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海水浴にバーベキュー! 夏は「酒気残り運転」に要注意

バイクのニュース / 2024年7月4日 13時10分

夏は海水浴やバーベキューなど、アウトドアを楽しみながらお酒を飲む機会が多くなる季節です。暑い中での冷えたビールは格別などと、ついついお酒の量も増えてしまい、気づいたら「飲み過ぎてしまった」という人も多いのではないでしょうか。そんな時期は、「酒気残り運転」に要注意です。

■アウトドアシーズンは「酒気残り」に注意!

 どんなに羽目を外して飲み過ぎても、公共交通機関やタクシーなどを使って帰宅すれば何ら問題はありません。

 しかし、翌朝から仕事やレジャーでバイクやクルマを運転しなければならないという人は要注意。自分では酔っている自覚がなくても飲酒運転となってしまう、「酒気残り運転」になる可能性があります。

 では「酒気残り運転」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

酒気残り運転とは、本人は酔っている自覚がないにもかかわらず、体内のアルコールが完全に抜けきっていない状態で運転すること酒気残り運転とは、本人は酔っている自覚がないにもかかわらず、体内のアルコールが完全に抜けきっていない状態で運転すること

 酒気残り運転とは、本人は酔っている自覚がないにもかかわらず、体内のアルコールが完全に抜けきっていない状態で運転すること。

 たとえば飲み過ぎてしまい翌日に頭痛がしたり、胃がむかむかするなどの二日酔いの症状は、お酒が好きな人なら一度や二度、経験があると思いますが、二日酔いになると体の不調や不快感で、自分でも「お酒が残っているな」とわかるものです。

 しかし、一晩ぐっすり寝て翌日の朝にはすっきりした気持ちで目覚めると、アルコールが完全に抜けたと感じるでしょう。ただしこのようなケースでも体内にはアルコールが残っていることがあるので、運転する予定がある人は注意してください。

「酒気残り」の状態はで、アルコールの影響で正常な運転ができないおそれがあります。

■飲酒が運転に与える影響とは?

 JAF(日本自動車連盟)は2022年に、飲酒前と直後、翌朝における運転能力の比較テストを実施。運転シミュレーターを使って6人のモニターにさまざまなコースを走行してもらい、運転や人体に飲酒がどのような影響を与えるのかを検証しました。

 その結果、飲酒直後は飲酒前と比べてハンドルミスや判断ミスが多くなり、事故を引き起こす人がいるという結果に。飲酒直後だけでなく、飲酒した翌朝も飲酒前と比べると操作ミスや判断ミスが多くなり、ヒヤリハットについては飲酒直後より多い結果が出ています。

 また、アイトラッキングという眼球がどこを見ているかを表示できる装置を使用し、モニターの眼の動きを検証した結果、飲酒前は首を振って広い範囲を見て運転しているのに対し、飲酒後や翌朝は正面のみを注視したりミラーの確認を怠るなど、視野の狭い運転となって事故を誘発したケースも見られたそうです。

 このように、飲酒したあとはたとえ翌朝でもアルコールの影響により、判断力の低下や視野を狭めてしまい正常な運転ができない可能性があるので注意してください。

 また警視庁のデータによると、令和5年度に起きた飲酒運転による死亡事故112件のうち、呼気1Lあたりのアルコール濃度が「基準以下」または「検知不能」の人が全体の25%を占めていました。つまり、死亡事故を起こした人のうち、4人に1人が「酒気残り」の状態で運転していたと考えられます。

 では、飲酒後に正常な状態で運転するには、どれくらいの時間を空ければよいのでしょうか。

厚生労働省によると、1日の適正な飲酒量は、純アルコールで男性が20g、アルコール分解速度が遅い女性で10g程度とされている厚生労働省によると、1日の適正な飲酒量は、純アルコールで男性が20g、アルコール分解速度が遅い女性で10g程度とされている

 厚生労働省によると、1日の適正な飲酒量は、純アルコールで男性が20g、アルコール分解速度が遅い女性で10g程度とされています。

 この1日の適正量を、お酒の種類とアルコール度数でみると男性の20gの場合で、ビール500mL(度数5%)、日本酒1号 180mL(度数15%)、チューハイ350mL(度数7%)、ワイン小グラス2杯 200mL(度数12%)、焼酎コップ半分 100mL(度数25%)、ウイスキーダブル1杯 60mL(度数43%)となっています。

 また日本アルコール関連問題学会によると、「1時間で分解できるアルコール量は4g程度」。つまり先ほどの例でいえば、ビール500mLの中ビン1本や日本酒1合などを飲んだ場合は、アルコールを分解するのに5時間かかることになります。

 さらにアルコール分解にかかる時間は、飲んだ量にほぼ比例するそうで、そのためビール2本、日本酒2合と飲酒量が増えた場合はアルコール分解に10時間かかり、単純に2倍の時間を要すというわけです。

 なお、多くの人は「睡眠をしっかりとれば大丈夫」と安易に考えがちですが、実際は睡眠にアルコールの分解を促す作用はありません。

 その理由は、睡眠中は全身の血流が低下し、アルコールを分解する働きをする肝臓をはじめ臓器の活動が鈍るため。つまり、起きている時に比べてアルコール分解スピートは低下してしまうのです。

 翌日に運転の予定がある人は、アルコールを分解するには自分が思っている以上に時間がかかることを忘れずに飲酒するようにしてください。

夜遅くにお酒を飲む習慣があり、翌朝に運転することが多い人は、アルコールチェッカーを使って体内の「酒気残り」を確認すると、より安心夜遅くにお酒を飲む習慣があり、翌朝に運転することが多い人は、アルコールチェッカーを使って体内の「酒気残り」を確認すると、より安心

 では、酒気残り運転をしないためには、どのようなことを心掛ければよいのでしょうか。

 それには、アルコール摂取量と、お酒を飲み終えた時間を正確に把握することが重要。

 純アルコール量は、「アルコール度数(%)÷ 100 × 飲んだ量(ml)× 0.8」という計算式でわかります。また、アルコール処理に要する時間は「純アルコール量(g)÷ 4」で、飲酒後にどれくらいで完全にアルコールが抜けるかを知ることが可能。

 ただし、これはあくまでも目安であり、アルコール分解の時間は個人差があることを忘れてはいけません。体の大きさや年齢、そのときの体調などが分解速度に影響するため、けっして同じ時間ではないことを念頭に置いておきましょう。

 なお確実に体内のアルコール量を知るには、アルコールチェッカーを使う方法もあります。これは、呼気を機器に吹きかけるとアルコール濃度を測定できるというもの。現在は、持ち運びに便利なハンディタイプの製品が販売されていて、手軽にアルコールチェックができます。

 夜遅くにお酒を飲む習慣があり、翌朝に運転することが多い人は、アルコールチェッカーを使って体内の「酒気残り」を確認すると、より安心です。

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