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遊び心満載RV!トヨタ「スターレッド リミックス」とは

バイクのニュース / 2024年6月16日 17時10分

モータースポーツ界の生き字引、現役レーサーの木下隆之氏の新連載コラム「木下隆之のヒストリカルパレード(通称:ヒスパレ)」連載第15回目は、1998年10月に登場したトヨタ「スターレッド リミックス」をご紹介します。発売当時の世間の状況を踏まえ解説します。

■トヨタ「スターレッド リミックス」とは

「大理石で作ったクルマ」

 そんな書き出しをすると誤解されそうですが、ある意味でウソ、ある意味でホントウです。

トヨタの遊び心に溢れたモデル「スターレッド リミックス」(写真提供:ミハラ自動車)トヨタの遊び心に溢れたモデル「スターレッド リミックス」(写真提供:ミハラ自動車)

 1998年10月から1999年7月まで販売されたトヨタ「スターレッド・リミックス」は遊び心に溢れたモデルでした。5代目スターレットをベースな意匠を変えた派生モデルですが、全長3935mm、全幅1655mm、直列4気筒1.3リッターを搭載、全高を1400mから1450mmに高めるなどヤングアットハートな若者をターゲットにしたアクティブな仕様だったのです。

 前後のバンパーやサイドマッドガードが石を削って成形したかのような石目調でした。それが世間を驚かせました。

専用フロントグリルにはカラードバンパー(石目調)を採用し、スポーティ感あふれた仕様になっている(写真提供:ミハラ自動車)専用フロントグリルにはカラードバンパー(石目調)を採用し、スポーティ感あふれた仕様になっている(写真提供:ミハラ自動車)

もちろん素材は石などではなく軽量な樹脂です。こうしたパーツはあたかも軽量で丈夫そうなイメージを求めるのが一般的ですが、イメージは「石」だというから驚きです。その突飛な発想は斬新ですよね。

 それだけではなく、ルーフレールを組みつけています。スペアタイヤは背面です。クロスカントリーモデルを彷彿とさせます。タイヤカバーのデザインも秀逸です。スペアタイヤを取り外し、そこにアウトドアケースを取り付けることも可能なのです。マルチケースと呼ばれていました。アウトドアで汚れたモノやアウトドアグッズを収納できるかもしれません。

 ここ数年、愛犬家の間では、散歩の際の汚物を車外のケースに収納することがポビュラーになっています。たまには、コンピに袋に収めてリアワイパーに吊り下げるスタイルも目につきますが、それよりははるかにスマートです。このマルチケースは、そんな愛犬家に歓迎されたといいます。

 内装もキュートな装備に溢れています。メーターの文字盤は当時としては珍しいホワイトです。ヒーターコントロールダイヤルは、透過式です。後にも先にも透過式のダイヤルを組み込んだのは、スターレッドリミックス以外に思い浮かびません。

リミックス専用のディンプル加工を施したスポーツシートを採用(写真提供:ミハラ自動車)リミックス専用のディンプル加工を施したスポーツシートを採用(写真提供:ミハラ自動車)

 リミックス専用のディンプル加工を施したスポーツシートも、当時としては斬新な装備でした。というように、徹底的に遊びの雰囲気を漂わせているのです。

 最高出力は85馬力、最大トルクは12.0キロでしたから、動力特性としてはそれほど強力ではありません。ですが、4速と5速のマニュアル仕様が選択できるばかりか、2ウェイの3速オートマチックとオーバードライブ付きの4速オートマチックも用意されているのですから、なかなか豪華なスターレットということができるかもしれませんね。

 ちなみに、駆動方式はFFだけではなく4WDモラインナップしています。

 いまでこそSUVはポピュラー存在ですが、当時ではとても珍しかったのです。しかも、これほど遊び心を盛り込んだRVは記憶にありません。時代を先取りしていたといえるかもしれません。そんなモデルが現存しているなんて、素敵ですよね。

◾️トヨタ「スターレッド リミックス FF・5ドア(マニュアル車)」

<エンジン>
形式:4E-FE
種類:水冷直列4気筒横置DOHC4バルブ
使用燃料:無鉛ガソリン
総排気量(cc):1331
圧縮比:9.6
最高出力(ps/r.p.m):ネット85/5500
最大トルク(lg-m//r.p.m):ネット12.0/4400
燃料供給装置:EFI-D(電子制御式燃料噴射装置)
燃料タンク容量(リットル):45
<寸法・定員>
全長(mm):3935
全幅(mm):1655
全高(mm):1450
ホイールベース(mm):2300
車両重量(kg):920
最低地上高(mm):160
乗車定員(名):5

■1998年に登場したスーパースポーツ!

 1998年にデビューしたヤマハのスーパースポーツ「YZF-R1」は、コンパクトな3軸配置の新エンジンを搭載し、GPマシンからフィードバックされた数々の技術を取り入れたモデルでした。

ヤマハのスーパースポーツモデル「YZF-R1(4XV)」ヤマハのスーパースポーツモデル「YZF-R1(4XV)」

 長きに渡り「R」シリーズを牽引してきた「YZF-R1」ですが、2024年限りで公道モデルの販売を終了し、レースモデルのみ今後販売を継続するとアナウンスされています。

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