては良いかな、と思っていますよ」

 チャンピオンシップを戦うには、調子が良くなかったり、得意とは言えないサーキットであっても「最低限の」結果を残すこともまた、重要です。今季の小椋選手は、良い意味で、少し違ったシーズンの展開を迎えているのかもしれません。

 MotoGP第8戦オランダGPは、6月28日から30日にかけて、オランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれます。

■Moto2クラスとは……

 Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。

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