どちらにするか選びにくい! ハスクバーナの『スヴァルトピレン250』と『スヴァルトピレン401』を徹底比較〜小野木里奈の○○○○○日和〜
バイクのニュース / 2024年6月10日 12時10分
『小野木里奈の○○○○○日和』は、ハスクバーナの新型モデル『スヴァルトピレン250』と『スヴァルトピレン401』のデザインや機能、走行性能を比べてみました。一見同じデザインのように見えるスヴァルトピレンの2台ですが、細かく見るほど違いがわかります。
■2台のスヴァルトピレンを比べてみた!
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。本日の『小野木里奈の○○○○○日和』212本目はハスクバーナの『スヴァルトピレン250』と『スヴァルトピレン401』を比べてみました!この個性的な『スヴァルトピレンシリーズ』のデザインがドンピシャな皆さんにもぜひ参考にしていただきたいと思っています。
今回は私の連載コラムでもお馴染み、「同じシリーズで比べてみました」がテーマです。それでは、いってみましょう!
スヴァルトピレン250とスヴァルトピレン401を比較してみた
そもそも『スヴァルトピレン』という言葉はスウェーデン語で「黒い矢」という意味なので、どちらもベースカラーはスタイリッシュな黒です。
見た目で1番わかりやすい違いはタンクのロゴとタイヤの表面、そしてホイールです。『スヴァルトピレン250』のタンクサイドには「SVARTPILEN」と『スヴァルトピレン401』は「401」というロゴがエンボス加工されています。
また、『スヴァルトピレン250』はタイヤの表面の荒々しさは抑えられ、ホイールもサイドから見たときに余白が多いので、全体的にすっきりとした佇まいです。
一方、『スヴァルトピレン401』はタイヤにゴツゴツ感とホイールにはたくさんの細い金属のようなものが入り派手な印象が増しています。色味も全体のフォルムは特に大きく差はないのにタイヤとホイールだけでも雰囲気が変わることに驚きます。
左:スヴァルトピレン250/右:スヴァルトピレン401
ヘッドライトの機能性にも違いがあります。『スヴァルトピレン250』は昼間でも光るデイライト機能がなくライダー自身が操作をする必要がありますが、『スヴァルトピレン401』はヘッドライト機能が備わっています。
そして、メーターパネルは『スヴァルトピレン250』はモノクロ液晶、『スヴァルトピレン401』はフルカラー液晶で『スヴァルトピレン401』の方が認識度は高いですが両方とも大きめの液晶パネルなので見やすいのです。
■恒例の足つきチェックでございます!
シート高はどちらも820mmで私(=身長160cm)が跨るとこんな感じです。
シート高はどちらも820mm、身長160cmの私が跨ると両足の指までしっかりと地面に着く
共通点はどちらの車体もスリムだからこそ足を開きすぎずそのままストンと下に足を着地させることができるので、両足の指でしっかり地面を押さえつけられる感覚があります。
私の身長的ではベタ足で地面に足をつけることは難しいですが、この程度なら許容範囲内です!(笑) 車両重量は『スヴァルトピレン250』=154kg、『スヴァルトピレン401』=159kgで、5kgの差があります。この重量なのでどちらも私1人で取り回しをすることができます。
■いよいよ、エンジンスタートです!
エンジンをかけた時、音のジャンルは太めの音でどちらも似ているのですが、アクセルを回していくと『スヴァルトピレン250』はより丸みがあり柔らかく、『スヴァルトピレン401』は乾いた音が目立ち、加速するたびに鋭さを増しているように感じます。
『スヴァルトピレン401』の豪快なサウンドと共に加速する『スヴァルトピレン401』が好み!
この日の試乗コースは箱根ターンパイク周辺で、対向車や車の数も少なく存分にエンジン音に耳を傾けることができました。そして、エンジンの回転数を上げていくたびにヘルメット越しに響いてくるサウンドに思わず聞き入ってしまうのです。個人的には豪快な『スヴァルトピレン401』の方が好みかもしれません。
足つきチェックで感じたように、どちらも車体がスリムなので下半身でバイクを操ることができます。また、ハンドルとシートとの位置のバランスにより、前傾すぎず楽な姿勢をキープできるおかげで、コーナリングはどちらもスイスイっと自在に操り扱いやすさが強く印象に残っています。
突発性よりも安定感を重視しているように感じた『スヴァルトピレン250』
実際に走行していて、違いを実感したのはやはりパワー。「排気量が違うのだから当たり前」と言えるのでしょうが、走るたびにその違いをますます感じます。コーナー終わりにアクセルを回して加速する時、ギュインっと押し出される力は『スヴァルトピレン401』が大きいのでライダーの「ここだ!」というポイントですぐに反応してくれるのは気持ちよい。メリハリ度がありますね。
一方で『スヴァルトピレン250』は突発性よりも安定感を重視した加速に感じます。どちらが優れている、というよりもこの違いについてはライダーの好みで分かれそうな予感がします。例えば、「このメリハリあるパワーは好みだけどデザインはもう一つの車両が好みなんだよなぁ」と思ってしまうことありますよね。
私自身もバイクは最初に見た目から好みかを判断しがちなので、その後試乗して走り心地やパワーに触れて好みかを考えることが多いのです。そのおかげで、好みの見た目にとてもテンションが上がった後で、実際に乗ってみると思っていたのと違って迷ってしまうこともありました。
『スヴァルトピレンシリーズ』はデザインやポジションがほとんど変わらないので、外見が好みであればパワーと走り心地に注目をして選ぶことができるのではないかと思います。
「スヴァルトピレン」の2台は、乗り比べることをオススメします
気になるお値段は、『スヴァルトピレン250』は71万円(税込)、『スヴァルトピレン401』は79万9000円(税込)です。お値段も8万円程の差です。
私は『スヴァルトピレンシリーズ』のデザイン性に魅力的を感じている方には、デザインとポジションに大きな差はなかったので実際に試乗してみてパワーやエンジン音、走り心地を比べてみることをオススメします。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
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