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フルカウルなのに乗りやすい! スズキ「GSX250R」はどんなライダーも楽しませてくれるオールマイティーな1台 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

バイクのニュース / 2024年6月13日 12時10分

レーシングライダーの石塚健選手が試乗した、スズキ「GSX250R」の乗り味をレポートしてくれました。

■街中も長距離移動も快適!

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。暖かくなってきたかと思えば、もう梅雨時期ですね。

 関東甲信越では6月の3週目から1か月と、少しの間梅雨が続く事が予想されているので、バイクに乗りたくても中々乗り辛い時期。

 僕はというと、開幕戦のレースが終わって帰国してからは、なんだかんだ仕事やプライベートでも沢山バイクに乗る機会が得られましたが、雨が降れば視界も悪くなるし、ウエットな路面は滑りやすく、様々な危険が潜んでいるので、無理して走るようなことがないよう、安全第一で楽しもうと思っています。

スズキ「GSX250R」とレーシングライダーの石塚健選手スズキ「GSX250R」とレーシングライダーの石塚健選手

 ということで、今回試乗してきたのは、スズキの「GSX250R」。

 2017年に国内販売が開始されたGSX250Rは、2024年4月17日にマイナーチェンジモデルが新たに発売されました。

 スポーティな見た目が特長の250ccクラスのフルカウルスポーツで、街乗りにおける日常的な扱いやすさと長距離走行での快適性が支持され、ロングセラーモデルとなっています。

 最新型である2024年モデルは、ヘッドライトが電球タイプからLEDに変更。デザインにこそ変更点はありませんが、新たに上側をロービーム、下側をハイビームとするLEDヘッドランプが採用されています。

シート高790mm、身長165cmの筆者(石塚健)が跨ると両足の踵が地面から浮く程度シート高790mm、身長165cmの筆者(石塚健)が跨ると両足の踵が地面から浮く程度

 それでは、まず足つき性を確認していきましょう。シート高790mmの車両に対して、身長165cmの僕が跨ると足の裏の半分が地面にべったり着くので不安は皆無。足つき性は良いと言えます。

■続いて、エンジンを始動させ走行していきます

 アイドリング時や低回転域ではかなり静かめなエンジン音。低速でもエンジン回転が安定していて、エンストしそうな不安もない上に、町中重視のフィーリングである事を、走り出してすぐに感じることができました。

 街中での走行では、しっかりと加速してくれるのでパワー不足も感じず、不満はなし。

スズキ「GSX250R」の走行性能を確認する石塚健選手スズキ「GSX250R」の走行性能を確認する石塚健選手

 ワイドめにアクセルを開けていくと、伸び感は少々少ないですが、速度が乗ってくるととってもスムーズで快適。高速道路や長距離走行も得意としているなという感じ。エンジンの加速感も車体の動きも、全体的に穏やかな印象があり、高い安心感を感じることができました。

 それから、ライディング中のポジションは適度に前傾でそれほどキツくはなく、コーナーではむしろ適度に前荷重をかけられて、丁度いいポジションです。

 コーナリング性能はあえて良いと言うほどではないものの、特に悪い訳でもなく、減速、旋回、ターンインを行う「ライダー次第」、と言った感じ。バイク自体がグリグリ曲がってくれるという印象は、あまり感じませんでした。とは言えやはり安心感は絶大です。

スズキ「GSX250R」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手スズキ「GSX250R」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手

 さらに高いクッション性のある柔らかいシートが採用されていて、この座り心地の良さも相まって長距離走行も難なくこなせる印象。

 そんな「GSX250R」のボディカラーは全4色展開。トリトンブルーメタリックNo.2と今回試乗した、パールグレッシャーホワイトNo.2の価格(消費税込 以下同様)は64万7900円です。

 そしてダイヤモンドレッドメタリック/パールネブラーブラック、パールネブラーブラックの2色は63万5800円。

 日常使いにとっても優秀で優しい1台。初心者の方にはもちろん、気軽にバイクに乗りたい方にもオススメの1台です。それではまた次回!

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